電気工事施工管理技士
1級電気工事施工管理技士は、電気工事の施工計画や工程の管理、品質および安全の管理がおもな任務です。2級は、一般建設業の許可を得た営業所における専任技術者や工事現場における主任技術者などの業務をおこないます。1級を受験するには、2級に合格したあと5年以上の実務経験を積むなど、厳しい条件をクリアせねばなりません。
資格詳細
電気工事施工管理技士は国家資格で1級と2級があります。電気工事施工管理技士を取得することで建物の電気配線や図面の作成、品質管理や安全管理などを行うことができます。簡単に言えば電気工事が必要となる現場の監督や管理ができる資格です。また、工程管理も仕事の一つです。2級の資格を取得すれば建築現場の中でもお一般建設業と呼ばれる、受注金額3,000万円未満の規模の小さい建築現場の専任技術者になれます。1級の資格を取得すると受注金額3,000万円を超える特定建設業の専任技術者になれるのです。専任技術者とは、建築業を開業する際に、それぞれの営業所に必ず必要な技術者のことです。
活躍場所
電気工事施工管理技士2級を取得すると、3,000万円未満の一般的な建設業が主な現場となります。小さな現場と言っても、最近では家庭用の太陽光発電システムオール電化などを取り入れる住宅が多いですし、防犯・防災面なども電気を必要としますので、現場によって必要な資材も変わってきますし、必要な技術者も変わってきます。これらの資材の搬入や技術者の調達、電気配線の図面作成、現場の管理などそれぞれの現場で臨機応変に対応しなければなりません。電気工事施工管理技士1級を取得すると、これらの現場の他3,000万円を超える大型のビルや商業施設などの特定建設と言われている現場も活躍できる場所となります。
収入と将来性
電気工事士の資格は比較的簡単に取れる資格ですが、電気工事施工管理技士となると難易度も上がります。電気工事士の資格を取得していたころの収入に比べると年収で数百万円単位で上がる企業もあるほど大きな収入アップになるでしょう。最近ではオール電化や太陽光発電、防犯などのセキュリティをしっかりしたいということで電気設備も複雑になっていますから、電気工事施工管理技士の需要も増えています。仕事内容は複雑になってきますが、それだけ電気工事施工管理技士の力が必要な現場が増えているのです。
向いている人
電気工事施工管理技士になるには段階を踏まなくてはなりません。もちろん、電気工事の現場を仕切る立場と言えど作業をすることもあります。段階は小さく刻めば、電気工事士2種→電気工事士2種→甲種4類消防設備士→2級電気工事施工管理技士→1級電気工事施工管理技士(甲類4類消防設備士から2級を飛ばして1級電気工事施工管理技士になることは可能です)と、このように取得しなければならない資格も多いですし、実務経験も必要になります。すぐに取得できる資格ではありませんので地道に努力ができる人や、職人肌で工事がとにかく好きな人、営業管理ができる人に向いている資格でしょう。
取得方法
電気工事施工管理技士の資格を取得するということはすでに現場で電気工事の仕事をしている状態のはずです。そのため、仕事をしながら勉強していきますので自分で参考書や過去問題集を使って独学で勉強するか、通信教育で専門的に勉強するかになります。特に過去問題集は何度も繰り返し説いていく方が実力がつきます。通信教育の利点はわからなければ質問できますので、理解するのも早くなります。
電気工事施工管理技士資格の難易度偏差値
1級 | 2級 |
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普通 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 電気工事施工管理技士免状 取得
所轄・主催:
国土交通省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
記載内容は2級の情報。
願書受付
2020年7月7日~2020年7月21日
試験日
2020年11月8日
合格発表
2021年1月29日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
電気工事施工管理技士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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国家資格 | 専門的資格(優) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
電気工事施工管理技士試験概要
受験資格 | 1級 ・大学の指定学科卒業後3年以上の実務経験(指定外4年6カ月以上) ・短期大学または5年制高等専門学校の指定学科卒業後5年以上の実務経験(指定外7年6カ月以上) ・高等学校の指定学科卒業後10年以上の実務経験(指定外11年6カ月以上) ・その他の学歴で15年以上の実務経験 ・2級合格者で5年以上の実務経験 ほか ※受験資格は多岐に渡るので事前に要確認 2級 (学科・実地)・大学の指定学科卒業後1年以上の実務経験(指定外1年6カ月以上) ・短期大学または5年制高等専門学校の指定学科卒業後2年以上の実務経験(指定外3年以上) ・高等学校の指定学科卒業後3年以上の実務経験(指定外4年6カ月以上) ・その他の学歴で8年以上の実務経験 ほか 2級 (学科のみ)・高等学校の指定学科を3月までに卒業見込み ・短期大学または5年制高等専門学校の指定学科を3月までに卒業見込み ・大学の指定学科を3月までに卒業見込み ・高等学校の指定学科卒業後3年以内 ・短期大学または5年制高等専門学校の指定学科卒業後2年以内 ・大学の指定学科卒業後1年以内 |
試験内容 | 学科試験 ・電気工学等 ・施工管理法 ・法規 実地試験 ・施工管理法に関する筆記試験 |
合格率 | 56.1%(2級学科) |
願書受付期間 | 1級: 1月下旬~2月下旬2級: 7月上旬~7月下旬 |
試験日程 | 1級 学科: 6月上旬実地: 10月下旬2級: 11月上旬 |
受験地 | 1級 札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄 2級 札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄 |
受験料 | 1級 学科: 11800円実地: 11800円2級 学科・実地: 11800円学科のみ: 5900円 |
合格発表日 | 2月上旬 | 受験申込・問合せ | 一般財団法人 建設業振興基金 試験研修本部 〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-2-12 虎ノ門4丁目MTビル2号館6階 TEL 03-5473-1581 |
ホームページ | 建築・電気工事施工管理技術検定試験 - 一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部 http://www.fcip-shiken.jp/ |