電気製図技能士
配電盤や制御盤など、電気設備の製作図や設計図を専門に製図をおこなう電器製図。電気製図技能士は、その電器製図に関する技能を認定する国家資格で、技能検定制度の一種です。試験は学科と実技からなり、実技試験では、高圧受電設備や配電盤、制御盤などの単線接続図や外形図を製作します。
資格詳細
電気は私たちが生活する上でなくてはならないものです。電気を使えるようにするには、建物内に電気を引きますが、建物の設計図の中で電気をどう配線するかを示す設計図を書く必要があり、建物を建てる際には、電気の配線などが必ず図面に記されています。このような電気設備や機器などの配線や組立などを描いた図面を作成する仕事が電気製図です。電気製図技能士とは、電気設備のうち、主に配電盤・制御盤の製図に必要な技能を認定する国家資格です。高圧電流を扱う回路を取り扱うために必要な技能ですので、知識の積み重ねと注意力が重要な技能であり、作り手が問題なく作業できるように、製図技術の正確さが求められます。また、図面をつくるためにはCADを使いこなすスキルも必要です。電気製図技能士の資格は、1級、2級、3級があり、技能検定の中でも難しいレベルの試験です。実務経験や、CADソフトを使用した図面作成・設計だけでなく、電気回路に関する幅広い専門技術や知識を求められる傾向があります。
活躍場所
電機メーカー、電気設備工事会社、電気機器製造業、配電盤・制御盤を扱う企業などに就職して、主に配電盤や制御盤などの製作図や設計図の製図を行います。電気製図技能士資格者を歓迎する企業は多数ありますので、活躍できる場は多いでしょう。
収入と将来性
電気製図関係の仕事の収入は、スキルや経験の有無によって差はありますが、専門的な業務で実務経験者を求める企業が多いため、一般的に高めです。特に、電気製図技能士などの資格取得者は優遇される場合が多いようです。この業界では、今後のキャリアを見据えながら働くことで、高額な収入を目指せる可能生もあります。建物があれば電気設備工事は必ず必要ですので、建築開始と共に仕事が発生します。オフィスビルをはじめ、さまざまな商業施設、プラントなどでは、大掛かりな電気設備工事が必要です。この業界では慢性的な技術者不足が続いており、最近では若年層の業界離れが目立ってきているため、シニア層の経験者を呼び戻す動きも出てきています。また、未経験者でも採用して育成しようとする企業も多く、人材の需要は非常に高いといえるでしょう。電気設備業界以外でも、家電メーカーやIT関連まで幅広い業界で求められる職種です。
向いている人
電気関係に興味があることはもちろん、緻密な図面を描く仕事ですので、細かい作業を正確に注意深く行える人、集中力と根気がある人が求められます。また、関係部署と連絡をとりながら、各所の調整を行い設計していくため、スムーズなコミュニケーション能力も必要です。求人は比較的多くある職種ですので、電気設備の仕事に興味がある人で仕事を求めている人は、未経験でも門戸を叩いてみるのもよいのではないでしょうか。
取得方法
問題集や参考書は古い年度のものであれば、入手できるようですが、直近の試験問題は中央職業能力開発センターのサイトで閲覧できますので、正解表を見ながら、繰り返し復習しておくことをおすすめします。学科試験は、基本的に過去の試験問題と同じものがかなりの割合で出るようです。実技の対策については、職場の先輩からアドバイスを受けて受験されている方が多いようです。
電気製図技能士資格の難易度偏差値
1級 | 2級 | 3級 |
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普通 |
簡単 |
超簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級電気製図技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
記載内容は学科試験の情報。
願書受付
2020年10月5日~2020年10月16日
試験日
2021年2月7日
合格発表
2021年3月12日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
電気製図技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
電気製図技能士試験概要
受験資格 | 1級 ・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる 2級 ・実務経験2年以上、または3級合格者 ※学歴により実務経験が不要になる 3級 ・不問 |
試験内容 | 1級・2級 学科試験 ・製図 ・配電盤・制御盤一般 ・電気 ・材料 実技試験 ・配電盤・制御盤製図作業 3級 学科試験 ・製図 ・配電盤・制御盤一般 ・電気 ・材料 実技試験 ・配電盤・制御盤製図作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |