資格の取り方 » 国家資格 » 通信 » 工事担任者(ネットワーク接続技術者)

工事担任者(ネットワーク接続技術者)

かつてのアナログ電話の時代から、IP通信の普及によってブロードバンドの時代へと突入した現在、ネットワーク接続技術者として情報インフラに精通した工事担任者の需要は高まる一方です。情報通信機器やネットワークなどのスペシャリストとしてIP技術の現場で活躍できる人材が常に求められています。

資格詳細
工事担任者、通称ネットワーク接続技術者は情報通信分野で必要不可欠な総務省管轄の国家資格です。IT系企業では、基本情報技術者試験と並んで最初で工事担任者の資格取得が義務付けられている場合があります。主な仕事は、光ファイバーへのパソコンやIP電話機などの接続工事、企業内のLANの構築などです。工事担任者の資格は全部で7種類。光ファイバーやADSLへの接続工事を主に行うDD種、アナログ電話回線、ISDN回線への接続工事を担うAI種があり、扱える回線数などによって第1種から第3種に分かれています。さらに、AI-DD総合種というすべての接続工事ができる資格があります。工事担任者の受験年齢層は20代の男女が多いことからも、情報通信の入門資格といえるでしょう。工事担任者の資格取得者は、実際の現場では「担任者」や「工担」と呼ばれることが多いです。

活躍場所
工事担任者の資格取得者は、電気通信工事会社、電気工事会社、電気通信事業会社、CATV会社、通信機器販売会社、警備・ビル管理会社など幅広い分野で活躍できます。資格を取得していると、就職・給与・昇格でも有利になるでしょう。この資格取得者が多い企業は、安全で確かな工事を行えることをアピールしています。

収入と将来性
工事担任者の平均年収は、サラリーマンの平均年収より少し高めです。ただし、実務経験を合わせた年収とみるべきです。また、電気主任技術者などの資格も取得していると、さらに高い収入が期待できる場合もあります。ビジネスだけでなく、プライベートでも高速ネットワークが常識となっている現代。通信ネットワーク工事に必要な工事担任者の需要は今後も安定した需要が見込めます。さらに、2020年に開催される東京オリンピックに向けて、建設業が活発に動き出してきており、電気・設備業界も多くの人材が必要となります。建物が増えれば工事担任者の仕事もそれだけ増えてきますので、今後ますます注目される業界となるでしょう。

向いている人
専門的な技術を要する職人的な仕事であり、安全かつ正確に作業を進める必要があるため、決して仕事に手を抜かないで、しかも時間を守りながら作業に没頭できる人に向いています。インターネット、電話回線等のネットワーク通信の仕事に興味がある人には、工事担任者の資格取得をおすすめします。

取得方法
工事担任者の資格試験についての情報量は比較的多く、また問題集や参考書なども豊富です。過去に受験された方では、参考書や問題集を使い、過去問を繰り返し解くことで受験対策している方が多いようです。最低でも試験の3ヶ月前から勉強に取り掛かることが必要ですが、現場が忙しくてなかなか勉強時間が取れないという方は、5~6ヶ月前から少しずつ勉強するとよいでしょう。一般的には、過去問題集と同じような問題が多く出る傾向があるようですが、出題傾向が突然変わることもあるので油断はできません。年度によって合格率にバラつきがあるのは、そのせいともいわれています。そのため、出題傾向を把握しながらも幅広く学習しておく必要があるでしょう。その他の勉強方法としては、工事担任者資格取得の講座で効率よく学習できる方法もありますので、ご自分のスタイルに合った方法で合格を目指してください。



工事担任者(ネットワーク接続技術者)資格の難易度偏差値

AI第1種 AI第2種 AI第3種 DD第1種 DD第2種 DD第3種 総合種
偏差値56 偏差値51 偏差値44 偏差値52 偏差値49 偏差値45 偏差値56
普通
普通
簡単
普通
簡単
簡単
普通

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 電気通信設備工事担任者○○資格者証 取得
所轄・主催:
総務省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2021年資格日程

11月実施分の合格発表日は不明
願書受付
2020年8月1日~2020年9月7日
試験日
2020年11月22日
合格発表
不明
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

工事担任者(ネットワーク接続技術者)資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(良) 必置資格 横綱クラス 独学 講習 通学

工事担任者(ネットワーク接続技術者)試験概要

受験資格 不問
試験内容
AI第一種

アナログ伝送路設備に端末設備等を接続するための工事及び総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事
基礎:
電気工学の基礎・電気通信の基礎
技術:
端末設備の技術・総合デジタル通信の技術・接続工事の技術・トラヒック理論・情報セキュリティの技術
法規:
電気通信事業法・有線電気通信法・不正アクセス行為の禁止等に関する法律・電子署名及び認証業務に関する法律

AI第二種

アナログ伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(端末設備等に収容される電気通信回線の数が50以下であって内線の数が200以下のものに限る)及び総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事(総合デジタル通信回線の数が毎秒64キロビット換算で50以下のものに限る)
基礎:
電気工学の基礎・電気通信の基礎
技術:
端末設備の技術・総合デジタル通信の技術・接続工事の技術・トラヒック理論・情報セキュリティの技術
法規:
電気通信事業法・有線電気通信法・不正アクセス行為の禁止等に関する法律・電子署名及び認証業務に関する法律

AI第三種

アナログ伝送路設備に端末設備を接続するための工事(端末設備に収容される電気通信回線の数が1のものに限る)及び総合デジタル通信用設備に端末設備を接続するための工事(総合デジタル通信回線の数が基本インターフェースで1のものに限る)
基礎:
電気工学の初歩・電気通信の初歩
技術:
端末設備の技術・総合デジタル通信の技術・接続工事の技術・情報セキュリティの技術
法規:
電気通信事業法・有線電気通信法・不正アクセス行為の禁止等に関する法律

DD第一種

デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事。ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く。
基礎:
電気工学の基礎・電気通信の基礎
技術:
端末設備の技術・接続工事の技術・ネットワークの技術・情報セキュリティの技術
法規:
電気通信事業法・有線電気通信法・不正アクセス行為の禁止等に関する法律・電子署名及び認証業務に関する法律

DD第二種

デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(接続点におけるデジタル信号の入出力速度が毎秒100メガビット(主としてインターネットに接続するための回線にあっては毎秒1ギガビット)以下のものに限る)ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く。
基礎:
電気工学の基礎・電気通信の基礎
技術:
端末設備の技術・接続工事の技術・ネットワークの技術・情報セキュリティの技術
法規:
電気通信事業法・有線電気通信法・不正アクセス行為の禁止等に関する法律・電子署名及び認証業務に関する法律

DD第三種

デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(接続点におけるデジタル信号の入出力速度が毎秒1ギガビット以下であって主としてインターネットに接続するための回線に係るものに限る)ただし、総合デジタル通信用設備に端末設備等を接続するための工事を除く。
基礎:
電気工学の初歩・電気通信の初歩
技術:
端末設備の技術・接続工事の技術・ネットワークの技術・情報セキュリティの技術
法規:
電気通信事業法・有線電気通信法・不正アクセス行為の禁止等に関する法律

AI・DD総合種

アナログ伝送路設備又はデジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事
基礎:
電気工学の基礎・電気通信の基礎
技術:
端末設備の技術・総合デジタル通信の技術・接続工事の技術・トラヒック理論・ネットワークの技術・情報セキュリティの技術
法規:
電気通信事業法・有線電気通信法・不正アクセス行為の禁止等に関する法律・電子署名及び認証業務に関する法律
合格率 43.1%(DD第3種)
願書受付期間 2月~3月上旬・8~9月上旬
試験日程 5月下旬・11月下旬
受験地 全国主要都市
受験料 8700円
合格発表日 試験翌日から3週間後
受験申込・問合せ (一財)日本データ通信協会 電気通信国家試験センター
〒170-8585 東京都豊島区巣鴨2-11-1 巣鴨室町ビル6階
03-5907-6556

ほか同協会の信越・東海・近畿・四国・九州支部
ホームページ 電気通信国家試験センター | 電気通信の工事担任者トップページ
http://www.shiken.dekyo.or.jp/charge/index.html

工事担任者(ネットワーク接続技術者)のレビュー

(1件)
レビューを書く: twitter facebook
※レビューを書くのにはいたずら防止のため上記IDが必要です。アカウントと連動していませんので個人情報が洩れることはございません。

ようすけ
市販の過去問を解くだけで十分合格圏内に達します。一発合格でした。

2020年07月28日
当時、私はNTT西日本の系列会社にて1年更新の契約社員として働いていました。
そしてこの契約社員と契約更新の条件の1つとしてこの電気通信設備の工事担任者という資格の取得を要求されていました。
年間2回試験があるのでチャンスは2回です。
電気通信技術の物理学的知識を問われる『理論』、電気通信技術の技術的知識を問われる『技術』、関連する法律的な知識を問われる『法規』の3科目あり、
2年までなら科目合格を引き継ぐことが可能です。
とはいえ、目指すは一発合格。先輩社員のアドバイスを参考に市販されている問題集を解くことにしました。
まず『理論』ですが、中学の理科で習う電気の知識(フレミングの法則や電圧、電流、抵抗の計算など)があれば十分に合格圏内に到達できます。
そして『技術』ですが、当時は電話・インターネットの故障受付のコールセンタにオペレータとして勤務していたので、お客様と問診しながら
故障箇所を特定していくという日々の業務のおかげで問題集を2周ほど解けば8割程度正解することができるようになりました。
最後の『法規』ですが、勉強を始める時期は試験直前期でよいと思います。毎年同じような問題しか出題されませんので問題集を解いて間違った箇所は解説を
熟読すれば合格ラインの60点には簡単に到達すると思います。
この資格を取得してよかった点は、なにより雇用継続を勝ち取ったことです。
そして、1回目の受験で合格したということで周囲がポジティブに評価してくれるようになり、会議での発言で多少の説得力が加味されるようになりました。
このレビューを9人中5人が評価しています