空気圧装置組立て技能士
圧縮空気をもちいて装置を駆動する空圧システムは、さまざまな工場や工事現場で利用されている技術です。空気圧装置組立て技能士は、空圧システムの根幹をなす空気圧装置の組み立て技術を認定する国家資格。試験は学科試験と実技試験からなり、実技では、空気圧シリンダの判定や検出器の判定などが課題になります。
資格詳細
空気圧装置とは空気を圧縮または減圧することによりその圧力を利用して装置を動かすシステムで、さまざまな機械や設備などに利用されています。空気圧装置組立て技能士の資格を持っていると、空圧機器の仕組みや保全に必要な知識や技能を証明できますので、空気圧装置の仕組みの理解度を試すためにも、実務のレベルアップのためにもおすすめの資格です。この技能士の資格を持っていなくても空圧機器関連メーカーに就職することは可能ですが、一般的には入社してから会社の勧めでこの資格試験を受験することが多いようです。メーカーでは、有資格者がいることでお客様からの信頼度も高まるため、空気圧装置組立て技能士は関連企業ではどこでも歓迎されるでしょう。試験は、実技と学科の試験があり、特級・1級・2級に分かれます。実務としては2級を持っていれば十分とのことですが、さらにステップアップを目指して、1級、特級を受験される方もいます。受験資格として、2級は2年以上、1級は7年以上の実務経験が必要ですが、学歴により不要になることもあれば、必要な経験年数が異なる場合がありますので、受験資格をしっかり確認しておきましょう。
活躍場所
空圧機器を使用する場が活躍の場となるため、空気圧機器メーカーや製造業、工場での一連の作業工程を自動化するすFA事業など、さまざまな業界で活躍が期待されます。
収入と将来性
空気圧装置組立て技能士を募集している企業の求人情報を見ると、年収は企業の規模によりかなり幅がありますが、一般の平均年収よりもやや低めです。しかし、国内シェア上位の企業では、高額を提示しているところもあります。企業規模により収入の差こそありますが、空気圧装置組立て技能士を求めている企業は多く、資格を持っていると就職や転職に有利になるでしょう。空気圧装置組立ての技能は、さまざまな工場や現場で必要な技術のため、今後も変わらず需要が続くと考えられます。また、自動化やロボット化を進めている企業が多いこともあり、FA事業にも役立つ技能としてより注目されることが期待できる職種です。
向いている人
工場の現場で仕事をしている人におすすめの資格ではないでしょうか。ほとんどの工場で空気圧システムが使用されていますが、正しい保全方法を知らない人が多いようです。電気や計装との関係も深いため、オペレーターや設備保全の方にも向いているでしょう。
取得方法
2級合格者の話では、組み立て現場や構想の打ち合わせなどの実務経験がある人にとって試験内容は比較的理解しやすいようです。しかし、独学での試験勉強が難しいと感じたときは、全国各地域のSMCで実施している空気圧技術定期セミナーで、「空気圧基礎コース」、「空気圧保全コース」、またはCKDで行われている技能検定コースを受けると良いとのことです。なお、前年度の1級・2級の試験問題が中央職業の能力開発協会のホームページで公開していますので、過去の問題の傾向をつかんでおきましょう。
空気圧装置組立て技能士資格の難易度偏差値
特級 | 1級 | 2級 |
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普通 |
普通 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級空気圧装置組立て技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
記載内容は学科試験の情報。
願書受付
2020年10月5日~2020年10月16日
試験日
2021年2月7日
合格発表
2021年3月12日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
空気圧装置組立て技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
空気圧装置組立て技能士試験概要
受験資格 | 特級 ・1級合格後5年以上の実務経験 1級 ・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる 2級 ・実務経験2年以上 ※学歴により実務経験が不要になる |
試験内容 | 特級 学科試験 ・工程管理 ・作業管理 ・品質管理 ・原価管理 ・安全衛生管理および環境の保全 ・作業指導 ・設備管理 ・空気圧装置組立てに関する現場技術 実技試験 ・工程管理 ・作業管理 ・品質管理 ・原価管理 ・安全衛生管理 ・作業指導 ・設備管理 1級・2級 学科試験 ・空気圧装置一般 ・空気圧装置組立て法 ・材料 ・製図 ・電気 ・油圧 ・安全衛生 実技試験 ・空気圧装置組立て作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |