資格の取り方 » 公的資格 » 福祉 » 福祉用具専門相談員

福祉用具専門相談員

福祉用具専門相談員は、介護が必要な方の自立を支援するために、適切な福祉用具を提供するエキスパートです。介護保険の指定を受けた福祉用具貸与・販売事業所に2名以上の配置が義務づけられている公的資格でもあります。各都道府県が指定する機関にて講習を修了することで取得できます。なお、社会福祉士や介護福祉士、義肢装具士など、医療・福祉系の有資格者であれば、講習なしで福祉用具専門相談員を代行することが可能です

資格詳細
福祉用具専門相談員は介護が必要な高齢者や障がい者の自立を支援するために、車椅子、ポータブルトイレ、介護用ベッドといった福祉用具をレンタルまたは販売する際に、選び方や使い方をアドバイスする専門職です。さまざまな症状を抱えている方々に、ケアマネジャーと相談しながら利用者に最適な福祉用具を提供することで、自立した生活を支援するという大切な役割を担っています。2015年以降、介護保険が指定する福祉用具貸与及び販売事業所では、相談員を2名以上配置することが定められており、福祉用具専門相談員は必要不可欠な資格といえます。福祉用具を扱う事業所だけでなく、さまざまな場所で活躍の場が広がりつつあり、近年注目を集めている資格の1つです。本資格は厚生労働省が指定する講習を受けることで取得できる公的資格であり、受験資格はとくにないため、介護と福祉用具に関心のある方は受けてみてはいかがでしょうか。なお、介護福祉士、保健師、社会福祉士、義肢装具士、理学療法士などの医療・福祉系の有資格者は福祉用具専門相談員として認められているため、指定の講習を受ける必要はありません。

活躍場所
主な勤務先は、福祉用具貸与・販売事業所をはじめ、福祉用具住宅改修事業所、福祉用具メーカーなどです。また、介護関連法人以外でも介護福祉用品を扱うホームセンター、スーパー、ドラッグストアなどの売り場でもその知識を活かせるため、活躍できる場は幅広くあります。さらに、特別養護老人ホームなどの福祉施設でも福祉用具の知識を生かせるでしょう。ただし、福祉施設では介護職として採用されることが多いため、介護業務に就くことが前提となります。

収入と将来性
年収は、一般の平均的な年収よりは低めです。ただし、福祉用具専門相談員の仕事は休日に対応することもあり、残業も比較的多いため、残業代や休日出勤手当などを含めると、勤務状況によってはより高い収入が見込めることもあります。また、福祉住環境コーディネーターなど、関連する他の資格を保有していると昇給を期待できるかもしれません。とくに大手企業が運営する企業の場合は、実務経験を重ねていくことで、年収アップにつながる可能性があります。福祉用具専門相談員は福祉用具貸与・販売事業所で必置資格のため、今後も安定したニーズが見込めるでしょう。超高齢化社会を迎え、今後需要がさらに増えていくことが予想される職種です。

向いている人
ケアマネジャーとの信頼関係を保ちながら活動することが必要な職種ですので、コミュニケーション能力は必須です。また、利用者本人はもちろんのこと、ご家族の要望をしっかり聞き取り、コミュニケーションできる人、どちらかといえば、聞き上手な人が求められます。多方面との連携が必要なため、人と接することが好きな人に適性があるでしょう。さらに、導入した福祉用具を利用者がきちんと使用できているかを定期的に把握し、小さな変化にも気づき、細かい気配りやアドバイスができる人に向いているといえます。

取得方法
都道府県知事の指定を受けている研修事業者による「福祉用具専門相談員指定講習」の所定のカリキュラムを修了し、講習の最後に行われる修了評価に合格することで取得可能です。修了評価は、6日~7日間かけて行われる講習を休まずにきちんと受けていれば、ほぼ合格できるようですので、特に試験対策の必要はありません。



福祉用具専門相談員資格の難易度偏差値

偏差値0
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 福祉用具専門相談員指定講習 修了
所轄・主催:
厚生労働大臣
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

会場により日程が異なる
願書受付
試験開催地によって願書受付日等が異なります。
試験日
試験開催地によって試験日等が異なります。
合格発表
試験開催地によって合格発表の日等が異なります。
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

福祉用具専門相談員資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
公的資格 特になし 特になし 関脇クラス 講習

福祉用具専門相談員試験概要

受験資格 不問
試験内容 標準的な講習内容
・老人保健福祉に関する基礎知識
・介護と福祉用具に関する知識
・関連領域に関する基礎知識
・福祉用具の活用に関する実習
合格率 非公開
願書受付期間 講習機関により異なる
試験日程 講習機関により異なる
受験地 各都道府県が指定する講習機関
受験料 講習機関により異なる
(30000~40000円程度)
合格発表日 講習修了後
受験申込・問合せ 各都道府県の地域福祉課や高齢介護課
ホームページ

福祉用具専門相談員のレビュー

まだレビューがありません