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石材施工技能士

木工が盛んだった日本においても、建物の床や柱は言うまでもなく、表札からお墓まで、日常的に石材加工品に触れる機会は少なくありません。石材施工技能士は、石製品の製作など石材施工に関わる技能を認定する国家資格。試験は学科と実技からなり、石材加工作業、石張り作業、石積み作業に区分されています。

資格詳細
街中では、石垣や階段、お墓など、岩石を加工して造られたものが多く目にとまります。。石材とは、そうしたものを造るための加工用の岩石のことです。また、石材を使って石垣や墓石などを造る人を石工(いしく)と呼んでいます。石材施工は、一般的には、使用する石を石場で切り出し加工して、墓石や石碑、建築材料などに必要なサイズに裁断し、さらに削るといった作業を施す仕事です。石工と呼ばれる人たちは、墓石の刻印、設営、道路や河川、石垣などの復旧工事、庭園造成など、幅広い分野で日本独自の石工の技能を生かして仕事をしています。石材施工技能士は、これらの石材施工に関する国家資格です。1級と2級があり、石材加工、石積み、石張りの3つの作業に区分されています。受験するには、基本的に実務経験が必要ですが、学歴により必要な経験年数が異なりますので、まず受験資格を確認しておきましょう。この資格を取得していなくても、石工として働くことは可能ですが、お客様が石材店を選ぶ際に、石材施工技能士が在籍するか否かは、安心して施工を依頼する際の基準となります。有資格者がいるお店は、店内に認定証を掲げたり、ホームページや名刺の肩書きなどに資格を記載することが多いようです。

活躍場所
有資格者の主な就職先は、石材加工会社や石材店、建築会社などです。基本的に外での仕事が多く、石材の製作現場や建築現場、採石場などが活躍の場となります。また、地方に活躍の場が多いことが特徴です。

収入と将来性
石工の平均年収は、一般の相場よりやや低めといえます。しかし、職人の仕事ですから、経験を重ねていくごとに昇給が期待できるでしょう。近頃は、石材加工の仕事も機械化やコンピュータ化が進んでいますが、繊細な技術を要するような細工などには職人の技が欠かせません。石材施工は公共工事の仕事の需要も多いので、今後も石材店では職人技が重要視される石工職人の需要は変わらず続くといえるでしょう。

向いている人
コンピューターの導入により石材加工の仕事にも機械化が進んでいますが、大事な部分は手作業で行いますので、手先の器用な人でモノづくりが好きな人に向いている仕事といえます。また、重い石を切り出す作業があるため、体力も必要です。

取得方法
試験は1級・2級とも学科と実技の試験があり、試験時間は1級が6時間30分、2級が4時間40分と長丁場になります。この石材施工技能士の資格は、石材加工・石張り・石積みという3つの作業に分かれていますが、石材加工は道具を使い形を作る作業、石張りは薄い板石で骨組に石を張る作業、石積みは間知石を積む作業です。石を割ったり削ったりする道具をハンマーで叩き続けるなど、ハードな仕事を試験場で何時間もやり続けなければいけないので、集中力と体力が必要な試験のようですが、皆さん時間内に良い作品を作り上げようと精一杯頑張っているようです。実際に受験した方の話では、3名の検定員が受験者の試験中の作業態度などのチェック、完成した製品の精度や完成度を審査し採点するようです。試験対策としては、実際の職場で先輩から指導を受けて、技術を一つひとつ身につけていくことが大切といえるでしょう。なお、過去に実施された石材施工(石張り作業)の学科・実技試験問題が中央職業能力開発協会のHPに掲載されていますので、ぜひ確認して対策をたてておきましょう。



石材施工技能士資格の難易度偏差値

1級 2級
偏差値52 偏差値44
普通
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 ○級石材施工技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2020年4月6日~2020年4月17日
試験日
2020年9月6日
合格発表
2020年10月2日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

石材施工技能士資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 キャリアアップ(良) 名称独占資格 横綱クラス 独学 講習 通学

石材施工技能士試験概要

受験資格
1級

・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験
※学歴により必要な実務経験年数が異なる

2級

・実務経験2年以上
※学歴により実務経験が不要になる
試験内容
1級・2級

学科試験

・施工法一般
・材料
・安全衛生
・選択科目
 ・石材加工法
 ・石張り施工法
 ・石積み施工法
実技試験

・選択科目
 ・石材加工作業
 ・石張り作業
 ・石積み作業
合格率
願書受付期間 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬
試験日程
実技試験:
6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬
学科試験:
7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬
受験地 指定の試験場
受験料
学科試験:
3100円
実技試験:
18200円
※都道府県によって異なる場合がある
合格発表日 10月上旬・3月中旬
受験申込・問合せ 都道府県職業能力開発協会
※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照
ホームページ 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html

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