バルコニー施工技能士
バルコニーとは、建物の外壁に張り出したスペースを指します。屋根つきのバルコニーはベランダと呼ばれます。外壁から突出する構造であるため、安全確保のためにも特別な技術が必要になり、バルコニー施工技能士の国家資格が用意されています。学科試験と実技試験に合格することで取得することができます。
資格詳細
バルコニーとは、主に2階以上の建物の室外に設けられた屋根のないスペースのことで、屋根のあるものはベランダと呼んでいます。マンションではバルコニー付きが好まれている傾向がありますが、これはバルコニーの面積が不動産では占有部分に含まれないこともあるようです。土地面積を効率よく使うためにもメリットといえます。ただし、バルコニーは雨風や日光にたえずさらされているため劣化しやすいのがデメリットです。放置しておくと建物の劣化にもつながりかねないため、専門家による定期的な補修が必要です。バルコニー施工では、新築戸建てのバルコニーの取り付けをはじめ、手すり工事、最上部に被せる笠木(かさぎ)と呼ばれる仕上げ材の取り付けなどが主な仕事となります。バルコニー施工技能士とは、このような金属性バルコニーの取り付けや加工などのバルコニー工事に必要な技能を認定する国家資格です。この資格は単一等級となっており、受験するには原則3年以上の実務経験が必要ですが、学歴や職業訓練歴によって短縮される場合があります。
活躍場所
エクステリア商品関連の会社、工務店、建築土木工事会社、造園土木工事会社などに就職して、新築一戸建てやリフォームなどのバルコニー施工の仕事に従事します。
収入と将来性
バルコニー施工関連の仕事の求人情報を見ると、エクステリア施工の仕事の収入は、比較的高いようです。ただし、企業によってかなり給与に幅が見られます。これは、施工業務未経験でも入社してから一人前になるまで育てていく企業が多く、スタートの給与はやや低いところや、みなし残業代が含まれているところもあることが考えられます。この道10年以上のベテランクラスになると、高給が期待できそうです。実際、バルコニーなどの施工の仕事を覚えるには3~4年程がかかるようですから、じっくり経験を積めば昇給が期待できるでしょう。住宅施工関連の仕事は、近年は特に東日本大震災の復興事業に始まり、豪雨や台風などの土砂災害、家屋の浸水などの発生が続いたため、個人宅の再建から大規模の改修工事まで今後も工事の需要が続くことが予想されます。また、世の中全体の傾向として、家で過ごす時間が増えているので、バルコニーなどでくつろげる快適空間の活用方法が最近注目されており、今後もバルコニーの新設や改修工事のニーズが増えていくのではないでしょうか。
向いている人
住宅建設に興味がある方でコツコツと作業できる方に向いています。未経験から初めて、先輩から指導を受けながら仕事ができるようになると、現場を2人1組で回っていきます。1日に何軒もの現場を一緒に仕事をするため、誰とでも仲良くでき、チームワークを大切にする人が求められるでしょう。
取得方法
実技試験は、金属製バルコニー工事作業について行われますが、作業試験だけではなく、判断等試験も実施します。判断等試験とは、実際の対象物あるいは現場の状態などに関する設問から、判別・判断・測定・計算を行う試験です。学科試験は、真偽法と正解を一つ選ぶ多肢択一法で出題されます。どちらも、過去の試験問題を参考にして、問題の傾向をつかんでおきましょう。過去の試験問題は、中央職業能力開発協会のホームページで無料にて閲覧可能です。実技試験問題概要をはじめ、学科試験問題、判断等試験問題、計画立案等作業試験問題がそれぞれ正解表付きで掲載されていますので、ぜひ試験対策に活用してください。
バルコニー施工技能士資格の難易度偏差値
![]() |
普通 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級バルコニー施工技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
記載内容は学科試験の情報。
願書受付
2020年10月5日~2020年10月16日
試験日
2021年1月31日
合格発表
2021年3月12日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
バルコニー施工技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
バルコニー施工技能士試験概要
受験資格 | 3年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる |
試験内容 | 学科試験 ・バルコニー一般 ・施工法 ・材料 ・建築構造 ・製図 ・関係法規 ・安全衛生 実技試験 ・金属製バルコニー工事作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |