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機械木工技能士

機械木工技能士は、NCルータなどの木工機械をもちいた木材加工の技能を認定する国家資格。高度に機械化された現在の林業・木工業において、木工機械をあつかうスキルは非常に重要な能力となっています。試験は学科試験と実技試験からなり、実技ではNCルータで製品を製作するためのプログラムシートおよびNCデータの作成などが課題になります。

資格詳細
木工機械には、のこ盤やかんな盤、ボール盤をはじめ、数値制御(NC)ルータなど多くの種類があり、これらの機械を使って、木工製品を製造します。数値制御(NC)ルータによる木材加工は、プログラムを機械に入力し、材料をセッティングすると、同じ作品を繰り返し正確に製作することが可能です。機械木工技能士は、これらの木工機械による木材の加工と木工機械整備の作業に必要な知識と技能を対象とする国家資格です。機械木工というと、電気のこぎりのような道具しか思いつかない人も多いと思いますが、近年の林業や木工業は高度な機械化が進んでいるため、木工機械を操作するスキルが身についている人は職場でも優秀な技能者として活躍しています。また、木工製品の人気が高まってきており、木材加工分野ではより安全で精度が高い機械が開発され、導入されています。

活躍場所
木工加工機械を使用し、建築材を加工する機械木工職種は、木工事、家具工事、建具工事用部材の製作が仕事となるため、製材工場、木材の製造・加工会社、家具や建具製造会社、原木市場など、活躍の場は多岐にわたります。地方の企業が大半です。

収入と将来性
機械木工作業が必要な仕事はさまざまあるため、一概に言えませんが、家具・建具製作会社の求人情報では、一般の平均的な給与額より低めです。木材・木製品製造業は、日本の建築様式を支えてきた重要な産業の一つですが、都心部で高層ビルの建築が増えたことや、戸建住宅の着工数の減少などが木材の需要に反映され、木材関連産業は縮小傾向にあります。しかし、近年は林業に若い人の就業人口が増えてきており、地方創生事業、ITシステム、ドローンなどを取り入れた「スマート林業」が注目され、新しい風が吹いているようです。

向いている人
モノづくりが好きで、木工の仕事に興味がある方に向いています。さまざまな種類の機械や道具を使用するため、木材に傷をつけないように、細心の注意を払いながら機器や工具の取り扱いができる手先が器用な人が求められるでしょう。また、家具製作の仕事などでは、椅子のガタツキチェックなど、誤差を感じとれる感覚の鋭さも必要です。細やかさを要する仕事である一方で、立ち仕事が多く、重いボードを持ち運ぶこともあり体力も必要ですが、最新の機械やソフトの操作などもあり、モノ作りの技術を磨きたい方にも向いている仕事ではないでしょうか。

取得方法
過去の1級・2級の試験問題が中央職業能力開発協会のサイトで閲覧可能です。機械木工作業の2級実技試験問題では、仕様に従って、問題図に示されている製品を数値制御ルータで製作するためのプログラムデータとNCデータの作成が課題でした。1級はさらに吸着治具の製作図の作成が加わります。木工機械整備作業の2級実技試験問題では、自動一面かんな盤の調整などが出題されています。学科試験問題は正解表も閲覧できますので、問題の傾向をつかみながら繰り返し復習するとよいでしょう。



機械木工技能士資格の難易度偏差値

1級 2級
偏差値52 偏差値44
普通
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ○級機械木工技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

機械木工技能士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(良) 名称独占資格 横綱クラス 独学 講習 通学

機械木工技能士試験概要

受験資格
1級

・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験
※学歴により必要な実務経験年数が異なる

2級

・実務経験2年以上
※学歴により実務経験が不要になる
試験内容
1級・2級

学科試験

・木工機械一般
・木工工作法一般
・木工機械作業法
・電気
・製図
・関係法規
・安全衛生
・選択科目
 ・機械木工法
 ・木工機械整備法
実技試験

・選択科目
 ・機械木工作業
 ・木工機械整備作業
合格率
願書受付期間 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬
試験日程
実技試験:
6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬
学科試験:
7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬
受験地 指定の試験場
受験料
学科試験:
3100円
実技試験:
18200円
※都道府県によって異なる場合がある
合格発表日 10月上旬・3月中旬
受験申込・問合せ 都道府県職業能力開発協会
※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照
ホームページ 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html

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