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オラクルマスター

ビッグデータの活用が叫ばれる昨今、データベース技術者の需要は高いままっとなっています。オラクルマスター(Oracle Master)は、世界に高いシェアを有するOracle社のデータベースに関する技能を認定する同社主催の資格認定制度です。Bronze、Silver、Gold、Platinumの4つに区分けされており、習熟度に合った受験が可能。GoldとPlatinumは試験に合格するだけでなく講習の修了が認定条件となっています。

資格詳細
ITシステムに必須のデータベースの中でも、Oracle Database(オラクルデータベース)は世界でも高いシェア率を誇ります。そのOracle Databaseに関する技術を認定する資格制度がオラクルマスターです。本資格は、ブロンズ(Bronze)、シルバー(Silver)、ゴールド(Gold)、プラチナ(Platinum)の4段階のグレードに分かれています。民間資格ですが、シルバー以上は世界基準の資格です。原則、資格体系はステップアップ型となっていますが、2020年から新資格体系が導入され、ブロンズを飛ばしてシルバーのグレードから受験することも可能になりました。試験では、データベースの管理・運用をはじめ、SQLの習熟度を問う問題などが出題されます。オラクルマスターを取得するメリットは、データベースの体系的なスキルを身につけられること、新しいタスクへ挑戦できること、社内外にスキルの証明ができることです。

活躍場所
システムインテグレータ(SIer)系のIT企業でエンジニアの総合職としての活躍が期待されます。また、SIer以外でも、メーカー、銀行、航空会社などのIT部門やデータ部門、インターネット系企業やゲーム会社、データベースの構築を請け負う専門業者などで活躍できます。

収入と将来性
データベースエンジニアの年収は、高めが期待できます。とくにオラクルマスタープラチナを保有しているエンジニアは、業種・業界によってはかなりの高額な収入が得られます。オラクルデータベースを扱っている企業は多いため、本資格を取得しておくと転職時にも有利に働くでしょう。特に大手企業や官公庁では年収アップが目指せます。現状ではデータベースエンジニアが不足しているため、求人は多数ある状況です。また、これまでは不具合のあるデータの洗い出しや、重複するデータの削除を行うクレンジングはデータベースエンジニアの仕事でした。しかし近年は人工知能が登場したことで、クレンジングを自動で行なえるようになってきています。こうした変化の中で、データアナリストやデータサイエンティストといったデータベースの専門家に対するニーズが今後さらに増えることが予測されています。

向いている人
データベースエンジニアは、データを必要なときに取り出せるように、使いやすく格納することや、緻密な設計が求められる仕事のため、整理好きで几帳面、細部までこだわれる人に向いているでしょう。エンジニアになったばかりの方は、データベース運用や管理の基礎的な知識が問われるオラクルマスターブロンズの取得をまず目指してみるとよいでしょう。

取得方法
オラクルマスターの勉強は、1.参考書と問題集で学習する、2.動画講座を受講する、3.Webサイトの問題を解いてみる、という3つの対策で進めましょう。オラクルマスターの参考書や問題集は、それぞれの級に対応したものが出版されています。購入する際には、新体系に対応していることを確認してください。RDSの操作やSQLについて学びたい場合は、動画講座を受講するのもおすすめです。参考書だけでは実際の操作の仕方などがわかりにくいですが、動画であれば操作している画面を見ながら進めることができ、理解しやすいのがメリットです。また、オンラインで問題演習ができるサイトがいろいろありますので、活用してみましょう。



オラクルマスター資格の難易度偏差値

Platinum Gold Silver Bronze
偏差値68 偏差値64 偏差値55 偏差値48
難関
難関
普通
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ORACLE MASTER○○ 合格
所轄・主催:
日本オラクル
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

オラクルマスター資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 キャリアアップ(優) 特になし 関脇クラス 独学 通学 通信 公式テキスト

オラクルマスター試験概要

受験資格 不問
試験内容 Bronzeの認定には、「11g SQL基礎」「Bronze SQL基礎I」「12c SQL基礎」のいずれかに合格した上で、試験に合格する必要がある。
PlatinumおよびGoldの認定には、試験に合格するほか、対象のコース(講習)をPlatinumは2つ以上、Goldは1つ以上、修了している必要がある。

ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g 実技試験

・データベースの作成およびネットワーク構成
・データベース可用性の管理
・Data Warehouseの管理
・データの管理
・パフォーマンスの管理
・Grid Control
・Data Guard の実装
・Grid Infrastructure および ASM
・Real Application Cluster Database

Gold DBA11g:
選択問題78問
・データベースのアーキテクチャとASM
・リカバリの設定
・RMANリカバリ・カタログの使用
・バックアップ詳細の設定
・RMANを使用したバックアップの作成
・ユーザー管理のバックアップ/リカバリの実行
・RMANを使用したリカバリの実行
・RMANを使用した複製データベースの作成
・TSPITRの実行
・RMANの監視とチューニング
・フラッシュバック・テクノロジーの使用
・その他のフラッシュバック操作
・データベースの診断
・メモリーの管理
・データベースのパフォーマンスの管理
・領域管理
・リソースの管理
・タスクのスケジュール化

Silver DBA11g:
選択問題70問
・Oracleデータベース・アーキテクチャ
・データベース環境の準備
・Oracleデータベースの作成
・Oracle インスタンスの管理
・Oracle Networkの環境設定
・データベース記憶域構造の管理
・ユーザー・セキュリティの管理
・データおよび同時実行性の管理
・UNDOデータの管理
・Oracle Databaseセキュリティの実行
・データベース・メンテナンス
・パフォーマンス管理
・インテリジェント・インフラストラクチャの新機能
・バックアップおよびリカバリの概念
・データベースのバックアップ
・データベースのリカバリ
・データの移動

Bronze DBA11g:
選択問題48問
・Oracleデータベース管理の概要
・Oracleデータベースのインストールおよびデータベースの作成
・Enterprise Manager Database ControlおよびSQL*Plusの使用
・Oracle Network環境の構成
・Oracleインスタンスの管理
・データベース記憶域構造の管理
・ユーザーおよびセキュリティの管理
・スキーマ・オブジェクトの管理
・バックアップおよびリカバリの実行
・データベースの監視およびアドバイザの使用
・Oracleデータベース・ソフトウェアの管理
合格率 非公開
願書受付期間 随時
試験日程 平日
受験地 全国のピアソンVUE公認テストセンター
受験料
Platinum:
256932円
Gold:
28728円
Silver:
28728円
Bronze:
28728円

オンライン試験
Gold:
14688円
Silver:
14688円
合格発表日 試験合格後、PlatinumおよびGoldは必修コースの修了を申請して取得
受験申込・問合せ ピアソンVUE
TEL:0120-355-583
ホームページ 日本オラクル
http://www.oracle.com/jp/index.html

オラクルマスターのレビュー

(1件)
ふみふみ
オラクルマスター試験を受けて

2018年12月06日
実際に受けた感想としては、相当実務よりの試験だと感じました。
逆に言えば、普段からOraleのDBに関わる機会があるシステムエンジニアの方は、
少し勉強するだけで簡単に取れてしまうと思います。
実際のサンプルに沿って、選択式で回答を選んでいく試験ですが、
とにかく実際にプログラミングやDBのチューニングなどで使用する想定の問題が出てきます。
Oracle以外のDBの知見がある人は、Oracleを勉強しなおさないと受からない難易度だと感じました。
試験は試験センターでの受験でした。
試験は複数の日程からネット経由で選べるため、時間があまり取れない人でも、比較的受けやすいと思います。
勉強方法に関しては、専用の書籍が数種類しかないため、1冊購入したものを
すべて暗記するくらいの覚悟でないと受からないです。
また、DBAとSQLの二種類の試験に合格しなくてはいけないため、労力がかかります。
根気強い暗記が必要です。
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