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放電加工技能士

アーク放電の力を利用して、機械加工技術では歯が立たたないほど硬い金属でも加工を可能にする放電加工。その専門家を認定する国家資格として、放電加工技能士があります。試験は都道府県知事が実施し、学科試験と実技試験とがあり、形彫り放電加工作業、数値制御形彫り放電加工作業、ワイヤ放電加工作業に分かれています。

資格詳細
放電加工とは、電気による火花の熱で金属を溶かすことで硬い金属でも加工できる方法です。金属の硬さに関係なく高精度に加工できるため、硬い金属に装飾や細工を施す作業で必要な技術として、金型製作の現場を中心に用いられています。放電加工技能士は、放電加工機を使用して金属を加工する作業に必要な技能を持っていることを認定する国家資格です。1級・2級に加え、特級があり、試験は選択科目として、ワイヤ放電加工作業、形彫り放電加工作業、数値制御形彫り放電加工作業の3つの区分から選べます。ワイヤ放電加工は糸鋸のように切断していく作業方法で、形彫り放電加工は成型した電極を加工対象物に押しつけることで、電極の反対の形を作る作業方法です。1級は7年以上の実務経験が必要ですが、特級になると1級合格後さらに5年以上の実務経験がないと受験できません。特級を取得すると、管理者・監督者としての技能と知識の程度を証明できるため、経験をじっくりと積んでからさらなるキャリアアップのため目指してみるとよいでしょう。

活躍場所
金属加工業やプレス加工業の会社、鉄工所、放電加工機メーカー、機械メーカー 金型メーカーなどに就職し、作業現場で放電加工機による加工の仕事に従事します。日々研鑽し、経験を積んできた職人のたちの現場です。

収入と将来性
放電加工技術者の年収は、一般の平均年収とほぼ同じ程度ですが、経験・能力次第で随時昇給がある会社も多く、頑張れば高収入につながる仕事といえるでしょう。ただし、地方の会社や中小企業では、一般の平均年収より低い傾向が見られます。放電加工は金型用途の他にも、カテーテルや手術用縫合針など医療機器分野でも使われる品質の高い技術であり、海外ではシンガポールなどで需要が増えてきています。今後、放電加工の分野では、高精度加工など、さらなる成長が期待できるでしょう。また、機械加工業界は世代交代を見据え、今後も採用を積極的に行なう企業が多いと思われます。未経験で入社しても会社で指導体制が整っているいところが多く、経験者とともに若手の人材も求められているといえるでしょう。

向いている人
ものづくりが好きで、どちらかというと細かい作業が得意な人に向いています。仕事は入社後に先輩の指導の下、半年から1年で基本技術を身に付けていくのが一般的ですので、教えを素直に受けて、向上心を持って仕事に取り組めることが必要です。

取得方法
放電加工技能士の試験勉強に関する情報が少ないようですが、ものづくりマイスター制度が開始して以来、検定対象の準備講習が多くなっています。まずは、地元の能力開発協会に試験に関するテキストや講習会がないか問い合わせてみましょう。なお、過去の試験問題は、中央職業能力開発協会の公式サイトで公開しています。1級と2級のワイヤ放電加工作業と数値制御形彫り放電加工作業の平成30年度と31年度の2年分の学科と実技の試験問題が閲覧できるので、試験対策に役立つのではないでしょうか。正解表もついていますので、繰り返し問題と取り組んでみましょう。実技試験については、日ごろの実力を発揮できるかどうかがポイントです。受験経験者の話では、日ごろから頭と身体をフルに使って技術を習得することが大事で、放電加工がどのような原理で行われているかをしっかりと理解していないと、エラーを繰り返してしまうようです。日々考えながらじっくりと経験を積んでいくことが上達するコツであり、実技試験対策といえるでしょう。



放電加工技能士資格の難易度偏差値

特級 1級 2級
偏差値55 偏差値52 偏差値44
普通
普通
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ○級放電加工技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2021年資格日程

記載内容は2級学科試験の情報。
願書受付
2020年4月6日~2020年4月17日
試験日
2020年9月6日
合格発表
2020年10月2日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

放電加工技能士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(良) 名称独占資格 横綱クラス 独学 講習 通学

放電加工技能士試験概要

受験資格
特級

・1級合格後5年以上の実務経験

1級

・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験
※学歴により必要な実務経験年数が異なる

2級

・実務経験2年以上、または3級合格者
※学歴により実務経験が不要になる
試験内容
特級

学科試験

・工程管理
・作業管理
・品質管理
・原価管理
・安全衛生管理および環境の保全
・作業指導
・設備管理
・放電加工に関する現場技術
実技試験

・工程管理
・作業管理
・品質管理
・原価管理
・安全衛生管理
・作業指導
・設備管理

1級・2級

学科試験

・放電加工一般
・機械要素
・機械工作法
・材料
・材料力学
・製図
・電気
・安全衛生
・選択科目
 ・形彫り放電加工法
 ・数値制御形彫り放電加工法
 ・ワイヤ放電加工法
実技試験

・選択科目
 ・形彫り放電加工作業
 ・数値制御形彫り放電加工作業
 ・ワイヤ放電加工作業
合格率
願書受付期間 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬
試験日程
実技試験:
6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬
学科試験:
7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬
受験地 指定の試験場
受験料
学科試験:
3100円
実技試験:
18200円
※都道府県によって異なる場合がある
合格発表日 10月上旬・3月中旬
受験申込・問合せ 都道府県職業能力開発協会
※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照
ホームページ 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html

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