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法学検定試験

法学検定試験は、日弁連法務研究財団と商事法務研究会が共同で組織した法学検定試験委員会が実施する民間の検定試験で、法学全般に関する全国規模の検定としては国内唯一のものです。入門的な「ベーシック」、中級者向けの「スタンダード」、そして上級者向けの「アドバンスト」の3コースから、自分の実力に合った検定を受験することができ、法曹界や企業などの法律実務で活躍するために必要な知識が認定されます。

資格詳細
法学検定試験は、法律学の知識・能力を評価する検定試験で、日弁連法務研究財団と商事法務研究会により組織された法学検定試験委員会が開催しています。全国規模では国内唯一の法学全般に関する検定です。試験は年に一度実施され、ベーシック(基礎)、スタンダード(中級)、アドバンスト(上級)の3コースに分かれています。大学での単位認定や、企業の入社時の参考資料などで利用されることがあり、受験者の半数以上は学生が占めています。受験資格に特別な条件はなく、年齢や実務経験などは問われず、だれでも受験することが可能です。ベーシックコースを飛ばして、スタンダードコースを受験することもできます。法律は範囲が広すぎて、いざ勉強しようとしても何から手を付けてよいか分かりにくいものです。そこで、初学者が法律を学習する際に、法学検定試験を目標とすれば、法律の基礎を学習するキッカケとして活かせるのではないでしょうか。

活躍場所
法学検定は、行政書士や司法書士などの国家資格と異なり、資格取得が独立や開業につながるのではなく、また特定の業界での活躍が約束されているわけでもありません。ただし、法学的要素を習得している人材は価値が高いとみなされ、就職の際に参考資料として法学検定の実績を評価する企業も増えてきています。

収入と将来性
法学検定の資格は、企業の採用や人事異動などの際に評価されることはあっても、本資格が義務づけられているケースは少ないため、資格手当などは期待できないようです。近年は、企業コンプライアンスが重要視されており、企業の社員一人ひとりの意識が大切です。そのような状況下で、一定レベルの法律知識を客観的に証明できる法学検定の資格を持っていると、採用側の企業に良い印象を与えるメリットがあるでしょう。試験は年に1回の実施ですが、受験会場が全国各地にあり、出願方法も豊富なため、毎年たくさんの方が受験しています。法学部のある大学では、団体受験を実施しているところが多く、試験対策講座を開いたり、受験料を補助したり、など支援を行っている大学もあり、今後もニーズが高い法律系の民間資格と考えてよいでしょう。最近では金融・保険などの法に関連する業界で、法学検定試験の受験を推奨する企業もあるようです。

向いている人
法学検定試験は、法学部の学生、法曹界の仕事を希望する人、公務員試験を受験する人におすすめの資格です。法学部の学生にとっては、本検定のために勉強することは専攻科目の理解度をより深められることで意義があるでしょう。また、法学検定で学べる知識は、公務員試験や行政書士試験などにも活かせるため、模試代わりに利用する人も少なくありません。

取得方法
法学検定の試験問題は、受験級ごとに、学習すべき科目と出題範囲が違い、上級になると範囲も広がります。簡単に合格できる内容の試験ではありませんが、科目別のテキストが販売されており、独学でも学習できる環境は整っています。アドバンストコースは行政書士レベルといわれており、難易度が一気に高くなりますので、基礎から応用まで時間をかけてコツコツと積み上げて学習することが必要です。公式Twitterでは、試験の練習問題や法律に関するさまざまな情報を提供していますので、チェックしておくことをおすすめします。また、日弁連法務研究財団のHPに、試験結果と問題講評が掲載されていますので、確認しておきましょう。



法学検定試験資格の難易度偏差値

アドバンスト スタンダード ベーシック
偏差値64 偏差値56 偏差値48
難関
普通
簡単
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 法学検定試験○○ 合格
所轄・主催:
財団法人日弁連法務研究財団
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
2020年9月15日~2020年10月22日
試験日
2020年11月29日
合格発表
2021年1月5日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

法学検定試験資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
民間資格 特になし 特になし 前頭クラス 独学 通学 公式テキスト

法学検定試験試験概要

受験資格 不問
試験内容
アドバンスト〈上級〉コース

法曹を目指すなど学習の進んでいる法学部3年次生および修了程度。
必須科目

・法学基礎論
・憲法
・民法
・刑法
選択科目A
(以下から1科目)
・民事訴訟法
・刑事訴訟法
・商法
・行政法
選択科目B
(以上および以下から1科目)
・労働法
・破産法
・経済法
・知的財産法

スタンダード〈中級〉コース

標準的な法学部3年次生程度。
必須科目

・法学一般
・憲法
・民法
・刑法
選択科目
(以下および基本法総合から1科目)
・民事訴訟法
・刑事訴訟法
・商法
・行政法

ベーシック〈基礎〉コース

法学部2年次生程度。
・法学入門
・憲法
・民法
・刑法
合格率 62.6%(ベーシック)
願書受付期間 9月中旬~10月下旬
試験日程 11月下旬
受験地 札幌・仙台・東京・愛知・京都・大阪・岡山・愛媛・福岡・沖縄
受験料
アドバンスト〈上級〉コース:
9900円
スタンダード〈中級〉コース:
6600円
ベーシック〈基礎〉コース:
4400円

ベーシック・スタンダードセット:
8800円
スタンダード・アドバンストセット:
13200円
合格発表日 12月下旬
受験申込・問合せ 法学検定試験委員会事務局
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町3-9-10 茅場町ブロードスクエア2F
TEL: 03-5614-5636 FAX: 03-3661-7150(平日10:00~17:00)
ホームページ 法学検定
http://www.jlf.or.jp/hogaku/index.shtml

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