中古自動車査定士
車を手放したことがある人の多くがお世話になったであろう「査定」。その結果に一喜一憂したという経験を持つ人も少なくないでしょう。中古自動車査定士は、その査定をおこなう専門家です。査定士になるためには、日本自動車査定協会が実施する講習(3日間)を受講し、修了後、技能検定試験に合格する必要があります。その後、査定士として協会に登録することで、業務をおこなうことができるようになります。
資格詳細
所有している車を売るときに査定を依頼しますが、買取価格が適正な価格であるか不安になることもあるでしょう。査定を依頼する側にとっては、少しでも高く売りたいと考えます。中古自動車査定士は、適正な中古車の査定を行えるように設けられた資格です。JAAI(日本自動車査定協会)が主催する検定試験で、査定士は小型車と大型車の2種類に分かれます。小型車査定士は、乗用車、商用車、積載量4t未満の貨物車を査定でき、大型車査定士は、大型貨物車やバスなどの査定を行うことができる資格です。査定士になるには、まずJAAIが定めた所定の講習(3日間)を受講することが必須となっています。講習修了後に、技能検定試験に合格したら協会に登録することで、査定士として業務を行えるようになります。研修と試験は、都道府県の各支所で行われますので、受験希望の方は協会の公式サイトで場所を確認しておきましょう。なお、査定士証の有効期間は3年間ですので、更新が必要です。3年ごとに所定の研修を受けることで、資格を維持できます。
活躍場所
中古車販売会社が主な勤務先ですが、自動車ディーラーのセールスマンやリース・レンタル会社などでも、中古自動車査定士の資格を持っている人が活躍しています。
収入と将来性
中古自動車販売業者やリース会社などの勤務先によって給与に差がありますが、キャリアを積んで店長クラスになると、比較的高めのようです。車が売れるとインセンティブが付く店舗も多いようで、インセンティブや諸手当があると年収の10%程度は増える可能性もあります。近年、自動車の耐用年数が伸びてきており、車を乗り換えるのは単に寿命ではなく、車の好みや趣向の変化、ライフスタイルの変化にあるといわれています。最近では、数年おきに車を換える人も少なくありません。そのような背景からも買い取り店のニーズは高くなっており、中古車査定士の需要も上昇しているのが現状です。新車販売台数の伸びと共に、中古車の流通台数も増加傾向にあります。査定に中古自動車査定士の資格は必須ではありませんが、中古自動車査定士による査定金額は利用者からの信用度も高く、お店のイメージアップにもなるため、中古自動車査定士は重視される存在です。中古自動車査定士による査定制度に基づいて査定している中古車販売会社やディーラーは全国で9,000社程あるといわれており、今後も中古車査定士の需要が増加すると予想されます。
向いている人
何よりも車が好きな方には、おすすめの資格です。流行の車についての情報に敏感で、車のパーツや内部構造にも関心がある人に向いています。仕事上、観察力や、細かな点に気が付くこと、物や事柄をさまざまな角度からみる姿勢が求められるでしょう。
取得方法
中古自動車査定士の試験対策はとくに必要ないといわれています。JAAIが主催する3日間の所定講習を受けることが必須となっているからです。講習をしっかり受けていれば、ほとんどの場合、合格できる試験であるといわれています。ただし、受験するには自動車販売または整備の実務経験が6ヶ月以上必要なため、試験前の勉強よりも、経験や実務が重要であるといえるでしょう。そのため、中古車査定士の資格取得を目指すのであれば、日々の実務を大切にしていくことで、合格が見えてくるはずです。
中古自動車査定士資格の難易度偏差値
小型 | 大型 |
---|---|
超簡単 |
超簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 中古自動車査定士 取得
所轄・主催:
一般財団法人日本自動車査定協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
記載内容は小型車査定士試験の内容。大型車査定士試験は日程が異なり、前期のみの実施。
願書受付
2020年9月14日~2020年10月9日
試験日
2020年12月9日
合格発表
級や部門によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
中古自動車査定士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | キャリアアップ(良) | 特になし | 大関クラス | 講習 通学 公式テキスト |
中古自動車査定士試験概要
受験資格 | ・自動車運転免許を保有する者(小型車査定士は普通運転免許以上、大型車査定士は大型第1種免許以上) ・自動車の販売もしくは整備の経験が半年以上ある者 ・日本自動車査定協会所定の研修を修了した者 |
試験内容 | 小型車査定士と大型車査定士とがあり、3日間の講習を修了したあと、試験に合格することで資格を取得できる。 学科試験 ・中古自動車査定制度 ・中古自動車査定基準、同細則および加減点基準 ・自動車の構造、機能および取扱い ・保安基準、その他自動車に関する法規 ・その他査定に関する事項 実技試験 ・査定の実技 |
合格率 | 74.5%(小型) |
願書受付期間 | 4月上旬~下旬・9月中旬~10月中旬 |
試験日程 | 小型: 6月中旬・12月上旬大型: 6月中旬 |
受験地 | 日本自動車査定協会の各都道府県支所 |
受験料 | 小型: 17600円大型: 18425円(新規) |
合格発表日 | 試験後、ホームページ上で発表(合格者には合格証が交付される) | 受験申込・問合せ | 一般財団法人日本自動車査定協会の各都道府県支所 | ホームページ | JAAI 中古自動車査定士技能検定 http://www.jaai.or.jp/ginoukentei.html |
中古自動車査定士のレビュー
(1件)
HY
中古車査定士について
2022年10月04日
私は自動車ディーラーで勤務していました。
新車営業でしたが新車を販売する際には中古車を下取りすることが多く、
その際には必ず査定が必要です。
しかしながら、中古車査定士の資格がなくても査定は出来ますが、
下取査定をする際には事故車や修復歴の有無を見極めることがポイントのため
査定知識やスキルが必要となります。
実際には査定業務に携わる自動車販売の営業マンはこの資格を取得しますし、
また規定では自動車販売に携わる人しか取れない資格でもあります。
試験の難易度は高くありません。
日本自動車査定協会が約3?4日間の講習を実施しているので、
座学が中心ですが講習にしっかり参加すれば8~9割は合格すると思います。
受験には自動車販売の実務経験が必須ですが、車の基礎知識もあれば問題ないです。
むしろ資格を取得後の方が学ぶことが多いです。
査定は机上査定ではなく実車を見て判断します。
同じ車の査定でも査定士によっては査定額が同じになるとは限らないからです。
他社に負けた経験を数多くしました。
この資格は取って終わりではなく、実車を一台でも多く査定し、
車の状態を見抜くためのスキルアップが大事になります。
自分自身の成長にも繋がりますし、
なによりもお客様への安心かつ信頼に繋がる仕事であり資格だと思います。
新車営業でしたが新車を販売する際には中古車を下取りすることが多く、
その際には必ず査定が必要です。
しかしながら、中古車査定士の資格がなくても査定は出来ますが、
下取査定をする際には事故車や修復歴の有無を見極めることがポイントのため
査定知識やスキルが必要となります。
実際には査定業務に携わる自動車販売の営業マンはこの資格を取得しますし、
また規定では自動車販売に携わる人しか取れない資格でもあります。
試験の難易度は高くありません。
日本自動車査定協会が約3?4日間の講習を実施しているので、
座学が中心ですが講習にしっかり参加すれば8~9割は合格すると思います。
受験には自動車販売の実務経験が必須ですが、車の基礎知識もあれば問題ないです。
むしろ資格を取得後の方が学ぶことが多いです。
査定は机上査定ではなく実車を見て判断します。
同じ車の査定でも査定士によっては査定額が同じになるとは限らないからです。
他社に負けた経験を数多くしました。
この資格は取って終わりではなく、実車を一台でも多く査定し、
車の状態を見抜くためのスキルアップが大事になります。
自分自身の成長にも繋がりますし、
なによりもお客様への安心かつ信頼に繋がる仕事であり資格だと思います。
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