枠組壁建築技能士
アメリカの木造構法(プラットフォーム構法)を日本流にアレンジして1974年ごろから実用され始めた枠組壁工法。現在では木造住宅の建築で一般的な工法となっています。枠組壁建築技能士は、この枠組壁の建築技能を認定する国家資格です。試験は学科と実技からなり、実技では実際に枠組壁工法による小屋組などの組み立てをおこないます。
資格詳細
日本の住宅は、木造在来工法で建てられているものが多いですが、枠組壁工法はツーバイフォー工法とも呼ばれる、北米の木造住宅の工法を日本式にアレンジした工法です。ツーバイフォー(2×4)という名称は、使用される角材が”2インチ×4インチ”のサイズであるからです。”軸”で構成されている在来工法に対して、枠組壁工法は“面”で構成されているため、耐震性と耐風性が高く、また工期が比較的短いことがメリットといえます。枠組壁建築技能士はツーバイフォー住宅の工事従事者を対象とする国家資格で、資格を取得すると、枠組壁建築作業に必要とされる技能と知識を持っていることを証明できます。この資格の講習会の受講や受験費用を補助するなど、資格取得を支援している会社も多数あります。
活躍場所
建築施工管理会社や工務店、ハウスメーカーに就職して、ツーバイフォー(2×4)工法による建築工事で活躍します。ハウスメーカーには、枠組壁工法専門の会社もあります。
収入と将来性
枠組壁建築技能士としての年収の情報は見つかりませんが、建設業の職種の中で、建設職の平均年収は一般的な平均年収よりやや低めです。建設職といっても、大工、石工職人、タイル施工職人などいろいろな職種がありますが、大工の場合は、全国の平均年収より若干高めが期待できるようです。大工の技術をしっかり身につけてしまえば、比較的安定した年収を望めるのではないでしょうか。職人の世界ですので、経験を積んで親方になれば収入も高額が見込めるようです。ただし、大工などの建設職は体力が必要な仕事ですので、年齢が重なってくると厳しい仕事です。一般的に職人業界は高齢化が進んでいますが、建設職も同様で、若い人材の確保が必要です。また、労働環境を改善し、若手を増やす取り組みが進んでいるため、大工の仕事を希望する人には良いタイミングかもしれません。近年は、価値観の多様化や環境意識の観点から、自然素材を使用した住宅などが注目されており、枠組壁工法など様々な工法や、木材についての豊富な知識を持ち合わせている人には、活躍の場が広がるでしょう。腕と経験がものを言う職人の世界では、その技術を証明できる枠組壁建築技能士や建築大工技能士の資格を持っている人へのニーズは高いといえます。
向いている人
建設職は長時間作業を続けられる体力が必要なことはもちろん、設計図面を読んで段取りを考えたり、必要な木材を積算したり、など頭もかなり使う仕事です。職人の世界でも、ほかの業界と同様に、ハイテク化が加速していますので、身体も頭も使える、バランス感覚の取れた人が向いているでしょう。そのため、大工職などでスキルアップを目指したい方におすすめの資格です。また、建築現場では、大工、内装業者、左官職人、電気設備業者など、勤め先も仕事の種類も異なる、多くの人が出入りしています。そのため、建設職にはチームワークを大切にしながら仕事を進めていく、協調性も大切な要素といえるでしょう。
取得方法
実技試験では、製作等作業・計画立案等作業の試験があります。製作等作業では、製作図に従って、小屋組の原寸図の作成、小屋組と壁枠組の加工組立てを一部行い、計画立案等作業では、平面図等の図面から構造用合板の数量を算出します。学科試験では、枠組壁建築物の建築構造をはじめ、材料、施工法、製図、関係法規などに関する問題が真偽法と多岐択一法により出題されます。中央職業能力開発協会のHPで過去に行われた試験の問題を正解表とともに公開していますので、何度も問題を解いて確実に覚えるようにしましょう。
枠組壁建築技能士資格の難易度偏差値
普通 |
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。
履歴書に記載する場合の資格の正式名称
平成○年○月○日 ○級枠組壁建築技能検定試験 合格
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。
2020年資格日程
記載内容は学科試験の情報。
願書受付
2020年4月6日~2020年4月17日
試験日
2020年9月6日
合格発表
2020年10月2日
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。
枠組壁建築技能士資格ガイド
資格種類 | 資格価値 | 資格タイプ | おすすめ度 | 取得方法 |
---|---|---|---|---|
国家資格 | キャリアアップ(良) | 名称独占資格 | 横綱クラス | 独学 講習 通学 |
枠組壁建築技能士試験概要
受験資格 | 3年以上の実務経験 ※学歴により必要な実務経験年数が異なる |
試験内容 | 学科試験 ・建築構造 ・規矩術 ・施工法 ・材料 ・製図 ・関係法規 ・安全衛生 実技試験 ・枠組壁工事作業 |
合格率 | |
願書受付期間 | 4月上旬~中旬・10月上旬~中旬 |
試験日程 | 実技試験: 6月上旬~9月中旬・12月上旬~2月中旬学科試験: 7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬 |
受験地 | 指定の試験場 |
受験料 | 学科試験: 3100円実技試験: 18200円※都道府県によって異なる場合がある |
合格発表日 | 10月上旬・3月中旬 | 受験申込・問合せ | 都道府県職業能力開発協会 ※都道府県よって問い合わせの電話番号は異なりますのでホームページを参照 |
ホームページ | 技能検定のご案内 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html |