浄化槽技術管理者
水洗便所の屎尿や生活排水といった汚水を処理する浄化槽は、廃棄物による環境汚染を防止するために欠かせない設備ですが、定期的な保守点検や清掃が必要です。処理対象人員が501人以上になる大規模な浄化槽には、「浄化槽技術管理者」の国家資格所持者を配置し、その維持管理につとめるよう法律でさだめられています。資格は3日間(20時間)の講習を受けることで取得できますが、前提資格として「浄化槽管理士」の資格が必要です。
資格詳細
公共下水道の整備が行われていない地域において、トイレを水洗化する際には汚水を処理する浄化槽が必要です。近年はトイレの汚水はもちろん、台所やお風呂などの生活排水も一緒に処理できる合併処理浄化槽が主流となっています。浄化槽は、身近な水環境を保全するための欠かせない処理設備です。浄化槽技術管理者とは、浄化槽法の規定に定められている必置資格で、処理対象人員が501人以上の規模な大きい浄化槽のある地域に、または地域によっては201人以上の浄化槽がある地域に有資格者をひとり置くことが義務付けられています。この資格は、都道府県ごとに実施されている講習と修了考査を受けることで取得が可能です。また浄化槽管理士の上に位置する資格として、講習を受講して資格を取得するためには浄化槽管理士であることが必要です。浄化槽管理士でない方はまずそちらの資格から取得してください。ちなみに、浄化槽管理士の資格を取得するには、国家試験に合格するか、講習と考査試験を受ける必要がありますが、講習の受講で資格を取得する人が大半といわれています。
活躍場所
主に、浄化槽管理会社に就職し、浄化槽の保守メンテナンスの指導者、監督者として活躍できます。
収入と将来性
浄化槽技術管理者としての年収のデータはありませんが、浄化槽の保守メンテナンスの人材を募集している浄化槽管理会社の求人情報を見ると、正社員の給与は一般の給与相場よりやや低めです。しかし、浄化槽技術管理者や浄化槽管理士には資格手当が出るなど、有資格者を優遇する企業もあり、資格取得者でなくても、就職後一定期間を過ぎると、資格取得を支援するところもあります。資格取得のサポートがあれば、資格手当をもらえるようになるためにも、積極的に活用して収入アップを目指しましょう。浄化槽技術管理者は業務独占資格であるため、将来的にも一定のニーズが続くといえます。近年は特に環境問題への関心が高まっていることもあり、水質汚濁の対策として、今よりももっと高い浄化能力のある浄化槽が求められているそうです。そのようなニーズに応えるためにも、浄化槽技術管理者には、今後より専門的な知識と技術が求められるでしょう。
向いている人
基本的に浄化槽管理士の有資格者が資格条件となっているため、現在浄化槽管理士として働いている方でスキルアップを目指したい方に最適な資格といえます。
取得方法
資格取得のための試験はなく、講習とその後の修了考査を受けて取得できます。講習は、浄化槽関連行政や浄化槽管理総論など5科目に分けて開かれます。3日間20時間の講習と1時間の修了考査という内容ですので、毎回きちんと受講できるようにスケジュールを調整しておきましょう。修了考査の出題範囲は全教科目の内容になりますが、難易度はそれほど高くはないため、講習内容が理解できていれば問題ないようです。また、浄化槽管理士であることが受講条件ですので、受講者は基本的な知識を持っている人ばかりですので、講習の受講によりほとんどの方が合格しているようです。
浄化槽技術管理者資格の難易度偏差値
判定不能 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 浄化槽技術管理者 取得
所轄・主催:
環境省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2024年資格日程
願書受付
2020年10月26日~2020年11月6日
試験日
2020年12月2日~2020年12月4日
合格発表
不明
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
浄化槽技術管理者資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | 専門的資格(可) | 業務独占・必置資格 | 横綱クラス | 特になし |
浄化槽技術管理者試験概要
受験資格 | 浄化槽管理士の有資格者 |
試験内容 | 講習内容:計20時間(3日間) ・浄化槽関係行政 ・浄化槽行政 ・浄化槽の点検、調整及び修理 ・水質管理 ・考査 |
合格率 | 試験なし |
願書受付期間 | 講習会場により異なる |
試験日程 | 講習会場により異なる(3日間) |
受験地 | 北海道・宮城・東京・新潟・愛知・大阪・福岡 |
受験料 | 49000円 |
合格発表日 | 講習修了後 | 受験申込・問合せ | 公益財団法人 日本環境整備教育センター 〒130-0024 東京都墨田区菊川2-23-3 TEL:03-3635-4880 FAX:03-3635-4886 |
ホームページ | 技術管理者講習会|日本環境整備教育センター http://www.jeces.or.jp/course/management-meeting.html |