文書情報管理士
文書情報管理士とは、さまざまなメディアやテクノロジーを使って、効率的にビジネス文書を管理するシステムを構築するための資格です。ビジネス文書には、デジタル化された文書やマイクロフィルムなども含まれ、多くの企業や官庁から、文書管理のスペシャリストとして注目されています。
資格詳細
文書情報管理士は、オフィスで扱う文書類、資料、図面などをスキャナーを使用して保存する方法や、長期保管が可能なマイクロフィルムを活用する技術や規格、関連する法律などの知識を認定する資格です。2001年から実施されている民間資格ですが、近年オフィスで書類のペーパーレス化が急速に進んでいるため、さまざまな会社や組織で有用な資格といえます。資格は上級、1級、2級に区分されており、上級資格者はあらゆる分野で文書情報管理の最適な仕組みを構築できるプロデューサー的存在であり、専門的知識に加え、高い分析能力やコンサルティング能力が必要です。試験は2016年2月より、一斉会場型の試験からコンピュータ上で行うCBT方式に変更になりました。なお、文書情報管理士の資格は、取得後5年ごとに更新が必要です。ITの急激な進化に伴い、文書情報は新しい技術が常に開発され、法律や規格も変化しているため、変化に対応するために更新しなければなりません。更新手続きをしないと資格は失効しますので、注意してください。
活躍場所
文書情報管理士の資格だけで就職につなげるのは難しいかもしれませんが、コンサルティング企業、官庁や自治体、その他さまざまな企業が就職対象になります。特に、紙文書の削減を進めている企業や、電子文書ファイルの活用を検討している企業、さらに官公庁や自治体の電子化業務の入札への参加を検討している企業などでの活躍が期待されます。
収入と将来性
文書情報を扱うさまざまな職場で有利になる資格ですが、この資格だけで就職につながるわけではないため、年収のデータはありません。しかし、文書情報は会社の資産の一部ですので、この資格を持っていると、重要文書を取り扱うポジションに就ける可能性もあるでしょう。2009年の文書情報管理法の成立以来、文書情報管理士の重要度が増しきています。また、近年の相次ぐ大規模な自然災害や火災などにより重要な書類が一瞬で失われるケースが発生し、企業の危機管理として、情報のバックアップがこれまでよりもさらに注目されています。また、企業で個人情報の流出が相次いで起きており、企業活動の公正な記録と保存が今後さらに求められるため、文書情報管理士は今後より重宝される資格となるでしょう。
向いている人
電子保存が一般化している現代、文書情報管理士の資格はだれにでもおすすめできる資格ですが、中でも、機密情報など重要な文書管理を処理する職種に就いている方、人材情報を扱う職種に就いている方に向いています。
取得方法
文書情報管理士の勉強法は、資格を認定しているJIIMA(日本文書情報マネジメント協会)が発行している参考書で独学する方法が一般的です。試験の出題は当協会の参考書から多くの問題が出題されているためです。おすすめの参考書はJIIMA公式サイトでチェックして用意しておきましょう。また、独学では不安という方には同協会が主催する受験対策セミナーを受講することをおすすめします。セミナーでは、2級、1級、上級に共通する項目と、各級に必要な知識の中から受験のために重要な部分を重点的に説明しますので、効率よく学習できるでしょう。また、過去問については、公式HPに過去の検定で出題された問題から30問を抜粋して模擬試験として公開していますので試してみてください。
文書情報管理士資格の難易度偏差値
上級 | 1級 | 2級 |
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簡単 |
簡単 |
簡単 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 文書情報管理士○級 合格
所轄・主催:
公益社団法人日本文書情報マネジメント協会
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2023年資格日程
願書受付
2020年6月20日~2020年8月15日
試験日
2020年7月20日~2020年8月31日
合格発表
試験後即時
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
文書情報管理士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
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民間資格 | 専門的資格(良) | 特になし | 大関クラス | 講習 通学 公式テキスト |
文書情報管理士試験概要
受験資格 | 2級: 不問1級: 2級文書情報管理士資格を有する者上級: 1級文書情報管理士資格を有する者 |
試験内容 | 2級: (120分)マークシート方式(90問)・電子化文書関連、マイクロ写真関連の基礎知識及び実技能力 ・文書情報マネジメントに関わるハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク関連の基礎知識 ・文書情報マネジメントに関する日本特有の法令、標準規格の基礎知識 1級: (120分)マークシート方式(90問)・2級の能力に加えその専門知識及び実技応用能力 ・文書情報マネジメントの作業に従事する作業者に対する指導力 上級: (60分)マークシート方式(45問)・1級の能力に加え以下の能力 ・顧客の問題点や課題の本質を明確化できる課題分析能力と、システム構築能力 ・保存性、原本性など文書情報管理の専門的知識および提案能力 ・高い費用対効果を発揮できるコスト意識及び能力 |
合格率 | 67.80% |
願書受付期間 | 6~7月・11~12月 |
試験日程 | 7月~9月・12月~2月 |
受験地 | 8月: 全国7地区2月: 東京・大阪※その他団体独自会場 |
受験料 | 10000円 学生割引: 6500円 |
合格発表日 | 試験の1カ月以内に合否通知を郵送 | 受験申込・問合せ | 公益社団法人 日本文書情報マネジメント協会 〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-1-3 和光ビル7階 TEL 03-5821-7351 FAX 03-5821-7354 |
ホームページ | JIIMA http://www.jiima.or.jp/ |