カーテンウォール施工技能士
日本語で「帳壁」とも呼ばれるカーテンウォールは、建物の荷重がかからない構造の壁であり、荷重が問題となる高層建築や、地震に強い柔構造の建物などでは必須の技術となっています。カーテンウォール施工技能士は、そのカーテンウォールの施工技術を認定する国家資格です。学科試験と実技試験に合格することで取得できます。
資格詳細
カーテンウォールとは、別名で「帳壁」と呼ばれる、高層ビルの外壁の部分です。建物の荷重は、建築構造上、柱・梁・屋根などで支えますので、カーテンウォール自体は建物の荷重がかからず、取り外し可能な壁となっています。カーテンウォール施工技能士は、建設物のカーテンウォール施工工事に必要とされる技能を持っている技術者のことです。具体的な仕事内容としては、工場で造られた部品を現場で組み立てて、カーテンウォールを取り付ける作業になります。カーテンウォール施工は高層ビルでよく用いられる工法ですが、軽い建築機材のため、地震などの際にしなりが少なく、割れにくいことが特徴です。カーテンウォールには、金属製、コンクリート製などいろいろな種類がありますが、技能検定は金属製のカーテンウォールを対象としています。実技試験と学科試験が行われますが、一方のみ合格した場合は、次回の受験の際に合格した試験は免除されます。なお、受験資格として、実務経年数、職歴、学歴などが決められていますので、まず事前に確認しておきましょう。また、この有資格者は建具工事業における一般建設業の専任技術者になることも可能です。ただし2級の場合は、1年以上の実務経験が必要です。
活躍場所
サッシやカーテンウォールの施工会社に就職して、カーテンウォール施工技能士として現場での活躍が期待されます。
収入と将来性
サッシ・カーテンウォール施工会社の求人情報を見る限りでは、未経験者から経験者まで収入にかなり幅があるようです。未経験でも歓迎する企業は多いですが、平均的な給与より低い額からのスタートとなります。ただし、未経験者の資格取得をバックアップしている会社も多いので、資格を取得できると、収入アップにつながるでしょう。カーテンウォール施工1級技能士は、経験年数に応じてかなり高額が期待できそうです。近代建築では欠かせない大切な仕事として、カーテンウォール施工は今後も需要が大きくなることが予想されます。建築業界内で有資格者はさらにキャリアを重ねていけるでしょう。
向いている人
カーテンウォール施工の仕事は正確さが要求されますので、集中力がある人、緻密な仕事が苦にならない人に向いているでしょう。また、現場で他のスタッフと協調性をもって働ける人に適性があるといえます。
取得方法
学科試験と実技試験がありますので、カーテンウォールの組み立てから取り付けまでの技術や関連する専門知識、さらに建築関連の知識などを身に付けておくことが必要です。カーテンウォール施工技能士の試験対策などの情報が少ないようですが、過去にに実施された試験問題が中央職業能力開発協会のHPで公開されています。1級・2級の学科試験問題・実技試験問題概要・判断等試験問題・計画立案等作業試験問題がそれぞれの正解表とともに掲載されていますので、繰り返し学習しておくことをおすすめします。
カーテンウォール施工技能士資格の難易度偏差値
1級 | 2級 |
---|---|
普通 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級カーテンウォール施工技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
記載内容は学科試験の情報。
願書受付
2020年10月5日~2020年10月16日
試験日
2021年1月31日
合格発表
2021年3月12日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
カーテンウォール施工技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
カーテンウォール施工技能士試験概要
受験資格 | 1級 ・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる 2級 ・実務経験2年以上 ※学歴により実務経験が不要になる |
試験内容 | 1級・2級 学科試験 ・カーテンウオール施工一般 ・施工法 ・材料 ・建築構造 ・製図 ・関係法規 ・安全衛生 実技試験 ・金属製カーテンウオール工事作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |