家具製作技能士
生活空間を便利にするさまざまな家具。家具のない部屋など考えられないくらいに人間の生活は家具に依存しています。家具製作技能士は、家具の製作に必要な技能を有することを証明する国家資格。家具手加工作業、家具機械加工作業、いす張り作業に区分され、学科試験と実技試験に合格することで取得できます。
資格詳細
家具製作技能士は技能検定制度の一種です。技能検定とは、主にモノづくりの仕事で求められる技能を評価する検定で、家具製作技能士は、家具製作で必要となる知識や技術の修得を証明する資格です。家具製作は、3つの作業(家具手加工・家具機械加工・椅子張り)に分かれており、それぞれの作業に1級と2級があります。受験資格として、2級は2年以上、1級は7年以上の実務経験が必要です。家具職人の仕事は、近年のモノづくりブームと相まってとても人気があります。家具製作の仕事は、資格のない未経験者でも企業や工房に見習いとして就職し、技術の習得に励めば、一人前の家具職人として独立も視野に入れられます。そのため、必ず必要な資格ではありませんが、より高みを目指している方、また家具製作の仕事にすでに関わっている方で転職を考えている方は、アピールできる資格といえます。ただし、資格取得だけで満足することなく、試行錯誤と努力を重ねながら、より高いレベルを目指して研鑽する必要があります。
活躍場所
家具製造会社や中小規模の工房などに勤務します。大手家具メーカーでは、大部分の仕事が機械化されており、最新技術で大量生産していくため、自分の手で丹精に家具を製作したい方には向かない職場かもしれません。画一的ではないオリジナルのある家具製作が希望の方は、中小規模の工房での活躍が期待されます。分業化が進んでいる工房もありますが、木材の切り出しから始めて最後の仕上げまで、ひとりの職人が担当する職場も数多く存在します。
収入と将来性
家具製作の仕事の収入は、勤務先にもよりますが、現状ではあまり多くは望めないようです。しかし、大手家具メーカーなどの大企業では、比較的安定した給与や福利厚生を受けられます。近年では最新のコンピューター制御により家具製作をする大手のメーカーも出てきましたが、手作業で愛情込めて作った家具の味わいを楽しむ顧客がいる限り、家具製作技能士としての仕事は衰退することがないといえるでしょう。
向いている人
家具製作の仕事は、さまざまな機械や道具を使い分けるため、木材を傷つけないように機器や工具を扱える手先が器用な人に向いています。また、家具製作では、椅子にガタツキがないことをチェックするなど、誤差を感じられる感覚の鋭さも求められるでしょう。細やかさを要する反面、立ち仕事が多く、納期が迫ると残業が増えることもあるので、長時間にわたる仕事をこなせる体力も必要です。
取得方法
家具製作技能士の検定試験は実技試験もあるため、合格するためには十分な練習が必要ですし、学科試験対策には練習問題を解いてみることは必要不可欠です。都道府県職業能力開発協会のホームページで前年度の問題を公開していますので見ておきましょう。また、受験された方の話によると、受験者数は都道府県によっては数名しかいない場合もあり、また建具製作の受験者と一緒になる場合など、受験環境に違いがあるようです。東京は受験者数が多いため、試験場の作業スペースが比較的狭いようです。例年のおよその受験人数や試験会場の雰囲気などの情報を各都道府県の職業能力開発協会で確認してから受験する場所を検討した方が良いかもしれません。
家具製作技能士資格の難易度偏差値
1級 | 2級 |
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普通 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級家具製作技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
記載内容は3級学科試験の情報。
願書受付
2020年10月5日~2020年10月16日
試験日
2021年1月31日
合格発表
2021年3月12日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
家具製作技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
家具製作技能士試験概要
受験資格 | 1級 ・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる 2級 ・実務経験2年以上 ※学歴により実務経験が不要になる |
試験内容 | 1級・2級 学科試験 ・家具一般 ・製図 ・電気 ・関係法規 ・安全衛生 ・選択科目 ・家具手加工作業法 ・家具機械加工作業法 ・いす張り作業法 実技試験 ・選択科目 ・家具手加工作業 ・家具機械加工作業 ・いす張り作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |