ビジネス会計検定試験
財務諸表を読み解く能力は、ビジネスの現場ではきわめて重要です。自社の決算はもちろん、取引先の企業の財務状況を知るなど、会計の知識が有効に活かされる場面は少なくありません。ビジネス会計検定試験は、そうした会計の知識をためし、財務諸表を読む力を判定する民間の検定試験。正しい会計知識を身につけることは、現役のビジネスマンだけでなく、就職活動中の学生などにとっても大きな武器となるでしょう。
資格詳細
ビジネス会計検定試験は、会計に関する資格試験ですが、よく知られている財務諸表の作成や仕訳けが内容として含まれる簿記検定とは異なるものです。ビジネス会計検定試験では、作成された財務諸表などを用いて、企業の財政状況や経営状態を分析することができるかが問われます。試験は1~3級で2級と3級はマーク式ですが、1級は論述式の問題も入ってきます。学歴や年齢などに左右されず、どの級からも受験できるのが特徴です。
活躍場所
経営分析ができるということは、会社をコントロールする会社経営に携わる人、または金融機関で働く人にとっては大切なことです。仕事に直結するため、こうした金融業や会社経営などでは活躍できるでしょう。また同様に、個人事業主などフリーで仕事をしている人も、現状を知って、より良い方向に事業を導くためにも取得しておくとよい資格です。将来的に起業を考えている場合も検討しておくとよいでしょう。他にも、直接経営などに携わらなくても、会社の財務諸表を分析できるということは、個人で行っている株式投資などで株主になっている企業の経営状況を知ることにも役立ちます。
収入と将来性
会計に関する資格において、知名度の高い簿記検定には及ばないまでも、近年じわじわと注目を集めています。企業が、ただ財務諸表を作成できるだけではなく、財務諸表を使って分析ができる、応用のきく人材を求めてきているためです。企業によっては、ビジネス会計検定試験の資格取得を推奨している場合もあります。また必須とまではいかないまでも、企業で求められる知識になってきているという背景から、将来的な管理職のポストや経理のポストなどを期待することもできるでしょう。資格取得が必ずしも収入アップに繋がるとは限りませんが、将来的に管理職をねらえる他、自ら起業するときに役立つなど長い目で見るとメリットがあると言えます。
向いている人
企業の経理に関わる仕事や管理職を目指している方はもちろんのこと、就職の際も資格取得はメリットになり得ます。就職やスキルアップを目指しているのなら資格取得を検討してみると良いでしょう。また、ビジネス会計検定試験は、企業での活用に限らず、株式投資など日常生活にも生きてくる資格です。自身の知識を豊かにしていくという意味でも、会計に関する職種でない場合も取得しておいて損はないでしょう。なお、企業の経営分析は主に数字を用いて行われるものです。数字を使うという意味では、データを数学的に分析することが得意な人にも向いていると言えます。
取得方法
民間資格ではあるものの、大阪商工会議所が主催していることもあり、市販のテキストや過去問はある程度充実しています。難易度に関してはそこまで高くはないため、市販のものを利用して独学するというのが一般的です。ただし、いきなり財務諸表を分析するのではなく、財務諸表とはどういったものなのか知っておくと頭に入っていきやすいです。商工会議所の簿記検定3級程度の会計に関する知識をあらかじめ身につけておくと良いでしょう。
ビジネス会計検定試験資格の難易度偏差値
1級 | 2級 | 3級 |
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普通 |
普通 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ビジネス会計検定試験○級 合格
所轄・主催:
大阪商工会議所
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
記載内容は3級の内容。1級は3月のみ実施。
願書受付
2021年1月6日~2021年2月5日
試験日
2021年3月14日
合格発表
2021年4月22日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
ビジネス会計検定試験資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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民間資格 | 就職や転職にやや有利 | 特になし | 大関クラス | 独学 通学 通信 公式テキスト |
ビジネス会計検定試験試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 1級: マークシート方式・論述式企業の成長性や課題、経営方針・戦略などを理解・判断するため、財務諸表を含む会計情報を総合的かつ詳細に分析し企業評価できる力を身につける。 ・会計情報に関する総合的な知識 ・ディスクロージャー ・財務諸表と計算書類 ・財務諸表項目の要点 ・財務諸表の作成原理 ・財務諸表を含む会計情報のより高度な分析 ・財務諸表分析 ・企業価値分析 2級: マークシート方式企業の経営戦略や事業戦略を理解するため、財務諸表を分析する力を身につける。 ・財務諸表の構造や読み方、財務諸表を取り巻く諸法令に関する知識 ・会計の意義と制度 ・連結財務諸表の構造と読み方 ・財務諸表の応用的な分析 ・基本分析 ・安全性の分析 ・収益性の分析 ・キャッシュ・フローの分析 ・連単倍率 ・損益分岐点分析 ・1株当たり分析 ・1人当たり分析 3級: マークシート方式会計の用語、財務諸表の構造・読み方・分析等、財務諸表を理解するための基礎的な力を身につける。 ・財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識 ・財務諸表とは ・貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書の構造と読み方 ・財務諸表の基本的な分析 ・基本分析 ・成長率および伸び率の分析 ・安全性の分析 ・収益性の分析 ・1株当たり分析 ・1人当たり分析 |
合格率 | 59.5%(3級) |
願書受付期間 | 1級: 1月上旬~下旬2級: 6月下旬~7月下旬・1月上旬~下旬3級: 6月下旬~7月下旬・1月上旬~下旬 |
試験日程 | 1級: 3月2級: 10月・3月3級: 10月・3月 |
受験地 | 札幌・仙台・新潟・東京・横浜・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・山口・松山・福岡 |
受験料 | 1級: 11000円2級: 6600円3級: 4400円 |
合格発表日 | 1級: 4月下旬2級: 10月上旬・4月中旬3級: 10月上旬・4月中旬 |
受験申込・問合せ | ビジネス会計検定試験センター 〒540-0029 大阪市中央区本町橋2-8 大阪商工会議所 TEL:06-6944-6295 (土日祝日・年末年始を除く10:00~17:00) |
ホームページ | ビジネス会計検定試験 ~社会人・学生の会計リテラシー向上のために~ http://www.b-accounting.jp/ |