システム監査技術者試験(AU)
システム監査技術者試験(AU)は、情報システムや組み込みシステムに対し、独立した立場から監査をおこない、その安全性や効率性、信頼性、機密性、戦略性など、さまざまな側面から多角的かつ調査し、総合的に評価ができる人材かどうかが判定されます。また、明らかにした問題点について、改善勧告やフォローをおこなえる能力も問われます。
資格詳細
システム監査技術者試験とは、高度情報技術者試験に含まれるシステム監査分野の試験です。ITストラテジスト試験やプロジェクトマネージャ試験と並ぶほど専門性が高い試験内容で、試験制度のスキルレベルは最高レベルに相当します。試験範囲は広く、アルゴリズムなどのテクノロジ系、内部統制などのマネジメント、そしてマーケティングを含むストラテジ系、と大きく3つの分野に渡り、システムと経営分野の両方を扱います。専門性が高いため、試験合格者の平均年齢は高く、合格率も低めですが、それほどに需要は大きく高度情報社会化していく現代では重宝されるスキルです。
活躍場所
システム監査技術者は、情報システムの高度な知識と技術を用いて、システムのリスクやコントロールを管理および分析することができます。活躍できる場所は、システム管理業者やコンピューターメーカーが中心です。しかしそれだけではなく、システム監査技術者は情報システムの専門家ですので、コンピュータシステムを採用している組織であればどんなところでも力を発揮できます。今や、電気やガスなどのインフラからホテルなどのサービス業まで、あらゆる組織がコンピュータシステムを採用していますし、将来的にもITシステムの重要性は増える一方ですので、今後もシステム監査技術者の活躍の幅は広がっていくでしょう。
収入と将来性
システム監査技術者へのニーズはすでに大きいですが、IT技術の進歩により、さらに重要性が増す資格だと言えるでしょう。特に、これからは技術者よりも経営者へのニーズの増加が予想できます。なぜなら、今後のビジネスにコンピュータが使われないことは無く、むしろビジネスとITの結びつきはより強くなるからです。また、ニーズの増加により収入も期待できます。会社の監査役として働くか、それとも自身が経営者となるのかによって、収入の規模は変動しますが、税理士試験や公認会計士などと並ぶほど十分な可能性があります。
向いている人
システム監査技術者試験は、幅広い知識が求められるのと同時に、アルゴリズムや情報セキュリティなどの専門的な情報技術も学ばなければなりません。したがって、まずは情報分野に強いことが第一条件となります。さらに、監査分野で法務の知識が求められるので、エンジニアのような情報特化の理解では監査が勤まりません。ですので、理系的思考と文系的思考をバランスよくできる人が取得しやすい資格と言えます。ちなみに、実務では監査報告におけるコミュニケーションが不可欠なので、外向的に活動できることも大切な要素です。
取得方法
試験は1日かけて行われ、午前は多肢選択式、午後が記述・論述式試験です。受験者の壁と言われているのが午後に実施される論述式試験で、小論文を提出する必要があります。ですので、小論文を中心に対策しておきたいところです。しかし、午前の試験には基準点があり、基準点を下回ると午後の採点を行わずに失格となってしまうので、午前の対策も気が抜けません。したがって、勉強方法としては偏りなく網羅的に学ぶことが要求されます。参考書での独学も可能ですが、小論文対策がしづらい場合は通信教育の利用もおすすめできます。
システム監査技術者試験(AU)資格の難易度偏差値
難関 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 システム監査技術者試験 合格
所轄・主催:
経済産業省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
願書受付
2020年1月9日~2020年2月10日
試験日
2020年4月19日
合格発表
不明
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
システム監査技術者試験(AU)資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | 専門的資格(秀) | 特になし | 横綱クラス | 独学 通学 |
システム監査技術者試験(AU)試験概要
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 試験時間 午前I:50分/午前II:40分 午後I:90分/午後II:120分 出題形式 午前I:四肢択一式/午前II:四肢択一式 午後I:記述式/午後II:論述式 出題範囲 (午前)テクノロジ系:技術要素・開発技術 マネジメント系:サービスマネジメント ストラテジ系:経営戦略・企業と法務 出題範囲 (午後)情報システム・組込みシステム・通信ネットワークに関すること システム監査全般に関すること システム監査の計画・実施・報告に関すること システム監査関連法規に関すること |
合格率 | 14.6% |
願書受付期間 | 1~2月 |
試験日程 | 4月 |
受験地 | 全国主要都市 |
受験料 | 5700円 |
合格発表日 | 6月 | 受験申込・問合せ | 情報処理技術者試験センター 〒113-8663 東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコート センターオフィス15階 TEL 03-5978-7600 FAX 03-5978-7610 受付時間: 9:30~18:25 土・日・祝日は休業 |
ホームページ | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験 http://www.jitec.ipa.go.jp/ |