自動車整備士
自動車整備士は、4輪または2輪自動車の点検や整備、調整をおこなうクルマのエキスパート。ドライバーの安全な運転を支えて交通事故を防止するだけでなく、公害の防止にも重要な役割を果たしています。実務経験を一定期間、経てから受験する場合と、国土交通省が指定する養成機関に通ってから民間の登録試験を受験する場合とがあります。
資格詳細
人びとの日々の足として、また、日本経済をささえる物流の大動脈として、自動車は現代社会になくてはならない存在です。大小さまざまな種類の自動車がありますが、いずれも共通しているのは、点検や整備の重要性です。自動車整備士は、自動車の整備・修理をおこなうエキスパートで、国家資格となっています。この資格がなくても自動車の整備は可能であり、見習いとして整備工場に就職できる場合もありますが、基本的には専門教育を受けた有資格者の求人がほとんどです。
活躍場所
自動車整備士の多くは、自動車整備工場やカーディーラー、カー用品店で活躍しています。最近では、修理も請け負うガソリンスタンドや車検専門工場、塗装店などでも自動車整備士が求められています。これらの施設で、車検のような定期的な点検をおこなう「点検整備」、急な故障を修理する「緊急整備」、いわゆるオーバーホールである徹底的な「分解整備」をおこないます。また、お客さんに不具合箇所の状況を説明したり、安全に運転するためのアドバイスをおこなうのも自動車整備士の仕事になります。
収入と将来性
自動車整備そのものの需要は変わらず高いままですが、排ガス規制などにともなうエコカー傾向を始めとして、自動車の整備技術にも変革が求められている現在です。変化するニーズに対応するために、自動車整備士にも最先端の部品や技術に関する勉強が欠かせなくなっています。また、環境への配慮は整備の現場にも波及しており、リサイクル部品の仕分けや有害部品の処理なども整備士の課題となっています。こうした社会の変化に適応できる限り、自動車整備士の将来性は明るいと言えます。平均収入は、年収300万から400万円程度と言われています。現場では20代前半の若い人が主体であるため、平均が低く出る傾向があるものの、ベテランになってもさほど大きな収入アップは望めない業界です。収入は勤務先の規模や専門性によっても大きく左右され、大手自動車メーカー系列の整備工場などでは好待遇が期待できる一方、街角の小さな整備屋ではボーナスも出ないといったところが珍しくありません。いずれにしても、サラリーマンである以上は、勤務先の業績によって待遇も変わってきます。
向いている人
自動車が好きで、メカニカルな部分にも強い関心があるという人に向いています。手先が器用なほうがもちろんよいですが、それ以上に、体力のいる仕事です。一日中、立ちっぱなしの上に、重たい部品を運んだりすることもあるので、体力に自信がある人に向いています。また、自動車のテクノロジーは、特にエコカー化の過渡期にある現在、目まぐるしく変化していますので、その流れに遅れないように、向学心を持ち続けられる人が望ましいでしょう。
取得方法
自動車整備士は、国土交通省自動車交通局が監修する自動車整備士国家試験に合格することで取得できる国家資格です。一般的には、国が指定する自動車整備士養成施設に入学して、専門技術を学びながら試験にいどみ、資格を取って卒業と同時に就職する、という人がほとんどです。無資格で就職し、働きながら国家資格の取得を目指すという人も、少ないながら存在します。資格は1級から3級の級位とともに、車種など(二輪も含む)によっても細分化されています。
自動車整備士資格の難易度偏差値
1級 | 2級 | 2級シャシ | 3級 | 特殊 |
---|---|---|---|---|
普通 |
簡単 |
簡単 |
簡単 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級自動車整備士国家試験 合格
所轄・主催:
国土交通省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
記載内容は二級自動車シャシ整備士の内容。
願書受付
2020年5月11日~2020年5月15日
試験日
2020年7月15日
合格発表
2020年8月11日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
自動車整備士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | 専門的資格(良) | 業務独占資格 | 横綱クラス | 独学 通学 |
自動車整備士試験概要
受験資格 | 1級 ・2級(自動車シャシを除く)合格後3年以上、または一種養成施設の1級整備士養成課程修了者 2級(ガソリン・ジーゼル・二輪自動車) ・3級合格後3年以上、または一種養成施設の2級整備士養成課程修了者、ほか 2級(シャシ) ・3級(タイヤまたは車体)合格後2年以上、または一種養成施設の2級整備士養成課程修了者、ほか 3級 ・実務経験1年以上、または一種養成施設の2・3級整備士養成課程修了者、ほか 特殊 ・実務経験2年以上、または一種養成施設の技能検定に係る整備士の養成課程修了者あるいは2級整備士養成課程修了者で実務経験1年以上、ほか ※受験資格の認定条件は多岐に渡るので国土交通省のサイトにて要確認 |
試験内容 | 学科試験 ・構造、機能及び取扱い法に関する一般知識 ・点検、修理、調整及び完成検査の方法 ・整備用の試験機、計量器及び工具の構造、機能及び取扱い法に関する一般知識 ・材料及び燃料油脂の性質及び用法に関する一般知識 ・図面に関する初等知識 ・保安基準その他の自動車の整備に関する法規 実技試験 ・基本工作 ・点検、分解、組立て、調整及び完成検査 ・一般的な修理 ・整備用の試験機、計量器及び工具の取扱い 3級自動車整備士: 自動車各装置の基本的な整備ができる・3級自動車シャシ整備士 ・3級自動車ガソリン・エンジン整備士 ・3級自動車ジーゼル・エンジン整備士 ・3級二輪自動車整備士 学科試験 ・構造、機能及び取扱い法に関する初等知識 ・点検、修理及び調整に関する初等知識 ・整備用の試験機、計量器及び工具の構造、機能及び取扱い法に関する初等知識 ・材料及び燃料油脂の性質及び用法に関する初等知識 ・保安基準その他の自動車の整備に関する法規 実技試験 ・簡単な基本工作 ・分解、組立て、簡単な点検及び調整 ・簡単な修理 ・簡単な整備用の試験機、計量器及び工具の取扱い 特殊整備士: 各分野について専門的な知識・技能を有する・自動車タイヤ整備士 ・自動車電気装置整備士 ・自動車車体整備士 学科試験 ・構造、機能及び取扱法 ・点検、修理、調整及び完成検査の方法 ・整備用機械に関する初等知識 ・整備用の試験機、計量器及び工具の構造、機能及び取扱法 ・材料の性質及び用法 ・図面に関する一般知識 ・保安基準その他の自動車の整備に関する法規 実技試験 ・基本工作 ・点検、分解、組立、調整及び完成検査 ・修理 ・整備用の試験機、計量器及び工具の取扱 |
合格率 | 非公開 |
願書受付期間 | 5月上旬~中旬 |
試験日程 | 学科試験: 7月中旬実技試験: 9月中旬 |
受験地 | 各地の自動車整備振興会など |
受験料 | 7200円 |
合格発表日 | 9月下旬 | 受験申込・問合せ | 国土交通省 自動車局 整備課 〒100-8918 千代田区霞が関2-1-3 中央合同庁舎3号館 TEL 03-5253-8111(内線42414) ほか各地の運輸局 |
ホームページ | 自動車:自動車整備士になるには - 国土交通省 http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk9_000011.html |
自動車整備士のレビュー
(1件)
ひろ
仕事をしながら6年かけて地道に取得
2021年11月02日
もともと、バイクが好きで関われる仕事を探していました。
しかし、現実は学校に行くお金は無く仕事はなかなか見つからず、それでも諦め切らず探すと某中古車屋が未経験でも可能の求人を発見し迷わず応募。
見事採用されましたがここからが大変でした。
私は高卒で3級取るだけでも実務経験が1年以上必要でそして自動車整備士の資格は筆記と実技の両方の合格が必要です。
そして片方の有効期限が合格から2年と期限があるため片方合格しても安心することができません。(2つ合わせて国土交通省に申請することで資格が取得できます)
しかも、仕事と勉強の両立は難しく仕事をやっていれば知識がつくものでは無いので参考書、過去問題を何回も繰り返し読みました。特に過去問は必死に解きまくりました。
実技は実技免除の講習を半年受けました。費用は10万ぐらいで会社によっては補助してくれるところもあるようですが、私の所は自腹でした。
少ない給料からの出費はかなり痛く交通費もかかり大変でした。
そして2級を取るには3級からまた3年の実務経験が必要でした。費用は3級と同じです。
もちろん卒業した学校の学科によって実務経験年数が変わるためしっかり調べる事をお勧めします。
そして整備士の資格は有利に転職できる可能性が大きいです。
正直、整備士の年収は少ないです。自分も転職をしました。でも、メリットはかなり大きいです。
まず、自動車業界ではもちろん、機械メンテの仕事、自動車開発の仕事、自動車保険の仕事でも重宝されます。
また、整備士の仕事はなくなることが無いと思っています。世界に自動車がある限り誰かが修理することになります。
なので給料が多い、少ないは関係なしにずっとある仕事だと思います。一生、仕事に困ることは無いでしょう。
なので車、バイクが好きで整備に挑戦したいのなら迷わず挑戦することをお勧めします。整備の経験は無駄にはなりません。
ただ、整備士の給料は少ない。だからもし、まだ若いなら経験を積んで知識をつけ整備士からのジョブチェンジをお勧めします。
もちろん、整備が好きな方はそのまま工場長などを目指しキャリアアップするのも良いと思います。
しかし、現実は学校に行くお金は無く仕事はなかなか見つからず、それでも諦め切らず探すと某中古車屋が未経験でも可能の求人を発見し迷わず応募。
見事採用されましたがここからが大変でした。
私は高卒で3級取るだけでも実務経験が1年以上必要でそして自動車整備士の資格は筆記と実技の両方の合格が必要です。
そして片方の有効期限が合格から2年と期限があるため片方合格しても安心することができません。(2つ合わせて国土交通省に申請することで資格が取得できます)
しかも、仕事と勉強の両立は難しく仕事をやっていれば知識がつくものでは無いので参考書、過去問題を何回も繰り返し読みました。特に過去問は必死に解きまくりました。
実技は実技免除の講習を半年受けました。費用は10万ぐらいで会社によっては補助してくれるところもあるようですが、私の所は自腹でした。
少ない給料からの出費はかなり痛く交通費もかかり大変でした。
そして2級を取るには3級からまた3年の実務経験が必要でした。費用は3級と同じです。
もちろん卒業した学校の学科によって実務経験年数が変わるためしっかり調べる事をお勧めします。
そして整備士の資格は有利に転職できる可能性が大きいです。
正直、整備士の年収は少ないです。自分も転職をしました。でも、メリットはかなり大きいです。
まず、自動車業界ではもちろん、機械メンテの仕事、自動車開発の仕事、自動車保険の仕事でも重宝されます。
また、整備士の仕事はなくなることが無いと思っています。世界に自動車がある限り誰かが修理することになります。
なので給料が多い、少ないは関係なしにずっとある仕事だと思います。一生、仕事に困ることは無いでしょう。
なので車、バイクが好きで整備に挑戦したいのなら迷わず挑戦することをお勧めします。整備の経験は無駄にはなりません。
ただ、整備士の給料は少ない。だからもし、まだ若いなら経験を積んで知識をつけ整備士からのジョブチェンジをお勧めします。
もちろん、整備が好きな方はそのまま工場長などを目指しキャリアアップするのも良いと思います。
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