派遣検定(労働者派遣契約責任者検定)
新たな労働スタイルとして普及した人材派遣では、いわゆる「派遣切り」などの諸問題も発生し、派遣業界の質が問われる時代となりました。人材ビジネスコンプライアンス推進協議会が実施する派遣検定(労働者派遣契約責任者検定)は、そうした社会の要請を受けて、労働者派遣に従事する者のコンプライアンス能力の向上を目的におこなわれている民間の検定試験です。法律など人材派遣業界で活躍するために必要な知識が求められます。
資格詳細
派遣検定は、正式名を労働者派遣契約責任者検定と呼んでいます。労働者派遣事業に従事する人のコンプライアンス能力の向上を推進するため、労働者派遣に関する関係法令の知識を認定する資格です。もちろん、派遣社員として働く場合も、関係法令の知識を持つことで自身の勤務先の労働環境が適切かどうかを判断するヒントにもなります。この派遣検定が始まった背景には、毎年のように人事労務に関する法律が改正されるため、派遣社員の教育が課題となっていたことが挙げられます。その課題の打開策として始まった派遣検定は、将来的に派遣業務を行う場合に必須の資格になる可能性があるといわれています。派遣検定をすでに取得済の社員は少なくとも最新の関係法令と派遣に関する知識を持っているという指標になるでしょう。
活躍場所
派遣業界でコーディネーター業務や営業職、総務、人事担当者として活躍できます。また派遣スタッフは派遣会社に登録後、紹介された企業で業務に従事します。
収入と将来性
人材派遣会社のコーディネーターの場合、基本給に加えてインセンティブを支給する会社では、成果を出すほど給料に反映されます。成果次第では、大きな収入が得られるかもしれません。一方、派遣スタッフは、経験やスキルを高く評価してくれる企業に就業できれば、年収アップにつながるでしょう。本資格を所有していなくても派遣業務を行うことはできますが、毎年のように労働者派遣関係の法令が改定・新設されているため、コンプライアンス能力を維持し、高めることは必要不可欠です。派遣検定の認知度が今後高まるとともに、派遣検定は派遣会社で働く場合に必須の資格になることも予想されます。派遣検定合格者が多数在籍している人材派遣会社は、派遣先企業や派遣スタッフにとって信頼性の高い会社ともいえるでしょう。今後本資格がより普及することで、労働環境が整備され、派遣業界全体の活性化につながることが期待されます。
向いている人
労働者派遣事業に携わっている方に向いている検定のため、派遣元企業の担当者が多数受験しています。最近では派遣会社の社員以外にも、人材業界に興味がある学生なども受験しているようです。しかし、試験の問題が実際の業務や、労働者派遣元責任者講習を受講した人を想定した内容となっているため、派遣業界で働いている以外の人が合格するのは難しいかもしれません。
取得方法
派遣検定の勉強方法は、公式テキストを繰り返し読み、過去問題集を解いていく方法が一般的です。テキストは図表なども使われていて分かりやすく、テスト問題も掲載されており、効率よく勉強ができます。公式テキストも過去問題集もネットで購入可能です。また、推進協議会が行っている直前対策講座の受講がおすすめです。直前対策講座は、派遣検定の受験日より1か月ほど前に行われるため、知識を再確認するための機会として受講を強くすすめる声が多く聞かれます。検定前に見直しや再学習したい方は参加されてはいかがでしょうか。また、試験問題は3年以上の労働者派遣事業に携わった経験があり、労働者派遣元責任者講習を受講した方を想定して出題されているため、合格を確実に狙うためには、労働者派遣元責任者講習のテキストで勉強することをおすすめします。こちらのテキストもネットで購入可能です。
派遣検定(労働者派遣契約責任者検定)資格の難易度偏差値
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 派遣検定 合格
所轄・主催:
人材ビジネスコンプライアンス推進協議会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
願書受付
2019年12月2日~2020年2月14日
試験日
2020年2月26日
合格発表
受験日の約2週間後
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
派遣検定(労働者派遣契約責任者検定)資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | 特になし | 特になし | 前頭クラス | 通学 |
派遣検定(労働者派遣契約責任者検定)試験概要
受験資格 | 20歳以上 |
試験内容 | 筆記試験: 択一式(マークシート)・労働者派遣法 ・労働基準法 ・請負・出向 ・労働安全衛生法 ・個人情報保護法 ・社会保険関連 ・男女雇用機会均等法 ・一般常識 など |
合格率 | 37.20% |
願書受付期間 | 6月上旬~7月下旬・12月上旬~1月下旬 |
試験日程 | 8月上旬・2月下旬 |
受験地 | 仙台・東京・大阪・名古屋・岡山・福岡 |
受験料 | 8000円 |
合格発表日 | 8月下旬・3月上旬 | 受験申込・問合せ | 特定非営利活動法人 人材ビジネスコンプライアンス推進協議会 〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-32-12 西新宿フォレスト4階 TEL:03-6304-2430 FAX:03-6304-2862 |
ホームページ | 派遣検定-人材ビジネスコンプライアンス推進協議会(CPC)- http://www.comp.or.jp/lcn_outline/ |