建築CAD検定試験
建築の世界でももはや必須となったCAD。建築CAD検定試験は、建築CADの技能を認定する民間の検定試験で、全国規模のレベルを誇る定番の資格検定です。試験は実技試験であり、実践的な技術が判定される点でも業界からの信頼が厚く、有資格者は建築系の企業などで優遇される傾向があります。建築業界でのCADの需要は今後も高まり続けると予想されているので、非常に将来性のある資格と言ってよいでしょう。
資格詳細
CADとは、Computer-Aided Designの略称でコンピュータを使って設計図面を作成支援するシステムのことです。CADの原型がアメリカで開発されてから半世紀ほど経つ現在では、一般の人にも多く認知されています。この建築CAD検定試験とは、一般社団法人 全国建築CAD連盟(略称AACL)が主催しておりCADを使って建築図面を作成する実技試験です。試験は、単なる筆記試験ではなく、実務レベルの建築設計図面を一定の時間内で作成することを求められますので、まさに実践型の実技検定と言えます。
活躍場所
既に多くの建築分野の業種・職種では、CADを使用して設計図面や施工図面を作成しています。実際の企業としては、設計事務所、建設会社、不動産会社、ハウジングメーカなどがあります。また、これら企業の取引先として設備、インテリア、デザイン会社なども多数存在します。これら企業への就職を希望する際には、この資格を持っていることは、大きなアピールポイントになります。また、経験、実績を重ねた上で、建築士、インテリアプランナーなどの資格を取得することで独立や在宅業務への可能性も広がります。
収入と将来性
この試験のカテゴリーは、上位から准1級、2級、3級、4級となっています。4級は高校生のみの対象となっていますので、一般の人は3級以上を目標にします。3級はトレース技術を証明しますので、建築図面を読み取り、作図の実務レベルを証明するには、2級以上を目指すことをお薦めします。この資格取得によりCADオペレータや設計補助者として認められるので収入アップが期待できるでしょう。また、准1級を取得すると実務レベルでも即戦力と周囲が認めますので転職などにも有利かと思われます。なお、将来性ですが、同じ仕事をする他人との差別化には、有益な資格と言えるため取得しておくことは、有利と思います。
向いている人
CADが普及する以前は、ドラフターと呼ばれる製図台で建築図面を設計作図していました。これがコンピュータの普及と伴にCADに置き換わって来ました。このように考えますと、基本的にこの資格を取得する上で、重要なことは、建築図面を読める建築知識と設計図面を作図する集中力と根気さが必要となります。また、CADの操作についての習熟能力も大切です。素早く、正確に設計作図を行うには、そのCADについてのファイルやレイヤー概念、描画や編集などのコマンド体系をしっかり理解することが重要です。よって、この資格取得には、建築知識、集中力、CAD操作技能の3つを持っている人が向いているでしょう。
取得方法
この試験は、准1級は年に一回、2級、3級は年に二回、全国各地の試験会場で実施します。独学の試験対策としては、次の2つです。1つめは、CAD環境を整える。つまり、勉強する環境として自分のPCにCADをインストールすることです。試験は、会場機器使用とPC持ち込みがありますので、事前に調査した上でAutodesk社のAutoCADシリーズを購入するかフリーソフトのJw_cadをダウンロードして学習環境を整えます。2つめは、「建築CAD検定試験 公式ガイドブック」を購入して過去問を徹底して学習します。なお、独学が不安な方は、資格取得のためのスクールや市販教材なども多くありますので、調べてみると良いと思います。
建築CAD検定試験資格の難易度偏差値
1級 | 2級 | 3級 |
---|---|---|
普通 |
簡単 |
超簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 建築CAD検定試験○級 合格
所轄・主催:
一般社団法人全国建築CAD連盟
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
記載内容は一般受験・3級の情報。
願書受付
2020年8月1日~2020年8月20日
試験日
2020年10月4日~2020年10月25日
合格発表
2020年12月中旬
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
建築CAD検定試験資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | 専門的資格(良) | 特になし | 大関クラス | 独学 通学 通信 公式テキスト |
建築CAD検定試験試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 准1級 課題として与えられた建築図面(RC構造等)を、自らの建築製図知識とCADの経験を駆使したうえ、建造物の特性を理解した適切な判断によるトレースを行なってこれを完成させる。 実技試験 :建築一般図を4面作成2級 自らの持つ建築知識をもとに、CADシステムを使って建築図面を作成する実力を備えているかを問う。 実技試験 :建築一般図を2面作成3級 与えられた建築図面をCADシステムを使って正しくトレースする実力を備えているかを問う。 実技試験 :建築図面の要素を取り出して作成した参考図をもとに完成図を作成(問題数4題) |
合格率 | 71.1%(3級) |
願書受付期間 | 准1級: 7月下旬~8月中旬2級・3級: 1月下旬~2月中旬・7月下旬~8月中旬 |
試験日程 | 准1級: 10月2級・3級: 4月・10月 |
受験地 | 全国各地 ※会場によって実施する級およびCADソフトが異なる |
受験料 | 准1級: 14700円2級・3級: 10500円 |
合格発表日 | 准1級: 11月下旬2級・3級: 5月下旬・11月下旬 |
受験申込・問合せ | 一般社団法人 全国建築CAD連盟(AACL) 〒461-0008 名古屋市東区武平町5丁目1番地 名古屋栄ビルディング7階 電話:052-962-5544 FAX:052-962-5570 |
ホームページ | 【建築CAD検定試験】AACL-(社)全国建築CAD連盟 http://www.aacl.gr.jp/ |