資格の取り方 » 国家資格 » 食品 » 食品衛生管理者

食品衛生管理者

食品製造の現場で、安全な食品を作り出すためには、衛生が第一です。食肉製品および食品添加物などの製造・加工をおこなう施設には、法定人数の食品衛生管理者の国家資格取得者を配置するよう義務づけられています。

資格詳細
食品衛生管理者は、食品衛生法で定められている乳製品、食肉製品、添加物などを製造・加工する施設に必ず配置することが義務付けられています。製造・加工の段階で、衛生管理を行うと共に、従業員への衛生教育、保健所との協業による食中毒の防止などの役割を担っています。似ている資格に「食品衛生責任者」がありますが、こちらは食品の製造、調理、販売の施設に設置が必要です。食品衛生管理者は、この食品衛生責任者になることもできるため、食品衛生責任者の上位職とも言えるでしょう。食品衛生管理者は、試験を受けて資格を得るものではなく、講習を受講し修了することで取得できる役職的資格となります。1ヶ月程の講習で化学や食品についての知識を学びます。この資格は、医師や歯科医師、または大学で医学、歯学、薬学などの課程を修了した人、あるいは食品衛生管理者養成施設を卒業した人は、講習や実務経験なしで、この資格を得ることができます。日本の食品製造加工業は、衛生的な管理において世界一と言われていますが、食品衛生管理者の存在が大きいといえます。

活躍場所
食品衛生管理者の必置が義務づけられている食品製造工場が主な活躍の場となりますが、その他にも小売業や飲食業などの業界でも食品衛生管理の知識がある人材が求められています。その他、食品メーカー商品の開発部門などで、衛生面に関して助言や指導ができるので、転職の際にも有利になります。この資格を持っていると、食品全般の仕事に知識を活かして活躍できるでしょう。

収入と将来性
食品衛生管理者は企業内での役職としての資格であるため、収入は業種によって異なりますが、例えば、大手食品製造業では平均年収以上が見込めるでしょう。近年、食品会社での不正や食中毒などの事故が多発しており、食の安全性は消費者にとって重要な関心事です。食は人が生きていく上で欠かせないものであり、安全安心な食品を摂取することが必要です。そのため、私たちの食生活を守ってくれる食品衛生管理者は、非常に社会貢献度が高い仕事であり、今後もニーズが高いといえます。

向いている人
食品衛生管理者の仕事は、食中毒などの万が一のトラブルを未然に防ぐため、衛生管理を徹底させなければなりません。そのため、自らが清潔な意識と信念を持って仕事に取り組める人、小さなことも見逃さない細かな仕事に対応できる人に向いています。また、従業員に対する指導と教育も仕事であるため、コミュニケーション力とリーダーシップも必要です。

取得方法
食品衛生管理者の資格は、3年以上の現場経験と食品衛生管理者登録講習会を受講することで取得できるため、難易度はやさしいといえます。一般共通科目では、公衆衛生概論、食品衛生法などについて学び、関係科目では講義のほか、実習や施設見学などもあります。受講者の話では、修了試験はありますが、テキストを持ち込みできるので、特に試験対策をする必要はないようです。講習会は毎年開催されるとは決まっていないため、実施については、公益社団法人日本食品衛生協会のHPで確認しておきましょう。ちなみに、2019年度は添加物関係科目の講習会の開催は見送りが決まっていますが、食肉製品関係科目は7月~8月に東京で開催される予定です。受講資格を確認の上、講習の申し込みをしましょう。



食品衛生管理者資格の難易度偏差値

偏差値0
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 食品衛生管理者資格認定講習会 修了
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

食品衛生管理者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 特になし 必置資格 大関クラス 通学

食品衛生管理者試験概要

受験資格 ・高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者またはこれらの者と同等以上の学力があると認められる者で、食品衛生管理者を置かなければならない製造業または加工業において食品または添加物の製造または加工の衛生管理の業務に3年以上従事し、かつ、厚生労働大臣の登録を受けた講習会の課程を修了した者

また、以下いずれかに該当する者は申請により講習なしで取得可能。
・医師、歯科医師、薬剤師、獣医師
・大学において医学、歯学、薬学、獣医学、畜産学、水産学、農芸化学の課程を修めて卒業した者
・厚生労働大臣の登録を受けた食品衛生管理者の養成施設において所定の課程を修了した者
試験内容 食品衛生管理者資格認定講習会を受講し、修了することで取得。
・公衆衛生概論
・食品衛生法および関係法令
・食品、添加物等の規格基準
・化学概論
 ほか
合格率 試験なし
願書受付期間 不定期
試験日程 不定期
受験地 開講者による
受験料
受講料:
298000円
合格発表日 不定期
受験申込・問合せ 厚生労働省 医薬食品局 食品安全部企画情報課
〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL 03-5253-1111
ホームページ 食品衛生管理者資格認定講習会について|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/shokuhineiseikanrisha/

食品衛生管理者のレビュー

まだレビューがありません