銀行業務検定試験
銀行業務検定試験は、金融機関に勤める行職員をメインのターゲットに、担当業務をこなす上で必要になる実務知識および技能、応用力を認定する検定です。民間資格のなかでも歴史が古く、1968年の実施開始以降、多くの金融機関が職員研修の一環として採用しています。受検資格に特別な制限はないので、金融関係者のみならず、一般の社会人や学生の受験も可能です。
資格詳細
銀行業務検定試験は、銀行業務検定協会の母体である「経済法令研究会」が実施している検定です。主に、金融機関に勤めている職員を対象に、担当業務の遂行に必要な実務知識と技能応用力について習熟度を測る民間資格です。本検定は1968年に始まり、2021年時点では、法務、財務、税務、外国為替など、金融業務にかかわる、23系統・36種目の試験が実施されています。金融機関では本試験の合格が昇進の条件になっている場合が多いこともあり、年間受験者は都銀や信託銀行、信金、生損保の行職員で30万人程になります。銀行業務検定試験は、ここ数年のコロナ禍で試験の日程変更などもありましたので、しっかり詳細をチェックしておきましょう。2022年度からは、一部の試験で、コンピューターを利用して行うCBT方式の受験が可能です。
活躍場所
主な就職先は、銀行、証券会社、信用金庫などの金融機関です。また、金融・財務の専門知識があることで、一般企業への就職に有利になることもあります。
収入と将来性
銀行業務検定合格者の収入に関するデータは公表されていませんが、銀行員が当検定を受験し合格すると資格手当がつくこともあります。銀行業務検定試験の資格を昇給やキャリアアップに生かしたいのであれば、希望の就職先の給与体系等をあらかじめ調べておくとよいでしょう。近年は、IT化が進み単純な作業は機械に移行しており、窓口業務の人員が減少しているため、メガバンクの採用が絞り込まれる傾向が強くなっています。また、金融機関で働く人材には、金融知識だけではなく、ITにも詳しい人を求める傾向があるようです。このように対面で行っている銀行の窓口業務などは減少していきますが、金融機関の行職員に金融・財務の知識は必要ですので、銀行業務検定試験は今後も有効な資格といえます。
向いている人
都市銀行や地方銀行をはじめ、信用金庫や信用組合、さらに生命保険会社や損害保険会社に勤務している方、また就職先や転職先として金融機関や保険会社を考えている方におすすめの資格です。受験資格はないため、誰でも受けることはできますが、すでに銀行業務に就いている方や銀行業界への就職を希望する学生の方が受けています。試験は種目にもよりますが、計算問題も出題されることがあるため、数字に強い人にとくに向いている資格です。
取得方法
銀行業務検定試験のどの種目も、基本的に問題演習を繰り返すことが一番の対策といえます。なお、経済法令研究会が出版している公式の問題解説集が種目ごとにあるため、まずは問題集を購入しましょう。試験申込は2か月位前から始まりますが、試験直前になると問題集が品薄になることもあるので、早めの購入がおすすめです。なお、金融関連の法令等については、改正が頻繁に行われているため、最新のテキストを使用することが好ましいといえます。問題解説集の冒頭部分に、直近の法改正について記載されていますので、まず確認しておきましょう。勉強方法としては、問題集等を利用した独学のほかに、通信講座や受験対策講座などを利用する方法もあります。
銀行業務検定試験資格の難易度偏差値
融資管理3級 | 法務2級 | 法務3級 | 法務4級 | 財務2級 | 財務3級 | 財務4級 | 各2級 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
簡単 |
簡単 |
超簡単 |
判定不能 |
判定不能 |
判定不能 |
判定不能 |
判定不能 |
各4級 | |||||||
判定不能 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 銀行業務検定試験○○○級 合格
所轄・主催:
銀行業務検定協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
日程により受験できる科目が異なる。
願書受付
2021年1月6日~2021年1月20日
試験日
2021年3月7日
合格発表
不明
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
銀行業務検定試験資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | キャリアアップ(良) | 特になし | 大関クラス | 講習 通学 通信 公式テキスト |
銀行業務検定試験試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 融資管理3級 融資管理通則/倒産の予知と対応/倒産時の対応/任意回収/担保権の実行による回収/仮差押え・仮処分/強制執行による回収/整理手続による回収/債権償却/その他 法務2級 預金/手形・小切手(手形交換を含む)/融資(担保・保証・管理・回収を含む) 法務3級 預金(定期積金、内国為替を含む)/融資(管理・回収を含む)/手形・小切手(手形交換を含む)/銀行取引関連法 法務4級 ・必須科目:預金・手形・小切手 ・選択科目:融資・内国為替 財務2級 財務諸表/財務分析(非財務的要素を含む) 財務3級 財務諸表(会社法、会社法施行規則および会社計算規則にもとづく)/財務分析(安全性(資金繰りを含む)と収益性の分析およびその総合判断) 財務4級 財務諸表(簿記の基礎・取引を中心に会社法・会社法施行規則・会社計算規則にもとづく)/財務分析(基本的な安全性分析・収益性分析) 税務2級 所得税/相続税・贈与税/法など/その他 税務3級 所得税(金融商品と税金・不動産所得・譲渡所得など)/相続税・贈与税/法人税/その他(地方税・登録免許税・印紙税・消費税など) 税務4級 税の常識/所得税(金融商品と税金・不動産所得・譲渡所得など)/相続税・贈与税/法人税/その他(地方税・登録免許税・印紙税・消費税など) 年金アドバイザー2級 社会保険制度の概要・沿革/公的年金制度の仕組み/年金給付と支給要件・年金額計算/企業年金・個人年金の仕組み/雇用・医療・介護保険制度/年金・退職一時金の税金/年金相談とその対応の仕方/その他 年金アドバイザー3級 わが国の社会保険制度とその仕組み/年金制度とその仕組み/年金給付の種類と支給要件/企業年金個人年金の仕組みの要点/裁定請求手続きと年金受給者の手続き/その他 年金アドバイザー4級 年金の基礎/老齢給付/障害・遺族給付/セールス・その他 証券3級 証券業務/証券発行市場/証券流通市場/資金調達・運用、その他 金融リスクマネジメント2級 リスクマネジメントの基本/金融商品に関するリスク/営業店におけるリスク 営業店管理I 経営の基本/人事・組織管理/事務管理/営業推進/業績管理/リスク管理/経営関連一般常識 営業店管理II 人事・組織管理/業務管理/営業推進/一般常識(金融・経済等の時事的問題) 経営支援アドバイザー2級 金融機関と企業支援/企業支援と財務改善・経営革新/企業支援手法/企業支援と中小企業金融検査マニュアル/企業支援と法律・税金 窓口セールス3級 窓口応対/業務知識/技能・応用 法人融資渉外2級 資金ニーズの把握/資金使途の検討/業界動向・特性の見方/財務分析・資金繰り分析/担保・保証/コンプライアンス/保証協会の利用による融資推進/その他 法人融資渉外3級 融資推進/情報収集と活用/企業の実態把握/資金ニーズの把握/融資プラン/融資の実行と管理・回収/コンプライアンス/保証協会の利用による融資推進/その他 個人融資渉外3級 使途別各種資金ニーズの把握/情報収集と活用/零細企業の資金ニーズの把握/融資プラン/ローン商品知識/ローン実行手続き/担保・保証/その他 デリバティブ3級 基本知識/先物取引・フォワード取引/オプション取引/スワップ取引/リスクほか 外国為替2級 輸出為替/輸入為替/予約・為替相場/貿易外取引/資本取引・国際金融など 外国為替3級 基本問題/輸出為替/輸入為替/予約・為替相場/貿易外取引/資本取引・国際金融 金融経済3級 金融/経済/財政 投資信託2級 投資信託の仕組み/投資信託の運用/投資信託のセールス・窓口業務/マーケット感覚の養成/その他 投資信託3級 投資信託の仕組み/投資信託の運用/セールス上の留意点/マーケット感覚の養成/その他 相続アドバイザー3級 相続の基礎知識/相続と金融実務/その他周辺知識 信託実務3級 信託の基礎/定型的な金銭の信託/従業員福祉に関する信託/証券に関する信託/資産流動化に関する信託/動産・不動産に関する信託/その他の信託・併営業務 金融商品取引3級 金融商品取引法等の基礎知識/金融機関のリスク性商品/金融機関が販売・仲介できるリスク性商品/リスク性商品取扱いに関する行為規制/罰則規定など ファイナンシャル・アドバイザー FA総論/資産形成・資産運用/保険・年金等/税務(所得税,相続税・贈与税等)/事業承継/不動産活用/その他 アシスタント・ファイナンシャル・アドバイザー FA業務の基本/金利・相場等の見方/金融商品とポートフォリオの考え方/生活設計とマネープラン/保険・年金/税務(所得税,相続税・贈与税)/その他 預かり資産アドバイザー2級 預かり資産の商品知識・事務知識/マーケットの見方/預かり資産セールスの展開/預かり資産セールスとコンプライアンス 保険販売3級 保険業務の基礎知識/生命保険商品取扱いの知識/損害保険商品取扱いの知識/保険販売業務知識 |
合格率 | 30%(3級) |
願書受付期間 | 4月上旬~下旬・8月中旬~9月上旬・1月上旬~中旬 |
試験日程 | 6月上旬・10月下旬・3月上旬 |
受験地 | 全国各地 |
受験料 | 2級: 7700円・6600円3級: 4400円4級: 3300円※種目により異なる場合がある |
合格発表日 | マークシート方式の種目の場合は試験日の約3週間後、記述式の場合は約7週間後 | 受験申込・問合せ | 銀行業務検定協会 〒162-8464 東京都新宿区市谷本村町3-21 TEL 03-3267-4821 FAX 03-3267-4999 |
ホームページ | 経済法令GROUP http://www.kenteishiken.gr.jp/ |