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鋳造技能士

熱して液体にした金属を型に流し込んで、鋳物を作ることを鋳造と言い、そのスペシャリストが鋳造技能士の国家資格です。試験は、鋳鋼鋳物鋳造作業、鋳鉄鋳物鋳造作業、銅合金鋳物鋳造作業、軽合金鋳物鋳造作業に分かれ、このうち鋳鋼と鋳鉄は特級、1級、2級に分かれています。その他は1級と2級のみです。

資格詳細
鋳造とは、液体状に溶かした金属を型に流し込み、目的の形状に固めて製品を製造する方法で、鋳造で作られた製品を鋳物と呼んでいます。自動車や電車のモーター、ブレーキ部品や、重機の油圧部品など、暮らしや建設業を支えるために鋳造の技術が使われています。鋳造の仕事をするために資格が必ずしも必要というわけではありませんが、国家技能検定の鋳造技能士に合格して資格を取得すると、鋳造の技術の証明になり、鋳造業界でキャリアアップを目指すことができます。技能資格保有者が在籍していると、会社にとっても大きなメリットとなるので、評価が上がることが期待できるでしょう。また、資格を武器に独立を視野に入れることも可能です。鋳物には材質の違いにより、鋳鋼鋳物、鋳鉄鋳物、銅合金鋳物、軽合金鋳物の種類があり、試験もこれらの4区分の作業に分かれ、等級は特級・1級・2級・3級に区分されています。

活躍場所
鋳物製造会社に就職し、見習工として経験を積んでいくことが一般的です。鋳造の仕事は多岐にわたり、幅広い鋳造を行う「鋳造所」から、自動車メーカーや工作機械メーカーなどの鋳造製品の工場、または工芸品などの鋳造を行っている個人業主もいます。

収入と将来性
部品関係の製造の場合は給与が低めといわれていますが、特殊な鋳物の受注を受けているところでは、収入が比較的安定しているようです。金属溶解に伴う作業なので、会社によっては特別手当を支給しているところもあれば、小さな工場などでは日当で支払っているところもあります。求人数は比較的多く、有資格者は優遇されるでしょう。職人の人数が少なく、労働者数が減少している一方で、中途採用により中高年の転職が増えているようです。近年は、安価にできる耐久性の高い金属加工品や工作機械の発展によって、鋳造製品の需要は以前より落ちています。しかし、農業機械や工具、鋳物の薪ストーブなどへの進出もあり、雇用は地方である程度確保しているようです。

向いている人
溶けた鉄を扱う鋳造の作業では安全能力が求められるほか、金属や鋳型の状態を見極めるために集中力と慎重さが求められます。基本的に職人の仕事なので、じっくり腰を据えて作業ができる人や職人気質の方に向いているでしょう。また、つねに気温が高く暑い環境で作業を行う仕事ですので、熱中症の危険性もあります。そのため体調の自己管理ができ、体力もある人に向いている仕事です。なお、鋳造に関わる仕事に携わっている方には、ステップアップにおすすめの資格です。

取得方法
鋳造技能士の試験勉強は、独学でしか学べないようです。一般的には、勤め先の先輩から情報を提供してもらったり、アドバイスを受けたりしています。会社によっては過去問題を用意し、先輩が講師役となって勉強する時間を設けてくれるところもあるようです。また、中央職業能力開発協会のホームページで過去の1級・2級の鋳造(鋳鉄鋳物鋳造作業)の学科と実技試験問題を掲載していますので、ぜひ見ておきましょう。実技試験対策としては、受験者の話によると、試験と同様の模型を使って数回練習したそうです。無駄なく、手際良く行い、減点を減らすことがポイントとのことです。また、当日持っていく道具については、使用の可否を確認し、効率よく作業できるように道具を揃えるなどの準備をしたということでした。



鋳造技能士資格の難易度偏差値

特級 1級 2級 3級
偏差値55 偏差値52 偏差値44 偏差値39
普通
普通
簡単
超簡単

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ○級鋳造技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2021年資格日程

記載内容は3級学科試験の情報。
願書受付
2020年4月6日~2020年4月17日
試験日
2020年7月12日
合格発表
2020年8月28日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

鋳造技能士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(良) 名称独占資格 横綱クラス 独学 講習

鋳造技能士試験概要

受験資格
特級

・1級合格後5年以上の実務経験

1級

・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験
※学歴により必要な実務経験年数が異なる

2級

・実務経験2年以上、または3級合格者
※学歴により実務経験が不要になる

3級

・不問
試験内容
特級

学科試験

・工程管理
・作業管理
・品質管理
・原価管理
・安全衛生管理および環境の保全
・作業指導
・設備管理
・鋳造に関する現場技術
実技試験

・工程管理
・作業管理
・品質管理
・原価管理
・安全衛生管理
・作業指導
・設備管理

1級・2級

学科試験

・鋳造一般
・機械工作法
・製図
・電気
・関係法規
・安全衛生
・選択科目
 ・鋳鉄鋳物鋳造作業法
 ・鋳鋼鋳物鋳造作業法
 ・銅合金鋳物鋳造作業法
 ・軽合金鋳物鋳造作業法
実技試験

・選択科目
 ・鋳鉄鋳物鋳造作業
 ・鋳鋼鋳物鋳造作業
 ・銅合金鋳物鋳造作業
 ・軽合金鋳物鋳造作業

3級

学科試験

・鋳造一般
・機械工作法
・電気
・安全衛生
・鋳鉄鋳物鋳造作業法
合格率
願書受付期間 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬
試験日程
実技試験:
6月上旬~9月上旬・12月上旬~2月中旬
学科試験:
7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬
受験地 指定の試験場
受験料
学科試験:
3100円
実技試験:
16500円
※都道府県によって異なる場合がある
合格発表日 10月上旬・3月中旬
受験申込・問合せ 都道府県職業能力開発協会
※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照
ホームページ 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html

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