縫製機械整備技能士
縫製機械整備技能士は、家庭用ミシンから工業用ミシンまで、大小さまざまな縫製機械の整備をおこなう技術を認定する国家資格です。資格取得者は縫製工場などの機械を整備し、安定した生産をささえます。試験は学科試験と実技試験からなり、実技では、各種ミシンの分解や組み立て、調整、試し縫いをおこないます。
資格詳細
衣服などを作る縫製作業に使われる縫製機械の代表的なものがミシンです。縫製機械整備技能士は、ミシンなどの機械の整備や調整を確実に行うことができ、ミシンの利用者に専門的な知識でアドバイスができる縫製機械の専門家です。1級縫製技能士はかなりハイレベルな資格ですので、技能士がいることでミシンの整備・修理会社やお店の技術力の証明となり、お客さんからの信頼が得られます。ミシンは調整の仕方ひとつでかなり製品にばらつきが出る場合があるため、細かい調整ができる高度な技術を持っている人材は縫製工場などに欠かせない人材です。縫製機械整備技能士の試験は、1級と2級があり、原則実務経験が必要ですが、学歴により実務経験年数が異なるため、まずは受験資格があるかを確認しておきましょう。実技試験では、ミシンの分解・組み立てをはじめ、調整や試し縫いなどが実施されますので、職場で身につけた技能で落ちついて課題をこなしていくことが求められます。
活躍場所
縫製機械整備技能士は、ミシン修理・販売会社、ミシン修理の専門店、アパレル会社の縫製工場でミシンの専門家としての活躍が期待されます。
収入と将来性
縫製機械整備技能士としての年収は不明ですが、ミシン整備士を含め機械修理工の年収は一般の平均年収よりやや高いです。しかし、就職先の規模により、かなり違うのではないでしょうか。将来性については、2016年に行われた技能検定職種の統廃合に関する検討会で「縫製機械整備職種」の存続が決定したため、今後も一定の需要がある職種と認められたと考えられます。家庭用ミシンを購入したり修理を依頼したりする人はひと昔前よりも減っていますが、久しぶりに使おうとミシンを出したら、数年前にはきちんと縫えたのに、全く縫えない、動かないといったことはよくあることです。そのような時に、修理を頼めるミシン店は必要な存在といえます。また、工業用ミシンの製造・販売・修理などは、アパレル業界がある限り、存続する仕事です。工業用ミシンについては縫い目の多様化に伴い機能も高度になってきているため、専門的な知識と技術を持っている整備技能士へのニーズはより高まるといえるでしょう。
向いている人
基本的に受験するには実務経験が必要ですので、現在ミシン関連の企業に勤めている人がキャリアアップのために資格取得を検討しても良いでしょう。または、これからミシンなどの縫製機械関連の仕事を考えている人、精密な機械を触るのが苦にならない人、専門学校や大学で機械工学を学んでいる人に適性がある仕事といえます。
取得方法
学科試験では、縫製機械をはじめ、機械調整法、製図、安全衛生などについて出題されます。1級・2級ともに実技試験があり、縫製機械整備作業、ミシンの点検と検査、分解、組み立てなどが試されます。受験者の大半の方がミシン関連企業に勤めている方なので、実技は特に日頃の実力を試験本番で発揮できるかがカギとなるでしょう。この資格の試験対策についての情報が少ないですが、中央職業能力開発協会のHPに過去に実施された1級・2級の製作等作業と学科の試験問題が公開されています。学科試験問題は正解表付きですので、学科の試験対策に活用するとよいでしょう。
縫製機械整備技能士資格の難易度偏差値
1級 | 2級 |
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普通 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級縫製機械整備技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
願書受付
2020年10月5日~2020年10月16日
試験日
2021年2月7日
合格発表
2021年3月12日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
縫製機械整備技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
縫製機械整備技能士試験概要
受験資格 | 1級 ・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる 2級 ・実務経験2年以上 ※学歴により実務経験が不要になる |
試験内容 | 1級・2級 学科試験 ・縫製機械 ・縫製機械調整法 ・材料 ・製図 ・安全衛生 実技試験 ・縫製機械整備作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |