中央競馬会調教師
競馬界の歴史をいろどってきた数々の名馬たち。それはすべて調教師によって才能を見い出され、駿馬となるべく教育され、レースにそなえて調整されてきた馬たちです。競走馬のスターを生み育てる調教師になるには、中央競馬会(JRA)の場合、年に1度の試験に合格する必要があります。受験資格は騎手ほど厳しくありませんが、合格率が10%に満たない同様に狭き門となっています。
資格詳細
中央競馬を主催する団体は、JRAと呼ばれている日本中央競馬会です。JRAは全国各地の10ヵ所の競馬場で開催されるレースのすべてを運営しています。中央競馬会調教師は、中央競馬場で行われるレースに出場する競走馬の調教を担当します。中央競馬会調教師になるための試験は非常に難易度が高く、騎手か、厩務員の経験がなければ難しい超難関です。調教師免許の試験は基本的に28歳以上であればどなたでも受験できますが、禁錮以上の刑に処せられた者などは取得できないなど、いくつかの条件がありますので確認しておきましょう。調教師の試験は、中央競馬会の競馬学校に入学して乗馬や馬学、調教方法について学んでから受験するのが一般的です。また、JRA競馬学校に入学するには応募資格として乗馬経験なども必要です。その他には厩舎で働き、調教師からの推薦枠で受験するという選択肢もあります。JRA競馬学校の受験者には幼少期から乗馬経験があり、馬が身近にある環境で育ってきたエリート達もいます。いずれにしても調教師は、一朝一夕になれるものではありませんが、下積みからコツコツと努力を重ねることで道は切り開かれていくでしょう。
活躍場所
中央競馬会の厩舎に就職し、調教師のもとで研修を積んだあと、馬房の調教師として独立します。経験を積み、実績ができると、馬主が増えることで、管理する馬房の数も増えていくでしょう。
収入と将来性
JRAに所属する調教師の平均年収は一般のサラリーマンの年収と比べると大幅に高い収入です。レースで獲得した賞金の一部が調教師の主な収入源ですが、その他にも馬主から支払われる預託金もあるため、騎手よりも安定した収入を得られます。一方、レースで勝利できるように馬を調教できないと、経営が破綻することもあるので、厳しい世界です。競馬を含め公営ギャンブルの収益は、経済の好不況に左右される傾向があります。調教師の収入も、景気が悪くなると、馬主が活動しなくなり、レースの賞金額も低くなるため、厩舎の経営は厳しくなるでしょう。とはいえ、競馬が近い将来に廃れるとは考えられないため、経済状況が改善されると、活気を取り戻すことができると考えられています。騎手や厩務員をめざす人たちにとって、競馬学校の人気は依然高いままです。
向いている人
調教師に向いているのは、何よりもまず競走馬が心底好きで人生を競走馬とともに生きる強い覚悟のある人です。競走馬の調教だけでなく、厩舎の人事や指導などを行う経営能力、馬主とのコミュニケーション能力など、多方面でのスキルが求められます。調教師には競馬関係者の親族や、幼少時から競走馬と接する環境で育った人たちが多く見られます。
取得方法
試験は第一次で筆記試験と身体検査、第一次に合格すると第二次で口頭試験と人物考査が行われます。どちらの試験でも、競馬法規や調教、馬学、衛生学、飼養管理などの知識が問われます。28歳以上なら受験可能ですが、かなり専門知識がないと、合格が難しい試験です。基本的に騎手や厩舎関係者が受ける試験ですので、免許を取得するには、競馬学校で所定の課程を修了後にキャリアを積むことが必須となるでしょう。
中央競馬会調教師資格の難易度偏差値
難関 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
2020年資格日程
願書受付
2019年8月21日~2019年9月11日
試験日
2019年9月18日
合格発表
2019年10月10日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
中央競馬会調教師資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
公的資格 | 専門的資格(秀) | 特になし | 大関クラス | 独学 通学 |
中央競馬会調教師試験概要
受験資格 | 28歳以上 |
試験内容 | 1次試験 筆記試験 ・競馬関係法規に関する専門的知識および労働関係基本法規に関する一般的知識 ・調教に関する専門的知識 ・馬学、衛生学、運動生理学、装蹄、飼養管理および競馬に関する専門的知識 2次試験 口頭試験 ・競馬関係法規ならびに厩舎の経営および管理に関する専門的知識および一般常識 ・調教に関する専門的知識および技術 ・衛生学、運動生理学および飼養管理に関する専門的知識および技術 ・馬学、装蹄および競馬に関する専門的知識および技術 人物考査 |
合格率 | 約5% |
願書受付期間 | 8月下旬~9月中旬 |
試験日程 | 1次試験: 9月下旬2次試験: 11月下旬~12月上旬 |
受験地 | 1次試験: 栗東または美浦トレーニング・センター2次試験: 東京競馬場 |
受験料 | なし ※合格後、免許手数料3000円が必要 |
合格発表日 | 12月上旬 | 受験申込・問合せ | 日本中央競馬会本部 審判部免許課 〒106-8401 東京都港区六本木6-11-1 TEL:03-3591-5251 ほか栗東または美浦トレーニング・センター |
ホームページ | JRA http://www.jra.go.jp/ |