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下水道技術検定/下水道管理技術認定

下水道は古くから文明社会を支える重要なインフラのひとつです。特に都市部の衛生管理において主要な役割を果たしています。下水道技術検定は、下水道の計画設計から設置、改築工事、維持管理に至るまで、総合的な下水道技術を問う資格検定試験。また、下水道管理技術認定は、下水道管路施設の維持管理をおこなう技術を問う試験で、いずれも下水道法にもとづく公的資格となっています。

資格詳細
日本の下水道普及率は約80%と向上しましたが、災害時の復旧や下水道管路施設の老朽化など、さまざまな問題が山積みされており、下水道インフラ事業には設計・建設から維持管理までかかわる責任技術者が必要です。下水道技術検定は、日本下水道事業団が実施する、下水道の設計や工事に関する総合的な技術を認定する資格検定試験です。試験は技術の内容に応じて第1種から第3種に区分されています。下水道管理技術認定は、技術水準の向上と、適切な下水道の維持管理を目的に実施されているもので、水道管路施設の維持管理に必要な技術を証明する認定試験です。試験の日程と実施場所は、下水道技術検定と同一となっており、どちらの試験も受験資格について制限はなく、どなたでも受験できます。

活躍場所
主な就職先は、下水道管の布設・施工会社や下水道管の管理会社、建設会社などです。下水道関連施設の維持管理の仕事は民間企業へ委託するケースが増えているため、活躍の場は多いでしょう。

収入と将来性
下水道設備工事などに携わる仕事の年収は、一般の平均年収とほぼ同じ程度ですが、年齢別の平均月収を見ると、かなり幅が広いため、技術や経験により大きく変わる可能性があります。中には平均年収を下回る企業もありますが、全体的に都市部の企業の給与は地方より高い傾向にあります。下水道管会社は自治体から仕事を受ける際に、有資格者を配置して登録する必要があるため、下水道技術検定の資格を持っていると就職や転職で有利になるでしょう。日常生活に不可欠なライフラインに関わる下水道の維持管理の仕事は自治体水道局からの定期的な発注もあり、建設業界の中でも安定した需要が見込めます。水道施設工事の将来性も明るく、その需要がなくなることはないため、身につけた下水道技術は一生ものになるでしょう。

向いている人
下水道管会社や建設会社に勤めている方、下水道工事のエキスパートを目指したい方に向いている資格です。下水道技術検定、下水道管理技術認定のいずれもだれでも受験できるため、下水道関連の仕事経験のない方でも関心がある人、手に職をつけたい人は挑戦してみるのもよいでしょう。

取得方法
下水道管理技術検定は、工場排水、維持管理、安全管理、法規に関する問題が多肢選択式で出題されます。受験経験者の話によると、4科目の中で法規の出題数が多く、覚えることがたくさんありますが、やった分点数を取れる科目といえるようです。勉強時間を十分にとれれば独学でも取得可能です。下水道管理技術認定は出題パターンが毎年似ているため、過去問題に慣れるのが効果的な対策となります。どちらの試験も、過去問題集を何度も解き、公式テキストを参考に独学することが一番の試験対策です。学習テキストや問題集はネットで購入できます。また、過去の試験問題については、日本下水道事業団のHPでも公開していますので、ぜひチェックしておきましょう。独学に不安のある方は、一般社団法人日本科学技術センターが全国各地(東京、札幌、大阪、名古屋、福岡)で開催している受験対策研修会に参加するという選択肢もあります。



下水道技術検定/下水道管理技術認定資格の難易度偏差値

第1種技術 第2種技術 第3種技術 管理技術
偏差値63 偏差値57 偏差値50 偏差値50
難関
普通
簡単
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 下水道第○種技術検定試験 合格
所轄・主催:
日本下水道事業団
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2019年6月24日~2019年7月17日
試験日
2019年11月10日
合格発表
2019年12月20日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

下水道技術検定/下水道管理技術認定資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
公的資格 キャリアアップ(良) 特になし 横綱クラス 独学 通学

下水道技術検定/下水道管理技術認定試験概要

受験資格 不問
試験内容
第1種技術検定

下水道の計画設計を行うために必要とされる技術
・下水道計画
・下水道設計
・施工管理法
・下水処理
・法規

第2種技術検定

下水道の実施設計及び工事の監督管理を行うために必要とされる技術
・下水道設計
・施工管理法
・下水処理
・法規

第3種技術検定

下水道(処理施設、ポンプ施設)の維持管理を行うために必要とされる技術
・下水処理
・工場排水
・運転管理
・安全管理
・法規

管理技術(管路施設)

管路施設の維持管理を適切に行うために必要とされる技術
・工場排水
・維持管理
・安全管理
・法規
合格率 32.2%
願書受付期間 6月下旬~7月中旬
試験日程 11月上旬
受験地 札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・那覇
受験料 9200円
第1種技術のみ12300円
合格発表日 12月下旬
受験申込・問合せ 地方共同法人 日本下水道事業団 研修センター研修企画課
〒335-0037 埼玉県戸田市下笹目5141
電話:048-421-2076
ホームページ 下水道技術検定について| 技術検定・認定試験 | 地方共同法人 日本下水道事業団 -Japan Sewage Works Agency
http://www.jswa.go.jp/gijutsu_nintei/gijutsu_kentei.html

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