航空従事者試験 運航管理者
航空業務として飛行機の運用にたずさわる人は、「航空従事者」と呼ばれ、国土交通大臣から航空従事者技能証明を取得している必要があります。航空従事者は、その職務ごとにいくつかの種類に分かれています。
資格詳細
「運行管理者」の国家資格は、船舶の場合と航空機の場合とがありますが、ここでは後者のいわゆる「ディスパッチャー(dispatcher)」について解説します。ディスパッチャーは、航空機のフライトプランを作成する人のことです。基本的にフライトプランは機長みずから作成するものですが、旅客機や貨物機などの航空運送事業をおこなう航空機は、専門のディスパッチャーが担当するよう義務づけられています。航空機が安全に目的地まで到達するために、なくてはならない存在です。
活躍場所
航空機の運航管理者は、主に航空会社やその関連会社に勤務し、自社が運用する航空機のフライトプランを作成しています。じかに飛行機に接することはありませんが、空港での勤務となります。ディスパッチャーは、目的地の空港の情報や、トラブル時の代替空港、航空路の気象条件、機体の整備状況、乗客および貨物の重量などなど、さまざまなデータを総合して、適切な経路や高度、燃料量などを決定し、綿密なフライトプランを作成します。
収入と将来性
航空機の運航管理者は、航空運送事業において必要不可欠な存在であるため、旅客機や貨物機が飛び続ける限り、需要がすたれる職業ではありません。最近はLCCの普及もあり、国際線が増加傾向にあるので、ディスパッチャーの需要も増しています。将来性について特に心配はありませんが、なにぶんにも一人前になるまでに時間を要するお仕事です。将来が本当に明るいかどうかは、個々人の努力次第と言えるでしょう。正社員の運行管理者の場合、平均年収300万~500万円が収入の相場です。契約社員の場合は基本的に時給制で、1000円程度の時給から始まりますが、経験次第で上がってゆきます。いずれも夜勤になる場合には、夜勤手当や残業手当がつきます。有資格者には、資格手当がつくこともあります。経験がきわめてモノを言う仕事ですので、収入アップのためにも長く続けることが大切です。
向いている人
運航管理者は、フライトプランの作成が任務ですので、ものごとの計画を立てるのが得意という人に向いています。あたえられた情報から、あるいは自分で情報を集めて、それらを総合して綿密なプランを組み立てられることが、ディスパッチャーの適性と言えます。また、パイロットや整備士などと同様、飛行機の安全な運航に重大な責任を持つ立場ですので、強い責任感も必要になってきます。トラブルの際にもあわてず冷静に対処できなければなりません。
取得方法
運行管理者は、国土交通大臣が実施する運行管理者技能検定に合格することで取得できる国家資格です。学科試験は年2回おこなわれますが、実地試験は随時となっています。学科試験では、航空機や無線通信に関する出題のほか、気象予報や天気図に関する問題も出されます。実地試験でも、天気図の解説がおこなわれます。受験資格は21歳以上で実務経験が必要なので、基本的に、航空会社に入社後、運航管理業務の経験を積んだ上で取得するのが普通です。
航空従事者試験 運航管理者資格の難易度偏差値
難関 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 運航管理者 取得
所轄・主催:
国土交通省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
願書受付
2021年2月1日~2021年2月10日
試験日
2021年3月14日
合格発表
2021年4月9日以降
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
航空従事者試験 運航管理者資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | 就職や転職にかなり有利 | 業務独占資格 | 横綱クラス | 独学 通学 |
航空従事者試験 運航管理者試験概要
受験資格 | ・21歳以上 ・操縦、空中航法、気象業務、航空機に乗り組んでの無線設備の操作、航空交通管制の業務のうち、いずれか1つの経験を2年以上、もしくは2つ以上の経験をそれぞれ1年以上有する者、または運航管理者の業務の補助の業務経験を1年以上有する者 |
試験内容 | 学科試験 ・航空機 ・航空機の運航 ・航空保安施設 ・無線通信 ・航空気象 ・気象予報 ・天気図の解説 ・空中航法 ・法規 実地試験 ・天気図の解説 ・航空機の航行の援助 |
合格率 | 0.606 |
願書受付期間 | 試験日の約2カ月前に公示 |
試験日程 | 学科試験 7月・3月 実地試験 学科合格通知日から2年以内の希望日 |
受験地 | 東京・大阪・那覇 |
受験料 | 学科試験 5600円 実地試験 49300円 |
合格発表日 | 実地試験合格者に文書で通知 | 受験申込・問合せ | 国土交通省 航空局安全部運航安全課 〒100-8918 東京都千代田区霞が関2-1-3 TEL 03-5253-8111 |
ホームページ | 航空:航空従事者関連 - 国土交通省 https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000292.html |