専門調理師・調理技能士
調理師法施工規則にもとづく技術審査、および職業能力開発促進法施行規則にもとづく技能検定に合格することで、厚生労働者からあたえられる称号が「専門調理師・調理技能士」です。受験には実務経験が必要になります。合格者は、厚生労働大臣から証書が発行され、調理師学校の教員になる資格を得ることができます。
資格詳細
専門調理師・調理技能士は、調理師免許取得者が調理師としての経験を積んでからステップアップを図るために取得する国家資格であり、国がより高い専門技術と知識を有する調理師であると認めた人に与えます。調理師法では専門調理師、職業能力開発促進法では調理技能士と表現されており、専門調理師・調理技能士はこの2つの称号の総称になります。専門調理師の技術審査、および調理技能士の技能検定試験が一本化され、「調理技術技能評価試験」と呼んでいます。この試験の合格者は調理師学校の教員資格も同時に与えられるため、例年多数の調理師の方が受験しています。試験を受けるためには、実務経験とさらに学歴などによる受験資格が必要ですが、詳細については(社)調理技術技能センターのホームページで確認しておきましょう。試験は、日本料理・西洋料理・中国料理など6つの料理区分に分けられており、どれか一つの科目を選択します。実技と学科の試験がありますが、調理の高度な技能だけでなく、衛生管理などの専門的な知識も必要です。ハードルが高い資格だけに挑戦しがいがあるのではないでしょうか。調理の仕事だけでなく食に関わる幅広い分野の仕事もできるなど、社会貢献度も高い資格といえます。
活躍場所
調理の技術があれば仕事はいくらでもある業界です。飲食店で働く以外にも、食理論や調理実習などを調理師学校などで教える職業に就くことも視野に入れられます。独立して開業する場合も、小規模な飲食店から大型のレストラン、ケータリングサービス、お弁当屋さんなど幅広い選択肢があります。
収入と将来性
調理技能士と調理師との境目が曖昧であるため、調理技能士としての年収の正確なデータは見つかりませんが、調理師の平均的な年収は、社会人全体の平均年収より低めといえます。しかしお店の売り上げによって従業員の給料も変わってくるので、働くお店がポイントになるのではないでしょうか。また、調理師よりもスキルと知識が高いとされる調理技能士なら、もっと高い年収が期待できるかもしれません。最終的には実力勝負の業界なので、腕を上げて料理長くらいのトップの調理師になると当然給料が上がるでしょう。調理師は衣食住のうちの「食」を担う欠かせない職業であり、外食産業が発展した今日では、調理師の需要はこれから先も続くことでしょう。さらに外食よりお金がかからない、お弁当やデリバリー、テイクアウトなどの中食が広く受け入れられているので、中食業界にも目を向けと調理師の将来性はさらに広がるのではないでしょうか。
向いている人
専門調理師・調理技能士は、調理師として働いている方がステップアップのために目指す国家資格です。調理師学校の教員資格も同時に与えられるため、調理師の方は自分のスキルを証明するためにも転職の選択肢としても取得しておくとよいのではないでしょうか。
取得方法
この資格に挑戦するには長い実務経験が必要なため、調理の仕事に従事しながら、知識と技術を磨き、さらに参考書や問題集を使って勉強する必要があります。しかし、専門調理師・調理技能士試験に関する情報が少なく、またこの資格に特化した参考書や問題集があまり見つからないようです。発行年度はやや古いですが「調理師・専門調理師・調理技能士になるための完全ガイド」がネットで購入できますので利用してみてはいかがでしょうか。
専門調理師・調理技能士資格の難易度偏差値
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簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 調理技術技能評価試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
前期・後期で科目が異なる
願書受付
2020年9月1日~2020年10月2日
試験日
2021年1月16日~2021年2月14日
合格発表
2021年3月31日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
専門調理師・調理技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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国家資格 | 専門的資格(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 講習 通学 |
専門調理師・調理技能士試験概要
受験資格 | ・実務経験8年以上、うち調理師の免許を有していた期間が3年以上 ・厚生労働大臣の指定する調理師養成施設において1年以上調理に関する学科を修めた卒業者で、実務経験6年以上、うち調理師の免許を有していた期間が3年以上 ・職職業能力開発促進法に基づき、調理に関し専門課程の高度職業訓練または普通課程の普通職業訓練修了者で、実務経験7年以上、うち調理師の免許を有していた期間が3年以上 |
試験内容 | 学科試験 ・調理一般 ・調理法 ・材料 ・食品衛生および公衆衛生 ・食品および栄養 ・関係法規 ・安全衛生 実技試験 前期: すし料理・中国料理・給食用特殊料理 後期: 日本料理・西洋料理・麺料理 |
合格率 | 約60% |
願書受付期間 | 前期: 4月上旬~5月上旬後期: 9月上旬~10月上旬 |
試験日程 | 前期: 7月下旬~8月下旬後期: 1月中旬~2月中旬 |
受験地 | すし料理: 東京・大阪中国料理: 札幌・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・沖縄給食用: 札幌・仙台・東京・長岡・静岡・名古屋・大阪・上郡(兵庫)・福岡・鹿児島日本料理: 仙台・東京・金沢・静岡・名古屋・津・大阪・西宮・高松・福岡西洋料理: 仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡麺料理: 仙台・東京・大阪 |
受験料 | 学科・実技: 22500円学科試験のみ: 3700円実技試験のみ: 18800円 |
合格発表日 | 前期: 9月下旬後期: 3月下旬 |
受験申込・問合せ | 社団法人 調理技術技能センター 調理技術審査・技能検定試験担当 〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町2-8-5 JACCビル5階 TEL 03-3667-1867 FAX 03-3667-1868 |
ホームページ | 調理技術技能センター http://www.chouri-ggc.or.jp/ |