IATAディプロマ認定試験
1977年に始まったIATA DIPLOMA(ディプロマ)試験は、正式には「International Cargo Agents Training Programme」といい、世界100カ国で実施されている国際的な資格認定試験です。合格者には「ディプロマ」の国際資格があたえられ、航空貨物輸送に関する一切の業務を全世界でになえる人材であることが証明されます。18カ月または12カ月の講習期間(自宅学習)のなかで試験に合格することで取得が可能です。
資格詳細
IATAディプロマ試験とは、IATAによって運営されている航空貨物運送に関する知識とスキルを認定するための試験で、世界100ヵ国で世界中の受験者が共通の問題に取り組んでいます。IATAとは世界の航空運輸企業の業界団体で、International Air Transport Associationの略称です。通称では「イアタ」と読み、日本名は「国際航空運送協会」という名称になります。IATAディプロマ認定試験の合格者は、IATA DIPLOMAという国際資格が与えられ、国際航空貨物取扱士として、航空貨物に関する一切の業務に従事します。試験は、基礎コース、危険物コースに分かれており、試験方式は、2021年から基礎コース、危険物コースともに、ペーパー試験からオンライン試験(リモート監視付き)に変わりました。なお、2021年から危険物資格更新コースも受験する機会が与えられています。世界中のどこからでもパソコンで試験コースと試験日を選択して受験することが可能です。試験はすべて英語で行われます。また、試験終了後に合否が判明し、合格証は自宅へ郵送されます。デジタル合格証の交付も可能です。受験までの流れは、まず航空貨物運送協会への受講登録が必要です。登録後送られて来る教材で自宅学習し、その後講習会に参加してから、受験します。合格者に付与されるディプロマは、海外での就職や転職の際に自己証明書にもなるものです。アップデートの情報については、受験者自身がIATAホームページ(英文)を確認するようにしてください。
活躍場所
就職や転職の際に、IATAディプロマが高く評価される業種は多岐に渡りますが、最も必要とされる業界は、もちろん航空貨物運送業界です。航空貨物運送業界には、航空会社、航空貨物代理店、航空フォワーダーなどがあります。旅客航空会社も貨物部門があり、貨物運送を行っています。航空貨物業界の他には、貿易、流通業界でも活躍の場があります。
収入と将来性
航空貨物や貿易業界では、国際航空貨物取扱士や通関士の資格取得者は優遇されるでしょう。キャリアやスキルに応じて給与が上がる傾向があります。大手企業ほど資格手当などがつくところが多いようです。また、航空貨物代理店は、各営業所にIATAディプロマ保有者が一定数在籍することが店舗要件となっており、高いニーズがあります。グローバル化が活発化する中で、輸出入の貨物量も増加している現状において、国際航空貨物取扱士の仕事は安定しており、今後も輸出入量に伴い、航空貨物運送業界での需要が高いことが予想されます。
向いている人
空港での仕事や貿易関係の仕事に就きたい人に向いている資格です。また、試験は英語で行われるため、英語力が必須です。実際の業務では貨物の運賃を計算する機会も多いので、ある程度数字に強いことも必要です。
取得方法
IATA(国際航空運送協会)に受講登録すると、教材が送られてくるので、その教材を使って独学で学習します。また、事前講習会があり、過去問題を中心に試験対策が行われます。試験の出題内容は、教材の内容と講習会で学習する過去問題などに沿っているので、理解を深めれば回答できる内容です。ただし、全て英語で出題されるため、その辺での難しさがあるかもしれません。英語の専門用語も確実に覚えておくことが必要です。
IATAディプロマ認定試験資格の難易度偏差値
基礎 | 危険物 |
---|---|
簡単 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 IATAディプロマ 取得
所轄・主催:
一般社団法人航空貨物運送協会主催
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
IATAディプロマ認定試験資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | キャリアアップ(良) | 特になし | 大関クラス | 独学 講習 通学 公式テキスト |
IATAディプロマ認定試験試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 基礎コース(18カ月)、上級コース(18カ月)、危険物コース(12カ月)からコースを選択して講習を受講(自宅)する。講習期間内に試験を受け、合格することで資格が認定される。 なお、試験はすべて英語でおこなわれる。 基礎コース 国際航空貨物の運送および運送スケジュールの作成、運賃計算などに関する基礎知識 上級コース 国際航空貨物の積み合わせ、ULD使用などによる運賃計算、運送状などに関する専門知識 危険物コース 危険物輸送に関わる書類、貨物保険、輸送梱包などに関する専門知識 |
合格率 | 62.8%(基礎) |
願書受付期間 | 基礎: 5月・11月上級: 5月・11月危険物: 2月・5月・11月 |
試験日程 | 基礎: 6月・12月上級: 6月・12月危険物: 3月・6月・12月 |
受験地 | 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡・広島ほか |
受験料 | 基礎: 58520円上級: 50000円危険物: 53900円 |
合格発表日 | 試験後に合否を通知し、合格者には「DIPLOMA」が交付される | 受験申込・問合せ | 一般社団法人 航空貨物運送協会 〒104-0033 東京都中央区新川1-6-1 アステール茅場町4階 電話(03)6222-7571 FAX(03)6222-7577 |
ホームページ | JAFA HOMEPAGE【一般社団法人航空貨物運送協会】 http://www.jafa.or.jp/diploma/index.html |