Linux技術者認定試験(LinuC)
LinuC(Linux技術者認定試験)は、国際的に通用するエンジニアの技術認定試験です。高度な技術を有することが証明できるため、企業の多くが推奨しているだけでなく、公官庁からも高く評価されています。試験はLPI-Japanが実施し、ほかにオープンソースデータベース技術者認定試験(OSS-DB Exam)もおこなっています。
資格詳細
Linux技術者認定試験(LinuC)は、2018年3月に開始された認定試験で、「リナック」と読みます。2018年度のテストでは、LPICの形式を引き継いでいましたが、2020年4月からは、試験の出題範囲の大幅な改定が行われ、クラウド時代にIT 技術者に求められるLinuxのスキルを証明する試験として生まれ変わりました。採用や人事評価にLinuCを取り入れる企業も増えてきており、注目を浴びています。等級は、レベル1から3に区分され、レベル1とレベル2はそれぞれ2種類の試験があり、両方の試験に合格しないと認定が得られません。さらに有効期限があり、レベル1、2ともに5年間に2つの試験を受験する必要があります。レベル3には3種類の試験がありますが、それぞれが独立しているため、有効期限はありません。
活躍場所
システムサーバーにLinuxを採用している企業が多いため、業種と職種は多岐にわたりますが、ネットワークエンジニア、システムエンジニア、アプリ開発技術者としての活躍が期待されます。現状ではLinux技術者の不足が続いているため、求人数も多く、活躍の場は広いといえるでしょう。
収入と将来性
Linux技術者不足が続いており、Linux系の求人案件が比較的多いため、収入は高給傾向にあるようです。企業によっては、LinuCの資格取得者に、資格手当や報奨金を支給する企業もあります。現在では、企業の多くがLinuxを導入しており、全員に資格取得を進めている企業もあります。評価の高い資格のため、取得しておくと就職や転職時にも有利です。公式サイトの情報では、情報管理者の60%以上がLinux技術者の不足を問題視しているようですので、今後もLinuCは需要の高い資格といえるでしょう。
向いている人
さまざまなサーバ環境でLinuxが導入されているため、技術者に限らず、営業担当者の受験者も増えており、受験者の裾野も広がっています。仕事としてLinux技術者に向いている人は、コミュニケーション能力が高い人です。システムエンジニアなどの仕事はつねにパソコンに向かっているイメージがありますが、実際には顧客の要望をしっかりと聞き取り、開発チーム内でやり取りをするために、対話力や説明する力などが問われる部分が多い仕事です。ITの技術は進化し続けているため、新しい技術についての勉強を怠らない姿勢も求められるでしょう。
取得方法
LinuCの勉強方法は、実務経験によって異なりますが、Linuxに触れたことのない方や独学では不安な方は、アカデミック認定校の大学や専門学校、PCスクールなどに通う方法がおすすめです。実務経験者や日頃からパソコンを使っている方であれば、独学で試験対策することも可能です。Linux関連では、最近の傾向を踏まえた参考書が多く出ています。入門書には、通常Linuxのインストール用CDがついているので、Windows上に仮想環境を作って、Linuxをインストールすれば問題ありません。教材は、LPI-Japan認定教材がLinuCの出題範囲が網羅されているためおすすめです。一般の書店でもネットでも購入できます。また、LPI-Japanが主催する技術解説無料セミナーがありますので、ぜひ受けてみましょう。YouTubeでもLinuCの解説動画がいろいろ見られますので、参考にするのもおすすめです。
Linux技術者認定試験(LinuC)資格の難易度偏差値
304 | 303 | 300 | 202 | 201 | 102 | 101 |
---|---|---|---|---|---|---|
普通 |
普通 |
普通 |
簡単 |
簡単 |
超簡単 |
超簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 Linux技術者認定試験○ 合格
所轄・主催:
NPO法人LPI-Japan事務局
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
2018年3月よりLinux技術者認定試験(LinuC)に移行
願書受付
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
試験日
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
合格発表
常時行われています。(年に4回以上試験がある)
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
Linux技術者認定試験(LinuC)資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
民間資格 | キャリアアップ(良) | 特になし | 大関クラス | 講習 通学 公式テキスト |
Linux技術者認定試験(LinuC)試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | レベル1: 101試験・102試験コンピュータベーストテスト(マウスによる選択方式とキーボード入力問題) ・Linuxコマンドラインで作業を行うユーザの支援、大規模システムへのユーザの追加 ・バックアップとリストア、停止、再起動など、簡単な保守作業の実行 ・ワークステーションのインストールと設定、LANへの接続、またはモデム経由でのスタンドアロンPCのインターネットへの接続 レベル2: 201試験・202試験コンピュータベーストテスト(マウスによる選択方式とキーボード入力問題) ・小中規模のサイト管理 ・小規模の混在ネットワークの計画、実装、保守、一貫性の維持、セキュリティ設定、トラブルシューティング ・アシスタントの監督 ・システム導入、案件の発注内容、予算等に関する管理職への助言やサポート レベル3: 300試験コンピュータベーストテスト(マウスによる選択方式とキーボード入力問題) ・Sambaを使ったユーザー管理、ドメインコントロール、セキュリティ、パフォーマンス調整など、ファイルサービスとプリントサービス ・SambaとLDAP、OpenLDAPを使った完全な環境の計画、構成、設計、構築、実装のほか、これらのキャパシティプランニング、セキュリティの評価、トラブルシューティング レベル3: 303試験コンピュータベーストテスト(マウスによる選択方式とキーボード入力問題) ・マルチサイトの企業や負荷が非常に高いインターネットサイトなど、複雑な自動化の問題向けにカスタマイズしたソリューションの設計および実装 ・プロジェクトの開始、予算を意識した作業 ・アシスタントの監督、トラブルシューティング支援 ・上位管理職のコンサルタント レベル3: 301試験コンピュータベーストテスト(マウスによる選択方式とキーボード入力問題) |
合格率 | 70%程度 |
願書受付期間 | 随時 |
試験日程 | 随時 |
受験地 | 全国各地 |
受験料 | 16500円 |
合格発表日 | 試験日から2~4週間後 | 受験申込・問合せ | NPO法人 LPI-Japan事務局 〒106-0041 東京都港区麻布台1-11-9 BPRプレイス神谷町7F TEL 03-3568-4482 FAX 03-3568-4483 |
ホームページ | IT資格といえば Linux技術者認定試験LPIC | LPI-Japan http://www.lpi.or.jp/ |