サッシ施工技能士
サッシは、ガラス窓や網戸の枠に使われる建材であり、アルミ製のアルミサッシが一般的です。住宅や工場など、建物を問わず利用されています。サッシ施工技能士は、これらサッシの施工技術を認定する国家資格です。学科試験と実技試験に合格することで取得できます。実技では実際にサッシの溶接固定や付属材の取り付けをおこないます。
資格詳細
サッシは住宅や商業ビル、工場など、建物の種類を問わず、さまざまな建築物の窓や扉などに取り付けられています。建築現場でサッシを設置するサッシ工が行う仕事は、建築業界では欠かせない仕事のひとつです。サッシには耐風圧性や気密性、遮音性などさまざまな性能が求められますが、いくら性能が良いサッシでも施工が悪ければこれらの機能が十分に発揮できないため、サッシ施工には高い技術と知識が求められます。サッシ工法としては、カーテンウォール工法やカバー工法などいろいろあり、施工法は現場によって異なります。そのため、仕事は肉体労働のほかに、施工計画や安全対策の検討、さらに現場に合わせた工法を検討するなど、頭脳労働も必要な仕事です。サッシ施工技能士は、サッシの施工工事に必要となる技能と知識を認定する資格になります。サッシ工になるために、資格は必ずしも必要ではありませんが、資格を取得することで、企業でも重宝されやすく、業界での信用も広げることができ、建築工事の主任技術者や営業所責任技術者として活躍するなど、将来的な展望が開けるでしょう。サッシ施工に関する同様な資格は他にないため、サッシ施工を業とする人には最適な資格といえます。また、サッシの多くはガラスと一体になっているので、ガラス施工技能士も合わせて取得しておくと役立つでしょう。
活躍場所
サッシ施工会社や建築会社、工務店に就職して、指定された建築現場で窓や扉などのサッシの取り付けを行います。まず、見習いとして経験を積んでいきますが、技能と管理技術を修得し、現場をまとめられるようになると、取付工事を一括で請負う人や、独立開業する人もいます。
収入と将来性
サッシ工の収入は、一般の平均的な収入よりやや低いといえます。ただし、会社の地域や業界での地位、技術の熟練度や経験年数などにより、かなり差があるようです。サッシは、住宅や工場、商業ビルなど、さまざまな建築物に使われているため、需要は非常に高く、近い将来になくなるような仕事ではありません。建築業界で欠かせない仕事のひとつとして、将来的にもニーズは高いといえます。
向いている人
サッシ施工の仕事は、足場上の作業などもあり、重いサッシを持ち上げるなど、基本的に肉体労働ですので、まず体力に自信のある人に向いているといえるでしょう。また、サッシやドアの取り付けには、わずかのズレも許されないので、細かい作業を正確に行える人、器用な人にも適性があります。さらに、数人でチームを組んで作業するグループ作業が基本であり、規模の大きい現場では複数のチームと一緒に作業することもあるため、チームワークを大切にしながら仕事ができる人が求められます。
取得方法
受験するためには、原則2年以上の実務経験が必要ですので、実技試験対策は現場で働きながら進めていくことが必要です。過去の試験問題は、中央職業能力開発協会のサイトで過去の学科試験問題と製作等作業試験問題を公開しています。学科試験問題には正解表もついていますので、しっかり問題の傾向をつかんで何度も復習しておくとよいでしょう。また、雇用問題研究会の公式サイトでサッシ施工・ガラス施工の技能検定学科試験問題解説集の購入申し込みができますので、利用されてはいかがでしょうか。
サッシ施工技能士資格の難易度偏差値
1級 | 2級 |
---|---|
普通 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級サッシ施工技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
願書受付
2020年4月6日~2020年4月17日
試験日
2020年8月23日
合格発表
2020年10月2日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
サッシ施工技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
サッシ施工技能士試験概要
受験資格 | 1級 ・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる 2級 ・実務経験2年以上 ※学歴により実務経験が不要になる |
試験内容 | 1級・2級 学科試験 ・サッシ施工法 ・建具一般 ・建築構造 ・建築設計図書 ・関係法規 ・安全衛生 実技試験 ・ビル用サッシ施工作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |