品質管理検定(QC検定)
どんな業種であれ、顧客や取引先の信用を得て、それを維持する上で、もっとも重要なのは「品質」の管理です。日本規格協会が主催する品質管理検定(QC検定)は、業種を問わず、企業における品質管理のエキスパートを認定する民間資格です。品質管理の重要性や職場生活の基本、品質管理に関する専門知識まで、幅広く修得し、どんな企業からも求められる人材であることを証明できる資格となっています。
資格詳細
品質管理検定(QC検定)は、品質管理に関する知識レベルを客観的に評価するための民間の検定試験です。品質管理というと工場などの製造部門を想像しますが、検定の知識は、製造部門だけてなく、営業やサービス部門から総務な人事などの事務部門に至るまで企業組織全般の活動に応用できます。検定試験は,組織で働く人にとって必要な品質管理能力を4つのレベルに分類し、初級レベルの4級から最上級の1級まで、各レベルに必要な品質管理の知識を筆記試験により評価します。近年は、全社的な品質向上の必要性から、従業員に取得を推奨する企業が増えています。
活躍場所
工場の品質管理部門で、この資格の知識を最も活かすことができるでしょう。特に2級以上の資格を取得していると、品質管理部門の業務に直結する知識を身につけていると評価されます。さらに1級は品質管理に関する豊富な知識を持ち、複雑な問題に対処できる職場のリーダーとして活躍が期待されるでしょう。また、品質管理検定は「モノとサービス」に関するあらゆる分野の問題を洗い出して、原因を突きとめ、解決に導くための能力がつきますから、品質管理部門以外の営業や事務部門でも、身につけた知識を仕事に活かすことができます。
収入と将来性
特定の業務を行うために必要な資格ではありませんが、品質管理の知識はあらゆる企業で仕事をする上で必須の知識と言え、資格の取得にメリットがあります。初級レベルの4級を高校生や大学生が取得することで、企業で必要とされる業務の知識を身につけていると判断され、就職試験で評価される場合もあります。品質管理部門で働く人は、2級以上を取得しておきたいとこです。2級から1級へとステップアップすることで、品質管理の専門家としてキャリアアップすることもできます。資格取得を推奨する企業では、昇給や昇格につながることもあるでしょう。
向いている人
企業の中で、何らかの品質管理活動に関わる人や、資格取得を通じて、品質管理の知識を身につけたい人が受験するとよい資格です。どの級を受験するかは、各級で想定している知識レベルを参考にするとよいでしょう。4級は、これから企業で働こうとする高校や大学などの学生または新入社員向けです。3級は、品質管理をする上で必要な知識を持っている社員や品質管理を学んでいる大学生が対象です。2級は、品質管理の部署で働く人向けの試験です。1級は、企業で品質管理全般についての知識が要求される業務に携わる人を想定しています。
取得方法
試験は、2級から4級まではマークシート方式の筆記試験が課され、1級は加えて論述問題が出題されます。試験対策は、試験を主催している日本規格協会のテキストと過去問を中心とした学習方法を採用するのが一般的です。グラフの読み取りや計算問題が出題されるので、反復学習を心掛けるとよいでしょう。3級と4級は易しめの試験なので、1月から2月程度の学習期間を確保しておけば合格が可能です。2級は難易度が高めで、1級は論述問題があることから更に難しい試験です。必要に応じて、協会や民間団体の通信教育やセミナーを利用するといいでしょう。
品質管理検定(QC検定)資格の難易度偏差値
1級 | 2級 | 3級 | 4級 |
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簡単 |
簡単 |
簡単 |
超簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 品質管理検定○級 合格
所轄・主催:
日本規格協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
2021年3月21日開催分は詳細不明。
願書受付
2020年6月5日~2020年6月24日
試験日
2020年9月6日
合格発表
試験終了後から約1ヶ月半~2ヶ月
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
品質管理検定(QC検定)資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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民間資格 | 特になし | 特になし | 前頭クラス | 独学 通学 通信 公式テキスト |
品質管理検定(QC検定)試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 1級 部門横断の品質問題解決をリードできるスタッフ、品質問題解決の指導的立場の品質技術者 1次試験 ・品質管理の実践 ・全社的な品質管理活動の実践 ・個人としての倫理および組織としての社会的責任 ・品質管理周辺の活動に関する基礎知識 ・品質管理の手法 ・品質管理の手法の活用 ・品質管理周辺の手法に関する基礎知識 ・2~4級の範囲 2次試験 ・論述 ※準1級は、1級の1次試験に合格することで認定 2級 自部門の品質問題解決をリードできるスタッフ、品質にかかわる部署の管理職・スタッフ ・品質管理の実践 ・品質管理の基本 ・管理と改善の進め方 ・品質の概念(定義と分類) ・プロセス管理と品質保証 ・問題解決 ・検査および試験 ・標準化 ・品質管理の手法 ・データの取り方・まとめ方 ・確率分布の品質管理における活用 ・統計的推論の品質管理における活用 ・相関分析・回帰分析 ・実験計画法 ・抜取検査 ・新QC七つ道具の活用 ・信頼性工学とは(定義と基本的な考え方) ・品質機能展開とは(定義と基本的な考え方) ・統計的プロセス管理 ・3~4級の範囲 3級 業種業態にかかわらず自分たちの職場の問題解決を行う全社員、品質管理を学ぶ学生 ・品質管理の実践 ・QC的ものの見方・考え方 ・管理と改善の進め方 ・品質とは(定義と分類) ・プロセス管理 ・問題解決 ・検査および試験 ・標準化 ・品質管理の手法 ・データの取り方・まとめ方(定義と基本的な考え方) ・QC七つ道具の活用(見方・作り方・使い方) ・新QC七つ道具とは(名称と使用の目的) ・4級の範囲 4級 初めて品質管理を学ぶ人や新入社員、社員外従業員、初めて品質管理を学ぶ学生 ・品質管理の実践 ・品質管理 ・管理 ・改善 ・工程(プロセス) ・検査 ・標準・標準化 ・品質管理の手法 ・事実に基づく判断 ・データの活用と見方 ・企業活動の基本 |
合格率 | 50.4%(3級) |
願書受付期間 | 6月・12月 |
試験日程 | 9月上旬・3月下旬 |
受験地 | 1級 札幌・仙台・郡山・前橋・東京・横浜・松本・名古屋・富山・静岡・金沢・大阪・広島・高松・北九州・福岡・熊本など 2~4級 全国各地 |
受験料 | 1級: 9900円2級: 5500円3級: 4400円4級: 3300円 |
合格発表日 | 10月・4月 | 受験申込・問合せ | 一般財団法人 日本規格協会 QC検定センター 〒107-8440 東京都港区三田3-13-12 三田MTビル TEL:03-4231-8595 FAX:03-4231-8690 電話受付時間:9:00~17:00(土日祝日、年末年始は除く) |
ホームページ | QC検定からのお知らせ|日本規格協会 http://www.jsa.or.jp/kentei/qc/qc-top.asp |