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非破壊試験技術者

最先端の検査技術としてさまざまな場面で活躍している非破壊試験。放射線や超音波をもちいて素材や構造物の欠陥や疲労度を測定するなど、特に社会の安全をささえる役割で重要な働きをしています。日本非破壊検査協会が主催する非破壊試験技術者資格試験は、その広範にわたるテクノロジーの専門家を輩出するために実施されている民間資格。経歴や学歴によりレベル1~3に分かれています。

資格詳細
非破壊試験技術者は、社団法人日本非破壊検査協会が認定する民間資格で、非破壊試験をおこなう技術者の技術レベルを認証する資格です。非破壊試験とは、物を壊さずにその内部や表面のキズや劣化の状況を調べる試験技術のことで、オフィスビル、商業ビル、病院などの建物の内部を床や壁を壊さずに調べたり、工場などで出荷前の製品の品質を確認したり、プラントや工場内の配管やタンクの状況を検査する場合に使われます。製品や社会資本の安全性に貢献する重要な役割を担う資格です。試験のレベルが1から3までの3段階あり、レベル3が最も上位の資格です。

活躍場所
非破壊試験をおこなう検査専門会社が日本全国で約400社あります。検査専門会社に入社して非破壊試験を行う現場で働くことが先ず考えられます。検査専門会社には、製品検査を専門とする企業、施設を専門とする企業があり、また施設でも石油プラントのみ、原子力発電所のみなど、専門領域を特定して活動している会社もあります。また、製造業や鉱工業などの業種では、設備と人材を配置して非破壊検査を自社内で行う企業もあり、このような会社で社員として働くことも考えられます。経験を重ねた後、独立して検査専門会社を起業する人もいます。

収入と将来性
マンションの耐震強度偽装事件が発覚した後、マンションの非破壊検査の仕事の依頼が増えました。建物や施設の安全性を調査する仕事ですので、非破壊試験の業務の需要は今後も期待できるでしょう。技術の進歩で便利な検査機器がでてきていますが、機械ではできない繊細で微妙な判断が要求される職人的仕事ですので、資格と技術を持っている人には活躍の門戸は開かれているでしょう。収入は所属する会社の規模や取り扱う業務によって変わります。規模の大きな企業に勤務すれば、安定的な昇給が期待できます。独立する場合は完全な実力主義です。会社員時代と比べて高い収入を得ている人もいます。

向いている人
設備や製品に異常がないかを繰り返し調べることが要求される仕事ですので、何よりも根気強さと粘り強さが必要です。検査専門会社の社員は、客先の工場やプランに出向くため頻繁に出張する機会があるので、体力も要求されます。検査技術や機材が日々進化する業界なので、新しい技術にキャッチアップする姿勢も重要です。10年に一度試験に合格する必要があるので、継続的に勉強しなければなりません。また、非破壊検査の仕事は、自分たちが検査で確認することで、社会や産業の安全に貢献しているという自負が持てる人が向いているでしょう。

取得方法
受験資格には、レベル1からレベル3までのそれぞれ所定の「訓練時間」を満たしていることが必要とされています。協会が開講している技術者講習会、勤務先のOJTでのトレーング、Eラーニングなどを受講し、訓練記録の証明書を提出すると「訓練時間」が認定されます。試験では、超音波や放射線など取り扱う機器類の仕組みが問われることから、高校の物理の知識があれば有利ですが、実技試験もありますので、協会や各種団体が実施する認定試験用の講習会を受講して試験対策をする人もいます。難易度は、レベルが上がるごとに難しくなり、レベル3が最も難しい試験です。



非破壊試験技術者資格の難易度偏差値

レベル3 レベル2 レベル1
偏差値59 偏差値55 偏差値48
普通
普通
簡単

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 非破壊試験技術者資格試験 合格
所轄・主催:
一般社団法人日本非破壊検査協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2021年資格日程

秋季にも実施あり。詳細不明。
願書受付
2020年1月23日~2020年2月5日
試験日
2020年3月20日~2020年3月21日
合格発表
2020年4月17日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

非破壊試験技術者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 キャリアアップ(優) 特になし 関脇クラス 講習 公式テキスト

非破壊試験技術者試験概要

受験資格 レベル3は、レベル2の2次試験合格者、過去5年間において以下いずれかの条件を満たす者。

・NDT関連書籍による個人的学習をおこなった者
・NDT関連の研究・論文発表者
・NDT関連の書籍解説などの執筆者
・NDT関連の学術講演会またはセミナーへの出席者または発表者
・NDT関連の訓練コース

レベル2とレベル1は、過去5年間において、受験科目ごとに規定の訓練時間(下記参照)を経ている者。

レベル2
(レベル1資格所有者)
・80時間:RT・UT
・40時間:ET
・24時間:MT・PT・SM
・16時間:MY・PD

レベル2
(レベル1資格非所有者)
・120時間:RT・UT
・80時間:ET
・40時間:MT・PT・SM
・24時間:MY・PD

レベル1

・40時間:RT・UT・ET
・16時間:MT・SM・UM
・8時間:MY・ME・MC・PD・PW
試験内容 以下のNDT(非破壊試験)方法から科目とレベルを選択して受験する。

NDT方法

・放射線透過試験(RT)
・超音波探傷試験(UT)
・磁粉探傷試験(MT)
・浸透探傷試験(PT)
・渦流探傷試験(ET)
・ひずみ測定(SM)
限定NDT方法

・超音波厚さ測定(UM)
・極間法磁粉探傷検査(MY)
・通電法磁粉探傷検査(ME)
・コイル法磁粉探傷検査(MC)
・溶剤除去性浸透探傷検査(PD)
・水洗性浸透探傷検査(PW)

レベル3

1次試験:
筆記試験(4肢択一)
・各NDT方法(RT・UT・MT・PT・ET・SM)
 ・材料科学、製品・製造・加工の基礎知識
 ・認証機関の認証システムの知識
 ・4NDT方法(申請したNDT方法と他の3方法)におけるレベル2の基礎知識(PT、MT、ET、SMの申請者はRTまたはUTを含めること)
2次試験:
筆記試験
・各NDT方法(RT・UT・MT・PT・ET・SM)
 ・関連するNDT方法のレベル3の基礎知識
 ・関連するNDT方法の適用、コードおよび規格に関する知識
 ・関連するNDT方法の手順書の作成

レベル2

1次試験:
筆記試験(4肢択一)
一般試験
・RT2(放射線透過試験):RTの基礎、透過写真の撮影方法、透過写真の観察方法など
・UT2(超音波探傷試験):UTの基礎、厚さ測定、各種UT技法など
・MT2(磁粉探傷試験):MTの基礎、各種磁粉探傷技法など
・MY2(極間法磁粉探傷検査):MYの基礎、探傷技法など
・PT2(浸透探傷試験):PTの基礎、各種浸透探傷技法など
・PD2(溶剤除去性浸透探傷検査):PDの基礎、探傷技法など
・ET2(渦流探傷試験):ETの基礎、各種ET技法など
・SM2(ひずみ測定):SMの基礎、各種SM技法など
専門試験
・各NDT方法の適用に関する問題およびコード・仕様書・規格に関する問題
2次試験:
実技試験
・RT2:X線装置の設定、試験体の撮影、写真処理、探傷結果の評価と報告書の作成、RT指示書の作成など
・UT2:探傷装置の設定、垂直・斜角探傷、探傷結果の評価と報告書の作成、UT指示書の作成など
・MT2:極間法、通電法、及びコイル法に関する探傷、探傷結果の評価と報告書の作成、MT指示書の作成など
・MY2:極間法に関する探傷、探傷結果の評価と報告書の作成、MY指示書の作成など
・PT2:水洗性浸透探傷、溶剤除去性浸透探傷、探傷結果の評価と報告書の作成、PT指示書の作成など
・PD2:溶剤除去性浸透探傷、探傷結果の評価と報告書の作成、PD指示書の作成など
・ET2:貫通コイル法、内挿コイル法及び上置コイル法による探傷、探傷結果の評価と報告書の作成、ET指示書の作成など
・SM2:ひずみゲージの貼り付け作業、ロゼットゲージによる片持はりの応力測定、片持はりの周期と周波数の測定、測定結果の評価と報告書の作成、SM指示書の作成など

レベル1

1次試験:
筆記試験(4肢択一)
一般試験
・RT1(放射線透過試験):RTの原理、装置など
・UT1(超音波探傷試験):UT・UMの原理、装置など
・UM1(超音波厚さ測定):UMの原理、装置など
・MT1(磁粉探傷試験):MY・ME・MCの原理、装置など
・MY1(極間法磁粉探傷検査):MYの原理、装置など
・ME1(通電法磁粉探傷検査):MEの原理、装置など
・MC1(コイル法磁粉探傷検査):MCの原理、装置など
・PT1(浸透探傷試験):PD・PWの原理、装置など
・PD1(溶剤除去性浸透探傷検査):PDの原理、装置など
・PW1(水洗性浸透探傷検査):PWの原理、装置など
・ET1(渦流探傷試験):ETの原理、装置など
・SM1(ひずみ測定):SMの原理、装置など
専門試験
・各NDT方法の適用に関する問題
2次試験:
実技試験
・RT1:X線装置の取扱い、X線撮影、探傷結果の記録、写真処理、探傷の実施と報告など
・UT1:探傷機器の取扱い、垂直・斜角探傷の実施と報告など
・UM1:厚さ計の取扱い、厚さ測定の実施と報告など
・MT1:極間法、通電法及びコイル法の装置の設定、探傷の実施と報告など
・MY1:極間法の装置の設定、探傷の実施と報告など
・ME1:通電法の装置の設定、探傷の実施と報告など
・MC1:コイル法の装置の設定、探傷の実施と報告など
・PT1:水洗性法と溶剤除去性法の装置設定、探傷の実施と報告など
・PD1:溶剤除去性法の装置設定、探傷の実施と報告など
・PW1:水洗性法の装置設定、探傷の実施と報告など
・ET1:貫通コイル法、内挿コイル法及び上置コイル法に関する装置の設定及び調整、探傷の実施と報告など
・SM1:ひずみゲージの貼り付け作業、ゲージによる片持はりの静的・動的ひずみの出力測定と報告など
合格率 27.7%(レベル2)
願書受付期間 1月下旬~2月上旬・7月下旬~8月上旬
試験日程
1次試験:
3月下旬・9月下旬
2次試験:
5月上旬~6月下旬・11月上旬~12月下旬
受験地 札幌・仙台・千葉・東京・神奈川・名古屋・大阪・広島・高松・福岡
受験料 18360円
合格発表日 7月下旬・1月下旬
受験申込・問合せ 一般社団法人 日本非破壊検査協会 認証事業部
〒136-0071 東京都江東区亀戸2-25-14 立花アネックスビル10F
TEL:03-5609-4014 FAX:03-5609-4062
ホームページ 一般社団法人 日本非破壊検査協会:資格試験:JIS Z 2305非破壊試験技術者資格試験
http://www.jsndi.jp/qualification/index1-2013.html

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