はり師
はり師は、金属製の細い針を皮膚の特定の位置に刺し、自然治癒をうながす仕事です。資格の取得は国家試験となりますが、きゅう師の資格と同時に受験する人が多くなっています。視覚障害者の場合、中学卒業後に養成施設に入学できます。
資格詳細
鍼(はり)は、紀元3世紀ごろの中国で確立したとされる古い東洋医学のひとつで、身体の特定の点(経穴)に専用の針を刺し、刺激をあたえることで人体の自然治癒力を高める民間療法です。施術をおこなう「はり師」は「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」により、国家資格の医療技術者となっています。同じ国家資格である「きゅう師」の資格も取得して、「鍼灸師」として活動している人が多いという特徴があります。
活躍場所
はり師の資格を持つ人は、治療院のほか、老人福祉施設や病院の整形外科、リハビリテーションセンターなどで主に活躍しています。金や銀、白金、ステンレスなどの金属でできた細い針を刺して治療をおこない、肩こりや腰痛、頭痛、生理痛、慢性疾患などを緩和します。ダイエットにも効果があるとされ、最近では、エステティックサロンで活躍しているはり師もいます。西洋医学のように大規模な設備が必要ないので、独立開業して活動している人も多くいます。
収入と将来性
東洋医学のなかでも鍼は人気のある医術であり、ひどい肩こりや頭痛に悩む人の多くが、評判のよい鍼灸院を探しまわっています。この人気は今後もおとろえることがないでしょう。また最近は、従来の鍼灸院だけでなく、リハビリ施設やエステサロンにまで活躍の場が広がっています。臨床経験を積んだあと、独立開業すれば、収入面でも大きな改善が見込めますが、きゅう師やあん摩マツサージ指圧師、柔道整復師などの資格もあわせて取得しておくとよいでしょう。
向いている人
はり師は、医療技術者への転職を考えている人にとって、人気のある資格です。独立開業して自分の鍼灸院を持ちたいという人には「はり師」とともに必須の資格となります。人体に針を刺すという危険な施術なので、注意力や集中力、そしてなにより強い責任感が求められます。また、患者さんと親しく接しながら治療をおこなうので、人あたりのよい性格の人に向いていると言えます。伝統的に、視覚に障害のある人にもおすすめの職業です。
取得方法
はり師の国家資格を取得するには、文部科学大臣認定の学校または厚生労働大臣認定の養成施設で3年以上(視覚障害者は5年以上)知識と技術を修得してのち、国家試験に合格する必要があります。試験内容は「医療概論」「衛生学・公衆衛生学」「関係法規」「解剖学」「生理学」などなど、広範にわたりますが、合格率は8割程度と高く、養成学校できちんと勉強しておけば、さほど難関ではありません。なお、「きゅう師」の国家試験と同時に受験する場合、共通科目は免除されます。
はり師資格の難易度偏差値
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 はり師免許 取得
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
願書受付
2019年12月2日~2019年12月20日
試験日
2020年2月23日
合格発表
2020年3月26日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
はり師資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | 独立開業にやや有利 | 業務独占資格 | 横綱クラス | 通学 |
はり師試験概要
受験資格 | ・大学に入学することのできる者で、3年以上、文部科学大臣の認定した学校または厚生労働大臣の認定した養成施設で必要な知識および技能を修得した者 ・著しい視覚障害者については、高等学校に入学することのできる者で、5年以上、上記の学校または養成施設で必要な知識及び技能を修得した者 |
試験内容 | ・医療概論(医学史を除く) ・衛生学・公衆衛生学 ・関係法規 ・解剖学 ・生理学 ・病理学概論 ・臨床医学総論 ・臨床医学各論 ・リハビリテーション医学 ・東洋医学概論 ・経絡経穴概論 ・はり理論 ・東洋医学臨床論 |
合格率 | 73.6% |
願書受付期間 | 12月上旬~中旬 |
試験日程 | 2月下旬 |
受験地 | 北海道・宮城・東京・新潟・愛知・大阪・広島・香川・福岡・鹿児島・沖縄 ※視覚障害者向け会場は一部の件を除く各都道府県 |
受験料 | 14400円 |
合格発表日 | 3月下旬 | 受験申込・問合せ | 公益財団法人 東洋療法研修試験財団 〒110-0005 東京都台東区上野7-6-5 VORT上野II 6F 電話番号 03(5811)1666 |
ホームページ | 国家試験の実施 - 東洋療法研修試験財団 http://www.ahaki.or.jp/examination/index.html |