産業洗浄技能士
工場などで使われる機器や計器、プラントなどは、汚れによって大幅に機能を低下させることがあります。それらを洗浄し、機能を回復、維持することが、産業洗浄の使命です。産業洗浄技能士は、この産業洗浄の技能を認定する国家資格。試験は、洗浄方法により、高圧洗浄作業と化学洗浄作業に区分されています。
資格詳細
公共施設の上・下水道管、プラント設備などは長時間使用していると、機能が低下し、その機能が停止することもあります。しかし、定期的に洗浄することで機能を元に戻し、正常に運転させることができます。産業洗浄技能士は、これらの産業用の機械や機器を洗浄するために必要な技術を身に付けている人で、機械や機器の種類に応じた特殊な洗浄技術により清掃を行います。例えば、下水道管の洗浄、熱交換器の管内洗浄には噴射ガンなどの高圧洗浄機器を使った高圧洗浄や、汚れや汚染を酸・アルカリなどを使用して除去する化学洗浄を行います。産業洗浄技能士の資格試験は、職業能力開発促進法に基づいて行われる国家検定制度です。 実務で培った洗浄技能に加えて、講習などで洗浄理論や 関係法規などを学び、技能検定試験に合格すると、産業洗浄技能士として厚生労働大臣より認定されます。受験資格には基本的に3年の実務経験が必要ですが、経験年数がなくても大学の機械科・工業化学科などを卒業した人は受験することができます。詳細については、各都道府県職業能力開発協会へ問い合わせてみましょう。産業洗浄技能士の称号は級による分類はなく、「高圧洗浄作業」・「化学洗浄作業」に分かれた単一等級の資格です。この資格取得者は専門性の高い洗浄作業ができるため、多くの企業が重視しています。また、企業が費用を負担して資格取得をバックアップしている場合もあるので、ぜひチャレンジしてみるとよいでしょう。
活躍場所
官公庁の施設や生産工場、プラントメンテナンス関連の会社で、さまざまな種類の高圧洗浄機を扱って洗浄を行う専門家として活躍できます。
収入と将来性
求人サイトの募集要項を見ると、会社の規模にもよりますが、一般の平均的な月収よりやや高めといえます。大手ゼネコンや官公庁などがクライアントの会社では、意欲があれば昇給や昇進も期待できるようです。例えば、有資格者は入社後数年でチームリーダーとして抜擢される可能性があり、収入アップが期待できます。施設や工場などで業務を安全に進めるため、かつ生産性を向上させるためにも清掃やメンテナンスは重要な仕事です。多くの企業が資格取得をバックアップしていることから分かるように、産業洗浄技能士に注目が集まっていますので、将来性の高い資格といえるでしょう。
向いている人
清掃・洗浄業務ですので、掃除が好きな人、他の人が気づかないような細かな部分の汚れにも目が届く人、注意深く確実に作業できる人、また単調な作業に抵抗のない人に向いているでしょう。中には重労働もあり、立ち仕事も多いので体力も必要です。
取得方法
資格取得をバックアップしている企業が多いため、基本的に会社を通して試験に申し込むケースが多く、試験前に講習会があります。その場合は、試験前になると講習会の開催が知らされ、指示に従い受講するようになっています。このように勉強方法としては産業洗浄技能士に関する講習会の受講が一般的です。技能検定の講習会の日程は「日本洗浄技能開発協会」のホームページに掲載されていますので、個人的に受験する人はチェックしておきましょう。参考書などは販売されていないようです。もし講習会に先立って勉強したいのであれば、講習会に参加したことのある先輩や知り合いなどからテキストを借りるという方法もおすすめです。
産業洗浄技能士資格の難易度偏差値
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普通 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級産業洗浄技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
記載内容は学科試験の情報。
願書受付
2020年4月6日~2020年4月17日
試験日
2020年8月23日
合格発表
2020年10月2日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
産業洗浄技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
産業洗浄技能士試験概要
受験資格 | 3年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる |
試験内容 | 学科試験 ・産業洗浄一般 ・対象の施設、設備、装置および機器 ・付着物 ・関連基礎知識 ・図面 ・関係法規 ・安全衛生 ・選択科目 ・高圧洗浄法 ・化学洗浄法 実技試験 ・選択科目 ・高圧洗浄作業 ・化学洗浄作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |