レタリング技能検定
雑誌や広告に踊るデザイン文字は、記事の内容や商品のイメージを演出する上で非常に大切な要素となっています。また、テレビや映画のタイトルにも、デザイン文字があしらわれ、作品の顔とも言えるほどの存在感を発揮している場合もあります。レタリング技能検定は、そんなデザイン文字の技能を認定する文部科学省後援の公的資格検定です。デザイン性だけでなく、あくまで文字としての正確さも求められる点が特徴です。
資格詳細
レタリングとは、「letter」のing形で、元来は「文字を書く」という意味ですが、現在ではデザイン文字(の作成)を意味します。身のまわりに満ちあふれているデザイン文字すべてがレタリングであり、現代人にとってレタリングを目にしない日はないほどです。レタリング技能検定は、そのレタリングの技術を認定する民間の検定試験(文部科学省後援)。初心者からプロまで、幅広くレタリングの技能をためすことができます。
活躍場所
レタリング技能検定の合格者は、広告会社やデザイン会社、コンピュータ文字(フォント)制作会社、マスコミ業界など、さまざまな分野で活躍しています。これらの業界で、ポスターや看板、商品や企業のロゴデザイン、書籍や映像ソフトなどのタイトル文字、小売店の店頭および店内のPOP文字など、あらゆる文字デザインの制作に従事します。就業形態も、副業の内職から本業のフリーデザイナーまで、多岐に渡ります。実力に応じて活躍の場が広がるお仕事です。
収入と将来性
最近はパソコンがあればフォントをそのまま利用してそれなりのロゴをあしらったポスターやPOPが作れてしまいますが、既製の文字を並べただけのロゴと、いちからデザインして作られたロゴとでは、やはりまったくの別物です。レタリング技術の需要は依然としてあり、そのニーズはWebサイトなどデジタルのメディアにも広まっています。レタリングは自宅作業ができるので、サイドビジネスとしての人気が高い一方、本職として独立できるほどになるには相当な実力が必要です。収入においても実力次第の世界となっています。
向いている人
文字そのものやロゴデザイン、タイポグラフィなど、文字のデザインおよびアートに興味のある人なら、趣味と実益を兼ねる資格になるでしょう。また、仕事として成功するには、ファッションなどの流行に敏感で、アイデアに富んだ人である必要があるでしょう。センスだけでなく技術も重要なので、手先が器用な人にも向いています。また、レタリングはデザインの基本になりますので、デザイナー志望の人にも基礎スキルとしておすすめです。
取得方法
レタリング技能検定は、公益財団法人の国際文化カレッジが運営する検定試験です。1級から4級まで級位が用意されており、それぞれ初心者からプロまでを対象としていますが、どの級から受験してもかまいません。試験は実際にレタリングをおこなう実技のほか、造形理論やタイポグラフィに関する知識も問われます。受験対策として、参考書が通販されていますので、ぜひ入手しておきましょう。なお、合格者のなかから優秀な人には文部科学大臣賞などの賞が贈られます。
レタリング技能検定資格の難易度偏差値
1級 | 2級 | 3級 | 4級 |
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普通 |
簡単 |
超簡単 |
判定不能 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 レタリング技能検定○級 合格
所轄・主催:
文部科学省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
記載内容はA日程(本会場・個人受検)のもの。
願書受付
2020年4月1日~2020年4月30日
試験日
2020年6月7日
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
レタリング技能検定資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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公的資格 | 専門的資格(良) | 特になし | 横綱クラス | 通学 通信 |
レタリング技能検定試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 1級 レタリングおよび広く関連領域にわたる知識と高度な専門技術をもっている。 知識 ・レタリングに関する造形理論の基本を理解している。 ・タイポグラフィを理解している。 ・コミュニケーションにおけるレタリングの役割を理解している。 ・色彩・印刷に関しての知識をそなえている。 実技 ・ロゴタイプ、タイプフェイス、カリグラフィなどのレタリング技術を身につけている。 ・文字の色彩的表現ができる。 ・タイポグラフィを的確に指定、指示することができる。 2級 書体(既成)を選択または創作し、表現する技術をもっている。 知識 ・レタリングに関する専門用語(書体・技法・用具・用材など)を理解している。 ・印刷についての基礎知識(版下制作および印刷指定)をそなえている。 実技 ・和文指定書体(漢字かなまじり文)、欧文指定書体表を視覚的に統一して、一定時間内で表現できる。 ・語句の内容にふさわしい書体を選択または創作し、一定時間内で表現できる。 3級 基本の書体を理解し、その表現技術をもっている。 知識 ・常用漢字表に使われている明朝体の骨格を正しく理解している。 ・基本の書体を理解している。 ・国語の用字・用語に対する基礎的な知識をそなえている。 ・レタリングに必要な用具・用材の基礎的な知識をそなえている。 実技 ・指定された基本の書体(漢字・かな文字の明朝体・ゴシック体、欧文のローマン体・サンセリフ体およびアラビア数字)の文字を手本なしで一定時間内に表現できる。 ・レタリングをするための初歩的な描線技術が身についている。 4級 基本の書体を理解し、整った文字を書くことができる。 知識 ・常用漢字表に使われている明朝体の骨格を基礎的に理解している。 ・基本の書体のうち漢字・かな文字の明朝体・ゴシック体、欧文のローマン体・ ・サンセリフ体を理解している。 実技 ・指定された手本の文字を一定時間内で見て書くことができる。 |
合格率 | 64.9%(3級) |
願書受付期間 | 4月上旬~下旬 |
試験日程 | 6月上旬 |
受験地 | 北海道・福島・茨城・埼玉・東京・石川・愛知・大阪・岡山・山口・福岡・熊本・大分・鹿児島 |
受験料 | 1級: 6000円2級: 4900円3級: 3800円4級: 2400円 |
合格発表日 | 7月中旬 | 受験申込・問合せ | 公益財団法人 国際文化カレッジ・レタリング技能検定部 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-2-38 電話:03-3361-3461 FAX:03-3367-3114 |
ホームページ | レタリング技能検定試験《文部科学省後援》 http://www.lettering-kentei.com/ |