みそ製造技能士
味噌は穀物を発酵させて作られる日本独自の発酵食品で、和食に欠かせない調味料のひとつです。みそ製造技能士は、その味噌の製造に関する技能を認定する国家資格。学科試験と実技試験に合格することで取得できます。実技試験の内容は、米味噌および麦味噌、豆味噌の品質などの判定です。
資格詳細
日本人の食生活に欠かせない調味料の一つ、味噌は、大豆、米、麦を用いた伝統的な発酵食品です。味噌は発酵・熟成といったシンプルな工程で製造されますが、それぞれの工程は奥深く、非常に繊細な作業のため、手抜きのない技術と経験が求められます。みそ製造技能士は、みそ製造の仕事に携わる人にとっては、みそ作りの技能にお墨付きをもらうような価値のある資格です。材料の判定や処理、仕込みの仕方など、みそ製造に必要とされる技能が認定されます。資格がなくても味噌づくりの職人になれますが、みそ製造の仕事に就いているのであれば、自身の技術や知識を証明できるみそ製造技能士はおすすめの資格です。味噌製造会社では有資格者が多いと社会的な信用力が高まるので、社員が資格に必要な実務経験に達すると技能試験の受験を勧めています。地方の小さな工場でもこの資格を取得する人が多いようです。みそ製造技能士には1級と2級があり、実技試験ではみそ製造作業と品質などの判定を行います。
活躍場所
味噌製造工という職種では、味噌メーカーの製造工場が活躍の場となります。味噌職人として活躍したい人は、機械をほとんど使わずに素材と向き合いながら味噌をつくる蔵元で修業を積んでいきます。蔵元は全国にあるので、実際に見学をしてみるとよいでしょう。
収入と将来性
味噌メーカーでは営業職の求人が多く、味噌製造職種を募集している企業でも正社員ではなく、アルバイトやパートの求人が多いため、味噌職人としての収入がわかりにくいところです。大手メーカーでは味噌製造の工程のほとんどが機械化されているため、味噌職人でなくても、アルバイトやパートでもこなせる仕事内容となっています。製造を管理する立場になると、一般の平均的な収入は期待できるようですが、決して高くはありません。ただし、味噌メーカーの工場で働く場合でも、地方の蔵元で働く場合でも、みそ製造技能士の資格を持っていると優遇されるでしょう。味噌は近年の世界的な日本食ブームや国内外で健康志向が高まっていることから、今後も一定の需要が続くことは確かといえます。
向いている人
味噌づくりは、経験に基づく勘が非常に重要な仕事で、一つひとつの工程が仕上がりに直結するため、ごまかしが利きません。蔵元で職人として働く場合は、繊細さや鋭い勘が求められます。また、20kg以上の原料を持ち上げるなど力仕事が多いので、男性中心の世界ですが、最近は若い女性で進出している人も増えています。いずれにしても、受験するには相当の実務経験が必要ですので、みそ製造会社で一定の実務経験年数に達した人は、キャリアップのためにも資格を目指してみてはいかがでしょうか。
取得方法
みそ製造技能士の試験は、原則、実務経験者が受ける試験ですが、受験者の話によると、味噌作りの仕事に従事していても、試験は専門知識がそれなりに必要なため、しっかり勉強して臨むことが重要とのことです。また、会社の推奨で受験した人の話によると、社内の勉強会で社員同士テキストを確認しあいながら勉強したようです。また、1級みそ製造技能士で実技試験が不合格になった人の話では、試験では米みそだけでなく、麦みそや豆みそについての知識や技術、味覚も問われるので、日頃からみそ製造では原料や麹、大豆の状態などをより細部まで目を配ることが必要とのことです。学科の試験対策は、過去問題を参考にして勉強するとよいのではないでしょうか。中央職業能力開発協会のサイトで、過去の学科と実技試験の問題が公開されていますので、ぜひチェックしておきましょう。
みそ製造技能士資格の難易度偏差値
1級 | 2級 |
---|---|
普通 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級みそ製造技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
願書受付
2020年10月5日~2020年10月16日
試験日
2021年1月31日
合格発表
2021年3月12日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
みそ製造技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
みそ製造技能士試験概要
受験資格 | 1級 ・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる 2級 ・実務経験2年以上 ※学歴により実務経験が不要になる |
試験内容 | 1級・2級 学科試験 ・みそ製造法 ・微生物および酵素 ・化学一般 ・電気 ・関係法規 ・安全衛生 実技試験 ・みそ製造作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |