消費生活アドバイザー
「クレーマー」という言葉が一般に定着しているように、近年は消費者と企業や行政との軋轢が大きな問題となる例が急増しました。その両者のパイプ役として期待されるのが、消費生活アドバイザーです。認定試験の主催は日本産業協会ですが、内閣総理大臣および経済産業大臣事業認定の公的資格となっています。試験に合格して資格を得たあとは、5年おきの更新が必要になります。
資格詳細
見事な経済成長をとげて先進国になった現在の日本では、商業が成熟するとともに、消費者と企業の確執という問題が浮き彫りとなりつつあります。消費生活アドバイザーは、こうした消費者の意識の高まりと、その対応に苦慮する企業との架け橋になる存在で、いわば消費者と企業のパイプ役として活躍します。消費者から商品の内容や使用方法などに関する相談や苦情を受け付けたり、要望に応じて商品やサービスの品質管理やテストなどを実施します。そうして消費者から寄せられた意見を新しい商品の開発にフィードバックする役割を果たします。その他、パンフレットの作成や取扱説明書の確認、市場調査なども消費生活アドバイザーが得意とする仕事です。
活躍場所
消費生活アドバイザーの主な勤務先は、デパートやスーパーマーケット、メーカーなどの企業です。それらの社内にて、資格の活かせる部門で専門知識をもとに消費者対応などの業務につきます。あるいは自治体などが設置している消費者相談窓口も、消費生活アドバイザーが活躍できる場所です。ほか、行政の外郭団体やマスコミなどでも活かせる資格となっています。
収入と将来性
消費生活アドバイザーの資格は、さまざまな職場で活かせる資格であるため、有資格者の収入もさまざまです。勤務先の企業や自治体の規模、そして所属部署などにより、大きく変わってきます。現在は消費者が企業に向ける目がきわめて厳しくなっており、消費者対応にたけた人材が求められているので、消費生活アドバイザーの資格は多くの企業において就職や転職に有利となるでしょう。この傾向は今後も引き続き強まってゆくと考えられていますので、将来性についても不安はありません。
向いている人
資格認定試験では、法律や経済を含め、かなり幅広い知識が要求されます。まさに「消費生活」全般に渡っていますので、日ごろから身近な経済活動に関心の強い人に向いていると言えそうです。また、ニュースをよく見て、商業分野の動向に詳しい人にも有利な資格です。すでに企業に勤めており、商品の改善やサービスの改革に意欲がある人にもぜひおすすめしたい資格でもあります。実務においては、消費者の話を聞く能力が必要になり、いわゆる「クレーマー」に対応せねばならない場面もありますので、根気よく人間関係を構築できる人に適性があると言えるでしょう。
取得方法
消費生活アドバイザーの資格認定試験は、財団法人の日本産業協会が実施しています。受験資格は一切不問ですが、試験に合格しただけでは「消費生活アドバイザー」の称号を得ることができず、消費者対応部門で1年以上の実務経験を積んで初めてこの称号があたえられます。実務の機会がない場合には、4日間の実務研修を修了することで称号を得ることができます。受験対策では、出題範囲が広いので、過去問題を分析して効率よく学習を進めるとよいでしょう。産業能率大学では1年間の通信教育を実施しているので、独学に自信がなければ、こちらを利用するのもよいかもしれません。
消費生活アドバイザー資格の難易度偏差値
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普通 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 消費生活アドバイザー試験 合格
平成○年○月○日 消費生活アドバイザー 登録
平成○年○月○日 消費生活アドバイザー 登録
所轄・主催:
一般社団法人日本産業協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
願書受付
2020年7月1日~
試験日
2020年10月4日
合格発表
不明
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
消費生活アドバイザー資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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公的資格 | キャリアアップ(優) | 特になし | 大関クラス | 独学 通学 通信 公式テキスト |
消費生活アドバイザー試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 1次試験 筆記試験:択一試験 ・消費者問題 ・消費者のための行政・法律知識 ・消費者のための経済知識 ・生活基礎知識 2次試験 筆記試験:論文試験 面接試験 |
合格率 | 32.3% |
願書受付期間 | 7月上旬~ |
試験日程 | 1次試験: 10月上旬2次試験: 11月下旬 |
受験地 | 1次試験 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・那覇 2次試験 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡 |
受験料 | 13200円 |
合格発表日 | 2月上旬 | 受験申込・問合せ | 一般財団法人 日本産業協会 〒101-0047 東京都千代田区内神田2-11-1 島田ビル3階 TEL:(03)3256-7731 FAX:(03)3256-3010 |
ホームページ | 消費生活アドバイザー - 日本産業協会 http://www.nissankyo.or.jp/adviser.html |