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航空従事者試験 航空工場整備士

航空業務として飛行機の運用にたずさわる人は、「航空従事者」と呼ばれ、国土交通大臣から航空従事者技能証明を取得している必要があります。航空従事者は、その職務ごとにいくつかの種類に分かれています。

資格詳細
航空工場整備士は、航空機を構成する部品の整備を行う航空整備のスペシャリストです。機体構造関係、ピストン発動機関係、プロペラ関係など9つの専門分野に分かれており、限定して整備作業を行います。試験は学科試験と実地試験があり、実地試験は学科試験の合格者に2年以内に実施されます。航空工場整備士は、航空機の整備が終了後、その航空機が飛行に耐えられる基準を満たしているかを確認する、安全な空の旅には欠かせない責任重大な仕事です。ハイレベルな知識と技術はもちろん、些細なミスをも見つけ出す観察眼を備えていることが求められます。航空機の大型化や機種のハイテク化が進むにつれ、航空工場整備士の技術も、時代の流れに応じて、さらなるレベルアップが望まれます。

活躍場所
飛行機会社系列の整備会社に勤務するのが一般的です。その他では、飛行機の製造会社、飛行機に使用する計器類を作る会社からも需要があります。また、取材用のヘリコプターを使用するテレビ局などでの求人も見られることがあります。もちろん官公庁で活動することも視野に入れられるでしょう。また、消防航空隊の小型機やヘリコプターの整備にも航空整備士が必要ですので、さまざまな活躍の場があります。

収入と将来性
航空工場整備士の年収は、サラリーマンの平均年収よりやや低いといえます。ただし、企業規模により、年収にかなり差があり、大企業の航空工場整備士や官庁関係は高めです。また、空港勤務の場合は24時間体制が基本なので、3交代制のシフトが多く夜勤もあるため、残業代が付くと毎月の給料額は少し増えます。今後の将来性ですが、グローバル化が進む中で航空業界が縮小することは考えられない状況です。また格安エアラインが台頭し、飛行機の発着数の増加に伴い航空工場整備士の需要も高まってきています。さらに、技術もどんどん新しくなっているため、今後はハイテクの知識と技術を習得し、それを実行できる航空工場整備士のニーズが高まることが予想されます。

向いている人
膨大な数の部品で構成されている航空機は、たくさんの航空工場整備士とスタッフで整備を行うため、協調性やコミュニケーション力が必須です。また、緻密な部品を扱うため、手先の器用な人に向いています。仕事の性質上、理数系や英語が得意な人にも適しているでしょう。なお、ライン整備に携わる場合、フライト前の整備業務が遅れると、そのままフライトの遅れにつながるため、業務中はテキパキと行動することが求められます。また、航空空整備士として就職してからも、より上の資格取得を目指して勉強を続けていくことが必要なため、常に成長意欲と向上心のある人が望まれます。

取得方法
資格を取得するには、航空保安大学校、あるいは航空関連の専門学校で航空機整備の養成を受けるのが一般的です。また、航空会社で実務経験を積みながら試験を受験する方法もあります。試験を受けるには、受験する各種別の業務について2年以上の整備経験が必要なため、実務経験の中で知識や技術が培われます。受験や試験に関する情報は少ないですが、業務経験が必要なため、情報を得る手段は業務に従事した企業によるところが多いといえるでしょう。覚えるべき知識と技術はかなり多く、国家資格の中では難易度はやや高めと言われています。過去問題は国土交通省のHPに掲載されていますのでひととおりやっておきましょう。



航空従事者試験 航空工場整備士資格の難易度偏差値

偏差値65
難関
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 航空工場整備士 取得
所轄・主催:
国土交通省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2021年2月1日~2021年2月10日
試験日
2021年3月14日
合格発表
2021年4月9日以降
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

航空従事者試験 航空工場整備士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 就職や転職にかなり有利 業務独占資格 横綱クラス 独学 通学

航空従事者試験 航空工場整備士試験概要

受験資格 ・18歳以上
・(機体構造関係)機体構造の業務について2年以上の整備経験
・(機体装備関係)機体装備の業務について2年以上の整備経験
・(ピストン発動機関係)ピストン発動機の業務について2年以上の整備経験
・(タービン発動機関係)タービン発動機の業務について2年以上の整備経験
・(プロペラ関係)プロペラの業務について2年以上の整備経験
・(計器関係)計器の業務について2年以上の整備経験
・(電子装備品関係)電子装備品の業務について2年以上の整備経験
・(無線通信機器関係)無線通信機器の業務について2年以上の整備経験
試験内容
学科試験

・航空力学・取扱知識
・機体知識
・整備・改造・点検知識
・法規

実地試験

・機体の装備品の取扱
・整備・検査
・搭載重量配分・重心位置の計算
合格率 76.9%
願書受付期間 試験日の約2カ月前に公示
試験日程
学科試験

7月・3月

実地試験

学科合格通知日から2年以内の希望日
受験地 東京・大阪・那覇
受験料
学科試験

5600円

実地試験

50100円
合格発表日 実地試験合格者に文書で通知
受験申込・問合せ 国土交通省 航空局安全部運航安全課
〒100-8918 東京都千代田区霞が関2-1-3
TEL 03-5253-8111
ホームページ 航空:航空従事者関連 - 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000292.html

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