採石業務管理者
採石業務管理者は、軽石や岩石などを採取する職場において、災害を防止する責任者。都道府県知事が実施する試験に合格することで得られる資格です。採石業務には採石業務管理者の配置が義務づけられています。
資格詳細
採石法に基づいた国家資格の一つです。石を切り出す採石の作業現場は自然災害や事故が起きやすく、常に危険のリスクがあるため、採石業務を行う場合は必ず一定の専門知識と能力のある採石業務管理者を事務所に設置することが義務づけられています。採石業務管理者を置いていなと、事務所は登録を拒否されるため、採石業を行えません。そのため、建築関連企業や土木業界で欠かせない存在です。採石業務管理者は、現場での作業の管理と安全管理の責任を担っており、まずは作業を開始する前に事前に調査し危険防止策を練るなどの災害対策をして現場の安全維持に努めて、作業員に指示を出します。万が一、災害が発生したときには原因を調査し対策を立てます。採石業務管理者の試験は、都道府県ごとに実施されており、誰でも受験できます。
活躍場所
採石業者は採石業務管理者を事務所ごとに設置する必要があるため、主に建設・土木業界や砂利採取業界などでスペシャリストとして活躍が見込めます。採石業務の計画作成、災害の防止、教育等が主な仕事内容です。仕事場は整備された採石場だけでなく、山の中や川など人の手がほとんど入らない環境での作業も含まれます。
収入と将来性
収入は、勤務先や実務経験により大きく異なります。未経験者の場合は見習いとしての業務が中心となるため、年収は低めですが、資格取得者で10年以上の実務経験があり、現場管理者になると、サラリーマンの平均年収よりも多い年収が見込めます。採石業務管理者は人の命にかかわる重い責任を負っているため、企業によっては基本給以外にも相応の資格手当を支給する場合があります。採石業を行うには、事業所ごとに必ず採石業務管理者を置くことが規定で決められているため、常に一定のニーズが見込めると言えます。
向いている人
採石業務管理者試験は受験資格がなく誰でも受けられるため、土木関係の仕事の実務経験がない方でも取得が可能ですが、将来的に土木関係の仕事を続けていきたい人に向いているでしょう。また、危険を伴う採石作業に携わる人の安全指導を行う仕事なので、責任感と指導力がある人に向いています。
取得方法
採石業務管理者の資格試験は、年1回、10月に実施されます。受験要項は各都道府県により異なりますので、最寄りの採石担当課へ必ず問い合わせるようにしてください。受験資格は特に決められていないため、年齢、学歴、経歴に関係なく誰でも受験できます。試験科目は、岩石採取に関する法令事項(採石法、砂利採取法、環境基本法など)と岩石採取に関する技術的事項(採掘に関する知識と技能、発破に関する知識や技能など)の2項目について出題されます。専門知識と実技の両方について出題され、覚えるべき範囲は広いので、満遍なく勉強しておきましょう。すでに採石場で実務を行っている方には取得しやすいかもしれません。受験願書を出した都道府県庁の工業保安課採石係で準備講習会を開く場合もありますので、問い合わせてみると良いでしょう。会場で法令集等のテキストと問題集を購入できます。また、参考書等は日本砕石協会のホームページでも販売しています。最近の試験問題集は手に入れにくいようです。アマゾンでは古い年度の問題集なら購入できますので見ておくとよいでしょう。
採石業務管理者資格の難易度偏差値
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 採石業務管理者試験 合格
所轄・主催:
経済産業省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2024年資格日程
各都道府県により日程が異なる
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
採石業務管理者資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | 専門的資格(優) | 必置資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
採石業務管理者試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | ・岩石の採取に関する法令事項 ・岩石の採取に関する技術的な事項 |
合格率 | 23.20% |
願書受付期間 | 都道府県による |
試験日程 | 都道府県による(年1回) |
受験地 | 都道府県による |
受験料 | 8100円 |
合格発表日 | 10月下旬 | 受験申込・問合せ | 資源エネルギー庁資源・燃料部鉱物資源課 電話:(代表)03-3501-1511内線:4701~4706(直通)03-3501-9918 |
ホームページ | 採石業務管理者-資格・試験(METI/経済産業省) http://www.meti.go.jp/information/license/c_text18.html |