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指定自動車教習所指導員

自動車免許を持っている人の多くがお世話になった教習所の教官。講義をおこなったり助手席で指導をおこなう教習指導員と、卒業検定などで生徒の技術を評価する技能検定員とがあります。通常は、指定自動車教習所の社員となってのち、事前教養を3~6カ月、教育研修を3週間ほど経て、この国家試験を受けることになります。

資格詳細
指定自動車教習所で運転免許取得希望者に対して教習と技能検定を行う専門の教官です。運転の技能と知識、道路交通法遵守や安全運転へのモラルを指導する重要な仕事です。通常は指定自動車教習所に入社し、先輩指導員から運転技術と道路交通法について学びながら、伝達力や説明力を身につけていきます。3~6ヶ月の間、教習生の送迎や受付、掃除などの事務業務に従事し、90時限の事前教養を受けます。また、審査の前に56時限の教育研修への参加も義務づけられています。この資格には技能検定員と教習指導員の2つの資格がありますが、運転免許の取得とは異なり、車種ごとに資格を取得する必要があります。全車種の指導員になるためには、11車種の技能能検定員と教習指導員の資格者証が求められます。教習所指導員は、車の運転が全く初めてという人に安全で正しい運転の仕方を教える責任重大な任務であるため、指導員の質の高さが重要になります。また、初めて運転に挑戦する受講者の気持ちに寄り添いながら指導する力が求められます。

活躍場所
所属の指定自動車教習所で働くのが一般的な流れとなります。審査に合格後、教習所で事後教養(指導員としての業務に直結する研修)を受けて、晴れて教習指導員として活躍できます。大手自動車学校の場合は、高齢者向けの講習会や企業を対象とした交通安全講習会などで指導することもあります。

収入と将来性
所属する指定自動車教習所により手当(資格手当や時間外手当など)やその単価が違うので、給料にも大きなバラつきがあるようですが、一般的には他の職業と比較すると決して多い方ではないようです。ただし、経験のある教官を求めるニーズが非常に多いので安定した収入が望めるでしょう。若者の自動車離れの傾向があり、自動車免許取得者は以前よりも減少していますが、昨今の頻発する高齢者ドライバーによる事故を重要視して、高齢者教習などに力を入れている自動車教習所などでは新たな需要があります。また、車なしの生活が現実的に難しい地方では確実にニーズがあります。

向いている人
自動車の運転が好きであることは大前提ですが、その他には人と向き合って指導する仕事のためコミュニケーション力がある人に向いています。また、習熟度がさまざまな教習生を指導するには、すぐイライラする気が短いタイプでは務まらないため、気長に丁寧に指導できるタイプの人が教習指導員に向いているでしょう。繁忙期には一日中運転教習を行うこともあるので、一定の体力と集中力も必要です。

取得方法
教習所に入社してから資格取得を目指すのが一般的な方法ですので、普通自動車免許を取得してから教習所に就職することが第一段階のステップです。指定教習所では、指導員見習いとして業務と並行して資格を目指すことになるため、審査合格までモチベーションを保って勉強する必要があります。試験内容は都道府県によって教科数や回答方法に違いがあるため、どのような出題形式にも対応できる力をつけておくことが大切です。合格基準は厳しいといわれていますが、先輩指導員に相談しながら合格を目指しましょう。なお、教習指導員資格は車種ごとの資格ですので、受験するには当然その車種の免許が必要です。もし、後々に他の車種の資格にも挑戦しようと思う方はその車種の免許取得についても考えておくとよいでしょう。



指定自動車教習所指導員資格の難易度偏差値

教習指導 技能検定
偏差値55 偏差値56
普通
普通
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 指定自動車教習所指導員 取得
所轄・主催:
各都道府県公安委員会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

都道府県毎に試験日が異なる
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

指定自動車教習所指導員資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 専門的資格(優) 業務独占資格 横綱クラス 独学 講習 通学

指定自動車教習所指導員試験概要

受験資格
教習指導員

・21歳以上
・受審する車種の運転に用いる運転免許を所持している

技能検定員

・25歳以上
・受審する車種の運転に用いる運転免許を所持している
試験内容 通常は、教習所に所属する人が、所内で事前教育を受け、都道府県指定自動車教習所協会による新任教習指導員または新任技能検定員養成講習を受講してのち、資格試験にのぞむ。ただし教習所に所属していない人でも試験を受けて資格を取得することができる。

教習指導員

学科・実技の教習を行うことができる。
・筆記:道路交通法・教習所関係法令・教育知識・交通の教則・安全運転の知識・自動車の構造など
・運転技能
・面接

技能検定員

修了検定・卒業検定で検定を行うことができる。
・運転技能
・論文:検定に関する知識
・観察力および採点技能
・面接:検定に関する知識
合格率 非公開
願書受付期間 都道府県による
試験日程 都道府県による
受験地 都道府県による
受験料
教習指導員

普通:11850円
準中型・中型・大型:14550円
大型(特殊・二輪)・普通二輪・けん引:9650円
二種(大型・中型・普通):12450円

技能検定員

普通:19500円
準中型・中型・大型:23400円
大型(特殊・二輪)・普通二輪・けん引:14700円
二種(大型・中型・普通):21500円
合格発表日 都道府県による
受験申込・問合せ 各地の指定自動車教習所協会・各地の警察本部運転免許課
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