機械・プラント製図技能士
機械・プラント製図技能士は、機械やプラントの図面を描く技能を認定する国家資格です。製図の技術だけでなく、付随して必要になる機械や設計の知識も要求されます。試験は都道府県職業能力開発協会が実施し、機械製図手書き作業、機械製図CAD作業、プラント配管製図作業に区分されています。
資格詳細
機械やプラントの図面を描く技術者の能力を認定する技能検定制度の一つで、機械設計分野では重要な国家資格です。製図能力だけでなく、図面作成時に必要となる機械や設計の知識も求められます。等級は1級から3級まであり、機械製図(手書き作業・CAD作業)、プラント配管製図作業の資格区分に分かれています。機械製図は機械装置などの部品図・組み立て図が対象ですが、プラント配管製図はプラント施設の各設備機器の部品図・組み立て図などが対象となります。どちらも製品作成現場やプラント施設において製品の最終的な価値に関わる重要な役割を担います。試験は製図の知識を問う学科試験と製図能力を測る実技試験があります。機械製図方法ではCADか手書きを選択しますが、実際の職場で手書き図面を作成する機会は少なくなっていますので、CADを選択した方が良いのではないでしょうか。機械・プラント製図技能士の資格は、CAD利用技術者試験と異なり、材料力学などの機械工学の知識も必要になります。受験資格として、1級は7年以上の実務経験、2級は2年以上の実務経験が必要ですが、3級は誰でも受験することが可能です。また、1級.2級に必要な実務経験年数は学歴により異なりますので、詳細は中央職業能力開発協会のホームページで確認してください。本試験に合格すると技能士のバッジが送られ、晴れて技能士を名乗ることができます。製図が必要な会社では1級取得者は高評価が得られますので、機械設計や製図の仕事に携わっている方はぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。
活躍場所
機械やプラントの製図のスキルや知識があると、建築、電気、機械、自動車などほとんどすべての製造業で活躍できます。またスキルを活かして在宅で働いたり、フリーランスとして働いたりもできます。
収入と将来性
機械製図工としての平均年収は、日本の一般の平均年収よりやや高めです。また、企業規模が大きいほど年収が高い傾向にあります。製造業で機械やプラントの製図を必要としない業種はおそらくないくらい、モノづくりに欠かせない仕事なので、今後も多様なニーズが期待されます。
向いている人
機械設計や製図の仕事に携わりたい方に向いている資格です。基本的には、職人のように決め細やかで丁寧な作業ができ、かつ数字に強い人に適性があるでしょう。生産部門にデザイナーの意図を正確に伝えるために、製図の技能はもちろん、製品に対する深い理解が求められます。
取得方法
試験対策は、まず過去問と解答図を入手しましょう。前年度の試験問題であれば、中央職業能力開発協会の公式サイトで公開しています。1・2級の機械製図CAD作業、手書き作業、プラント配管製図作業、3級の機械製図CAD作業、手書き作業の問題が閲覧できます。学科試験の問題は過去問と同じものが出る傾向があるようですので、過去問を十分に解いておきましょう。過去問は、コピー代を払えば職業能力開発協会でもらえるところがあるようですが、対応は都道府県によって違いますので近隣の協会に問い合わせてみてください。CAD操作については、社内受験の場合は問題ないと思いますが、試験場所によってはAutoCADの操作が必要になるようです。慣れていないCADであればある程度練習しておくことが必要ですので、AutoCADの体験版(30日間)を利用するとよいでしょう。まずは、過去問や資料をそろえてから、計画的にCADを練習することをおすすめします。コマンドを使って、できるだけ時間の短縮に努めると良いそうです。
機械・プラント製図技能士資格の難易度偏差値
1級 | 2級 | 3級 |
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普通 |
簡単 |
超簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級機械・プラント製図技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
記載内容は学科試験の情報。
願書受付
2020年10月5日~2020年10月16日
試験日
2021年1月31日
合格発表
2021年3月12日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
機械・プラント製図技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
機械・プラント製図技能士試験概要
受験資格 | 1級 ・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる 2級 ・実務経験2年以上、または3級合格者 ※学歴により実務経験が不要になる 3級 ・不問 |
試験内容 | 1級・2級 学科試験 ・製図一般 ・材料 ・材料力学一般 ・溶接一般 ・関連基礎知識 ・選択科目 ・機械製図法 ・プラント配管製図法 実技試験 ・選択科目 ・機械製図手書き作業 ・機械製図CAD作業 ・プラント配管製図作業 3級 学科試験 ・製図一般 ・材料 ・材料力学一般 ・溶接一般 ・関連基礎知識 ・選択科目 ・機械製図法 ・プラント配管製図法 実技試験 ・選択科目 ・機械製図手書き作業 ・機械製図CAD作業 ・プラント配管製図作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |