資格の取り方 » 民間資格 » 介護 » ケアクラーク

ケアクラーク

社会の高齢化がすすむとともに拡大しつづけている介護業界。そのなかで特に注目を集めているのが、「ケアクラーク」というお仕事です。ケアクラークとは、介護報酬請求事務など、介護に関わる事務業務を専門にあつかうエキスパートであり、全国の居宅介護サービス機関や介護保険施設などがおもな活躍の場となります。日本医療教育財団が主催する資格試験に合格することで資格を得ることができます。

資格詳細
ケアクラークは、居宅介護サービス機関などで、介護報酬請求事務をはじめ、各種の事務処理を行う介護保険事務の専門職です。この介護事務の能力を客観的に評価する試験が、介護事務職に従事する人に人気のケアクラーク技能認定試験です。試験では、介護事務に必要な介護報酬請求事務の技能、介護・福祉についての知識と技能のレベル、接遇対応などが評価されます。年3回、在宅試験で実施されることが特徴的で、学科と実技の試験が行われ、合格すると「ケアクラーク(R)」の称号を取得できます。この称号は、介護報酬請求事務業務はもちろん、社会福祉や介護技術などの知識と技能を証明するものです。在宅でテキストを見ながら受験できることから、試験の難易度は高くないとされています。受験資格はないため、介護事務の仕事に興味があれば、ぜひ取得しておくとよいでしょう。日本は超高齢社会に突入し、介護業界では今後も人材確保に力を入れることが予測できるため、介護事務のエキスパートといえるケアクラークの資格はおすすめです。

活躍場所
介護保険施設、居宅介護サービス機関、特別養護老人ホーム、老人保健施設、グループホーム、訪問看護ステーションなど、介護サービスを提供する施設が活躍の場になります。ホームや事業所に勤務することが多いですが、病院や診療所でも役立つ仕事です。基本的にデスクワークが中心ですので、介護の仕事といっても体力は使いません。

収入と将来性
介護業界の収入は、地域や事業所によって差がかなりありますが、一般の給与水準より低めです。ケアクラークの資格を取得すると、資格手当が支給される場合もありますが、まだ少ないようです。しかし、介護に関する業務の知識に加え、経理業務も担うケアクラークは、近年その必要性がより高まってきており、毎回7千名を超える人が受験しています。超高齢化社会を迎え、介護施設や介護関連の事業者が多くなっていく一方で、人材が不足しているため、今後ケアクラークの需要もさらに高まっていくことが予想されます。

向いている人
介護事務の仕事は、細かい作業が好きで、さまざまな計算の業務に抵抗がなく、もちろんパソコン処理能力の高い人に向いているといえます。介護報酬の請求など、お金に関わる業務が多いため、正確性とスピート、さらに利用者からの信頼を得るためにもコミュニケーション力が求められるでしょう。また、介護事務はデスクワークが中心ですので、介護に関わる仕事をやりたいけれど、体力にあまり自信がないという方にもおすすめです。

取得方法
介護事務の実務経験がある方なら、それほど苦戦する試験ではありませんが、筆記試験の範囲が広いため、実務経験が無い人は、市販の介護保険に関するテキストをまず購入してから、試験対策を立てましょう。実技試験では、介護報酬請求事務と介護給付費明細書の作成を行いますが、時間との勝負になりますので、できるだけ多くの問題を解いて慣れておくことが必要です。ただ、試験は在宅で実施されますので、テキストや資料をみながら解答できるのがメリットです。事前にしっかり勉強して知識を身につけて、時間配分を考えておけば、問題ないといえるでしょう。独学で学ぶ方法のほかに、通信講座を受講して効率よく学習するのもおすすめです。



ケアクラーク資格の難易度偏差値

偏差値44
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ケアクラーク技能認定試験 合格
所轄・主催:
一般財団法人日本医療教育財団
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

ケアクラーク資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 特になし 特になし 前頭クラス 独学 通学

ケアクラーク試験概要

受験資格 不問
試験内容
学科試験:
筆記(択一式)
・介護事務知識
 ・人間関係(コミュニケーション)
 ・老人・障害者の心理
 ・社会福祉
 ・老人福祉
 ・地域福祉
 ・社会福祉援助技術
 ・介護概論
 ・介護技術・障害形態別介護技術
 ・リハビリテーション
 ・医学一般
 ・介護保険制度
 ・介護事務業務

実技試験

・介護報酬請求事務
・介護給付費明細書作成
合格率 69.2%
願書受付期間 試験日の2カ月前~2週間前
試験日程 5月・9月・1月
受験地 各都道府県の公共施設など
受験料 6900円
合格発表日 試験日から約1カ月後
受験申込・問合せ 一般財団法人 日本医療教育財団
〒101-0064 東京都千代田区猿楽町2-2-10
TEL:03-3294-6624 FAX:03-3294-1787
ホームページ ケアクラーク技能認定試験(ケアクラーク?)|技能審査認定|日本医療教育財団
http://www.jme.or.jp/exam/cc/index.html

ケアクラークのレビュー

(2件)
さき
通信教育&自宅で試験が受けられます。

2021年12月07日
以前から介護の分野に興味がありましたが、介護は体力がないと大変とよく言われているので資格取得を躊躇していました。
色々と調べているうちに体力がなくても介護の仕事に携われる介護事務の資格があることを知り、資格取得を目指しました。
私は通信教育で取得しました。学習内容は、介護報酬の作成はもちろんですが、利用者様とのコミュニケーションや接遇マナー、
介護の基礎なども学べるので、実際に就職した時にとても役立ちました。
自分の隙間時間に勉強ができるので、日中仕事をしていましたが4ヶ月程度で比較的簡単に取得できました。
また、試験会場が自宅ということもあり、試験会場の雰囲気に緊張しないこと、手軽に受験ができるのが大きな魅力でもあります。
私は異業種からの転職でしたが、資格をもっていたおかげで就職活動もスムーズにいき早期に就職することができました。
私のように体力に自信がないけど介護の分野で働きたい、と思う方にはおすすめの資格です。
このレビューを2人中2人が評価しています


いとまい
通信講座で

2018年11月17日
某通信講座で取得しました。取得する前からわかっていましたが、この資格だけで就職が有利になることはありません。
ただ私はまったくの無知だったので自分の勉強のために勉強しました。
他にも医療事務の資格はありますが、この資格に惹かれたというよりは通信講座がわかりやすそうだったためです。
今後は介護系の資格も取るつもりです。
このレビューを5人中5人が評価しています