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さく井技能士

さく井技能士(鑿井技能士)は、井戸を掘る技術のスペシャリストです。人力または、さく井機をもちいて、一般的な水井戸や、観測用の井戸、温泉井、石油井、天然ガス井など、さまざまな井戸を掘ることができます。資格はパーカッション式さく井工事作業とロータリー式さく井工事作業とに分かれ、それぞれ1級と2級に分かれています。

資格詳細
さく井(さくせい)とは、井戸を掘削する工事のことですが、さく井と言っても、地面に縦に穴を掘るさく孔、観測井、石油掘削、温泉掘削など、さまざまな工事があります。さく井の従事者には、掘削する機械の操作、地質構造などを判定する知識などが必要です。また、さく井工事を行う際には、周囲への騒音や振動に対する配慮なども求められます。工事を行う場所によっては、自治体に届け出が必要な場合もあります。井戸を掘るための技術だけでなく、このようなことすべてを任せられる証明となる資格がさく井技能士です。資格は1級と2級があり、それぞれパーカッション式とロータリー式の2つの工法に分かれています。受験するためには、原則実務経験が必要ですが、学歴により実務経験が短縮されることもあるので、まずは受験資格を確認しましょう。この資格を持っていなくてもさく井工事の仕事を行うことができますが、さく井工事のスペシャリストとしての知識と技能をアピールできる資格ですので、挑戦することをおすすめします。特に、井戸掘り工事を行う会社の技術者は、さく井技能士を取得しておくと、社内での評価の対象となるため、キャリアアップにつながるでしょう。井戸掘り工事を行う専門の業者が少ないため、会社にさく井専門の技術者が在籍すると顧客からの信頼も得られます。

活躍場所
さく井工・ボーリング工として仕事をするには、土木施工管理会社、土質調査会社、井戸堀り会社、石油掘削会社などの会社に就職し、さく井工事の現場での活躍が期待されます。この仕事は全国規模で需要が多く、短期間で工事が終了することもあるため、出張という形で仕事をする場合もあります。

収入と将来性
さく井工の年収は、全業種の平均年収とほぼ同水準です。ただし、さく井工事の種類や働く地域によって、年収は変わります。また、他の建設業の平均年収と比べると、20代でも比較的高く、年齢とともに月収は上がる傾向が見られます。特に、一人親方になると高めの年収が期待でき、職人を数人雇うようになると、かなりの年収が見込めるでしょう。さく井工事は、地震などの災害時における水源開発や大規模な地下工事に欠かせない建設工事であり、大量の水を必要とする工場などの施設や、自治体などで非常に需要があります。一般住宅でも、安全な水として地下水が見直されていることもあり、今後もさく井の仕事の需要はさらに高まるといえるでしょう。

向いている人
さく井工事は危険を伴う仕事ですので、普段から安全対策をしっかり行える人で、かつ急なハプニングが起きても慌てずに対処できる冷静な人に向いています。また、顧客や施工業者、メーカーなどと連絡を取り、計画通りに進めていく仕事のため、コミュニケーション力やチームワークが求められます。

取得方法
学科試験では、地質や掘削、工具や揚水などの専門知識、実技試験では実務に関する測定や判定などが問われます。さく井に関しての専門的な知識や技能が幅広く問われますので、しっかりと受験対策を立てておくことが必要です。過去の試験問題は、中央能力職業開発協会のHPで平過去の問題を学科・実技ともに正解表付きで公開していますので、試験対策に活用するとよいでしょう。



さく井技能士資格の難易度偏差値

1級 2級
偏差値52 偏差値44
普通
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ○級さく井技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

記載内容は2級学科試験の情報。
願書受付
2020年10月5日~2020年10月16日
試験日
2020年1月
合格発表
2021年3月12日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

さく井技能士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(良) 名称独占資格 横綱クラス 独学 講習 通学

さく井技能士試験概要

受験資格
1級

・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験
※学歴により必要な実務経験年数が異なる

2級

・実務経験2年以上
※学歴により実務経験が不要になる
試験内容
1級・2級

学科試験

・井戸一般
・施工法一般
・材料
・ポンプ
・揚水試験
・地質柱状図
・関係法規
・安全衛生
・選択科目
 ・パーカッション式さく井施工法
 ・ロータリー式さく井施工法
実技試験

・選択科目
 ・パーカッション式さく井工事作業
 ・ロータリー式さく井工事作業
合格率
願書受付期間 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬
試験日程
実技試験:
6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬
学科試験:
7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬
受験地 指定の試験場
受験料
学科試験:
3100円
実技試験:
18200円
※都道府県によって異なる場合がある
合格発表日 10月上旬・3月中旬
受験申込・問合せ 都道府県職業能力開発協会
※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照
ホームページ 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html

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