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畳製作技能士

編んだイグサで作られる畳は、和室には欠かせない日本伝統の床材です。独特の感触や香りが現代の日本人にも親しまれているだけでなく、外国にもファンが増えています。畳製作技能士は、畳の製作および敷設に関する技能を認定する国家資格です。学科試験と実技試験があり、実技では手縫いによる畳の製作および敷き込みをおこないます。

資格詳細
日本の伝統的床材である畳には、長い歴史があります。建築物の変遷とともに、その材質も多様化し、近年は、畳の製造は機械で行われることが多くなってきましたが、機械仕上げの場合でも手仕上げの重要性は何ら変わることはありません。畳製作技能士は、畳の製作と敷込み、さらに修理に必要な技能を認定する資格です。畳を手作業で作り、敷き込むという高度な技術が要求される資格です。畳職人は伝統的な技術を習得している畳作りのプロとして貴重な存在となっていますが、畳職人を名乗るために必ずしもこの資格は必要というわけではありません。しかし、プロの技術を証明するためにも、畳製作技能士の資格取得は価値あるものといえます。この資格には1級と2級があり、どちらも実技試験では畳1枚を製作します。試験を受けるためには、2級は実務経験2年以上、1級は実務経験7年以上が必要ですが、学歴により必要な経験年数が異なりますので、受験を検討する前に、まず受験資格を確認しておきましょう。試験に合格すると、畳製作技能士は、建設業における内装仕上工事(一般)の専任技術者になれます。ただし、2級畳製作技能士の場合は、合格後に実務経験が1年以上あることが求められます。

活躍場所
畳製作や内装の施工会社に就職して畳製作スタッフとして活躍するか、町の畳屋さんとして独立する方も多いことが特徴です。

収入と将来性
町の畳屋さんや畳職人の年収は、お店の規模や職人の経験により、かなり差がありますので、一概に言えません。しかし、畳会社の製造スタッフの給与は、求人サイトの情報で見る限りでは、平均的な収入、もしくは少し高めのようです。古来より日本人が慣れ親しんできた畳の製作でも機械化が進んでおり、大きな部分は機械が施工を補うようになってきたため、畳職人の数は減少傾向にあるようです。しかし、機械による畳製作はまだまだ職人の腕に及びません。特に、和風新築を要望するお客様向けには手作業による畳が必要です。さらに、古い畳の交換といった仕事依頼も引き続きありますので、これからも畳職人の仕事が無くなることはないでしょう。また、日本の畳の良さは、今では海外にも認められており、需要は国内外で続くと考えられます。

向いている人
畳職人の仕事は、基本的にすべて手作業で行うため、手先が器用で丁寧な仕事ができる人に向いています。畳の素材はさまざまな種類があるため、各素材の特性などの知識も必要です。また、畳製作の寸法取りでは、平方根などの数学の知識と正確さが求められます。現在、畳職人として活躍されている方は、技術の証明として、検定に挑戦し資格を取得するのもよいでしょう。

取得方法
畳職人になるために、以前は畳職人の弟子になって学んでいました。現在では、そのようなケースは少なく、一般的には畳会社に就職するか、学校で畳職人の技術を勉強するようです。この技能試験を受けるには実務経験が必要ですので、試験対策としては、毎日の作業で学んでいくのが一番ではないでしょうか。なお、畳製作技能士の過去の試験問題は、中央職業能力開発協会のHPで公開しています。内容は平成30年度前期に実施された試験で、1級・2級の各学科試験問題と製作等作業試験問題です。学科試験問題は正解表がありますので、しっかり学習しておきましょう。また、製作等作業試験問題に記載されている注意事項を予め読んでおくと、本番で落ち着いて実技試験に臨めるでしょう。



畳製作技能士資格の難易度偏差値

1級 2級
偏差値52 偏差値44
普通
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ○級畳製作技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2020年4月6日~2020年4月17日
試験日
2020年8月30日
合格発表
2020年10月2日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

畳製作技能士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(良) 名称独占資格 横綱クラス 独学 講習 通学

畳製作技能士試験概要

受験資格
1級

・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験
※学歴により必要な実務経験年数が異なる

2級

・実務経験2年以上
※学歴により実務経験が不要になる
試験内容
1級・2級

学科試験

・畳および材料
・施工法
・建築概要
・安全衛生
実技試験

・畳製作作業
合格率
願書受付期間 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬
試験日程
実技試験:
6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬
学科試験:
7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬
受験地 指定の試験場
受験料
学科試験:
3100円
実技試験:
18200円
※都道府県によって異なる場合がある
合格発表日 10月上旬・3月中旬
受験申込・問合せ 都道府県職業能力開発協会
※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照
ホームページ 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html

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