土地区画整理士
土地区画整理士とは、土地区画整理事業をスムーズに施行できるように、土地区画整理の専門知識を有している者にあたえられる国家資格です。国土交通大臣がおこなう検定試験に合格することで取得できます。受験するには学歴ごとに異なる実務経験が必要ですが、土木工学や都市工学などに関する学科(指定学科)であれば、要求される経験年数が短くなります。
資格詳細
土地区画整理士は、都市の区画整理や環境整備などの土地区画整理事業を円滑に進める専門家です。土地区画整理法に基づいて、公正な立場で土地提供者間の利害関係を調整し、公園、商業施設、オフィスビルなどが街の中で調和できるように、暮らしやすい街づくりに貢献しています。土地区画整理に関する技術的な問題点や建築関係の知識はもちろん、法律についての専門知識も持ち合わせているため、土地収用においてすべてを任せられる人材といえるでしょう。この資格は、土地区画整理事業の専門的知識の維持向上を目的として、国土交通大臣が主催する検定試験に合格すると取得できます。受験するには、実務経験が必要ですが、学歴と取得している資格により必要な実務経験年数が異なりますので、全国建設研修センターのHPで確認しておきましょう。
活躍場所
活躍の場は、土地区画整理事務所、不動産業や建設業関連会社、都市計画コンサルタント会社などです。特に、大規模な再開発を行っているデベロッパーでは土地区画整理士の資格が尊重されます。土地区画整理事務所などを自分で設立して開業することも可能です。
収入と将来性
土地区画整理士の年収について、公表されている公式なデータはありませんが、求人募集の内容からは、平均よりもやや高めと考えられます。区画整理事業は必要な事業であり、土地区画整理士としての仕事は将来的にも安定しているといえるでしょう。近年は、区画整理事業に加え、都市開発や環境整備のニーズがより高くなってきているため、資格取得者はますます注目されてきています。
向いている人
土地区画整理士は、土地提供者間の利害を調整する公正な立場になるため、冷静に正しく判断できるバランス感覚のある人が望まれます。専門性の高い資格試験ですので、区画整理事業についての専門的知識や技術を習得したいと考える不動産鑑定士や建築士の方にもおすすめの資格といえます。
取得方法
土地区画整理士技術検定は、学科試験と実地試験があります。試験対策としては、学科も実地も過去問題集を活用して、できるだけ多くの問題を解き、試験問題の傾向や特徴を捉えていきましょう。法的手続きや語句の説明などの問題は基本的な事項が多いため、暗記がかなり必要となります。実地試験は記述式であり、「換地設計」と「実務経験」が必須問題で、その他選択問題として、「事業計画」、「移転補償」、「法規」から選びます。換地設計の計算は必ず出題されるため、しっかりと計算手法をマスターして、正確に早く計算できるように練習しておくとよいでしょう。また、記述試験では、自分の考えをまとめて、答案に反映することが大切ですので文章力が問われます。対策としては、自分の考えや仕事の内容を日頃から文章化する練習をしておくと良いでしょう。土地区画整理士試験の参考書や問題集は、一般社団法人土地区画整理士会のサイトで販売しています。受験体験者の話によると、「改訂6版・土地区画整理の手引」と「土地区画整理士試験問題の傾向」を購入し、徹底的に覚える方法が一番とのことです。
土地区画整理士資格の難易度偏差値
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普通 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 土地区画整理士技術検定 合格
所轄・主催:
国土交通省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
願書受付
2020年5月7日~2020年5月21日
試験日
2020年9月13日
合格発表
2020年12月11日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
土地区画整理士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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国家資格 | 特になし | 特になし | 関脇クラス | 通学 |
土地区画整理士試験概要
受験資格 | ・大学の指定学科卒業後1年以上、指定以外3年以上の実務経験 ・短大または高専(5年制)の指定学科卒業後2年以上、指定以外4年以上の実務経験 ・高校の指定学科卒業後3年以上、指定以外5年以上の実務経験 ・不動産鑑定士または不動産鑑定士補の資格取得後2年以上の実務経験 ・その他の者は8年以上の実務経験 |
試験内容 | 学科試験: 四肢択一・土地区画整理事業総論 ・土地評価 ・換地計画 ・法規 実地試験: 記述式・換地計画 |
合格率 | 53.8%(学科) |
願書受付期間 | 5月上旬~下旬 |
試験日程 | 9月中旬 |
受験地 | 東京・名古屋・大阪・福岡 |
受験料 | 18000円 実地試験のみ: 9000円 |
合格発表日 | 12月中旬 | 受験申込・問合せ | 一般財団法人 全国建設研修センター 試験業務局造園・区画整理試験部区画整理試験課 〒187-8540 東京都小平市喜平町2-1-2 TEL:042(300)6866 |
ホームページ | 土地区画整理士技術検定 | 一般財団法人全国建設研修センター http://www.jctc.jp/exam/tochikukaku |