製麺技能士
うどんやそばといった日本古来の麺類から、ラーメンやパスタといった外来の麺類まで、外食はもちろん家庭でも、麺類を口にする機会は多いものです。製麺技能士は、それら麺の製造技能を認定する国家資格です。製法ごとに、手延べそうめん類製造作業、機械生麺製造作業、機械乾麺製造作業に区分されています。
資格詳細
日本人の家庭の味としてなじみ深い蕎麦やうどん、素麺、中華麺などを製造する仕事が製麺です。製麺技能士は、それらの製麺作業に必要な材料の選定から、製造、衛生管理などまで、製麺に必要な知識と技能を認定する国家資格です。この技能検定試験は単一等級となっています。また、試験は製造方法により、機械生麺製造作業・機械乾麺製造作業・手延べそうめん類製造作業の3区分に分かれています。なお、この技能検定は、機械製麺のみの試験であり、手打ち麺は対象としていません。受験するには、3年以上の実務経験が必要ですが、学歴によって年数免除がありますので、受験資格をまず確認しておきましょう。試験では選択した科目の製造作業の実技試験も行われます。日頃の実力を本番でいかに発揮できるかが鍵となるでしょう。資格がなくても製麺の仕事に就くことは可能ですが、製麺の仕事を長く続けたいのであれば、自信をもって製麺士と名乗れる資格を取得しておいて損はないでしょう。
活躍場所
主に食品メーカーの製麺工場や中小規模の製麺所が仕事場になります。日本人にとってご飯のつぎに欠かせない国民食ともいえる麺類は、そば、うどん、素麺、中華麺と種類も多いので、全国各地に製麺所があります。有資格者ならば活躍できる場所は多いでしょう。
収入と将来性
正社員を募集している企業のいくつかの情報を見る限りでは、一般の平均的な収入と比べて低めです。アルバイトやパートを募集している企業が多いことからも、製麺の仕事は資格がなくても、未経験から始められることが理由のひとつといえるかもしれません。日本人には馴染みの深い蕎麦やうどん、ラーメンは、今では海外の人々からも、soba、udonと呼ばれるなど、広く認知されている食材です。お蕎麦屋さん、うどん屋さん、ラーメン屋さんが無くなることはまずなく、週に1回以上は自宅や外食で麺類を食べている人が多いのではないでしょうか。今後も国内外で麺の需要が続くことが予想されるため、麺業界の将来は明るいといえるでしょう。
向いている人
製麺技能士は、製麺工場に現在勤務している人、あるいはラーメン店を開業し、店主自ら製麺をしている人は、自分の技術を証明するために取得しておくとよい資格といえるでしょう。製麺の仕事は、小麦粉の袋が重いので多少の力作業はありますが、作業の大半が自動化されており、機械操作は比較的簡単なので未経験から始められます。ただし、中華麺は種類に応じて細かいテクニックが必要になるため、じっくり技術を習得していくことが必要です。製麺は黙々と作業する仕事が得意な人に向いている仕事といえるでしょう。
取得方法
製麺技能士の試験対策についての情報が少ないようですが、製麺技能士検定試験のために最適な参考書が、食品産業新聞社出版の小田聞多監修「めんの本」といわれています。初版発行以来、何回となく体裁を改めて刊行されており、現在販売されている本は2013年に発行されたものです。Amazonなどでは販売されていませんが、「一般社団法人農山漁村文化協会」のサイトから購入できます。麺の主原料、副原料、製麺技術の基礎知識、各種麺類の製法、各地の麺類と歴史、製麺の周辺技術の6部で構成されているので、学科試験の勉強に役立つのではないでしょうか。
製麺技能士資格の難易度偏差値
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普通 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級製麺技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
願書受付
2020年10月5日~2020年10月6日
試験日
2021年1月31日
合格発表
2021年3月12日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
製麺技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
製麺技能士試験概要
受験資格 | 3年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる |
試験内容 | 学科試験 ・食品一般 ・麺一般 ・材料 ・関係法規 ・安全衛生 ・選択科目 ・機械生麺製造法 ・機械乾麺製造法 ・手延べ干し麺製造法 実技試験 ・選択科目 ・機械生麺製造作業 ・機械乾麺製造作業 ・手延べ干し麺製造作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |