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採石のための掘削作業主任者

伝統的に木材による建築が主流だった日本にも、石材の需要は少なからずあります。現在は重機などをもちいて岩石を掘り出しますが、そうした大規模な採石では土砂崩れなどを誘発して致命的な事故が発生する危険がともなうため、高さ2メートル以上の掘削面での作業には労働安全衛生法により作業主任者の有資格者の配置が義務づけられています。講習だけで取得できる国家資格ですが、受講のためには実務経験または職業訓練が必要です。

資格詳細
掘削工事とは、土砂や岩石を掘って穴を開け、掘り出したものを別の場所に搬出する作業です。掘削工事を行わなければ、地下の階層や建物の基礎を支える骨組など、地面より下にあるものをつくることができないため、掘削工事は建築・土木では必要不可欠な工事です。トンネルのような大規模な工事もあれば、わずか数メートルを掘る程度の小規模なものまで、作業範囲は幅広いですが、一般的に掘削工事は排水作業や土留め工事などと同時に行われるため、比較的、長期間の工事になります。建設業では、崩壊・倒壊事故などが三大事故といわれているように、非常に事故が多く発生しています。とくに掘削した土壁が崩落し、作業員が埋もれてしまう痛ましい事故のニュースをよく耳にします。このような事故を防止するために、2メートル以上の高さがある掘削面の岩石掘削作業場には掘削作業の安全対策と指導を行うための掘削の専門家を配置することが労働安全衛生法で決められています。その専門家が採石のための掘削作業主任者です。建設・土木業界や砂利採取関連の業界では非常に需要のある国家資格です。この資格は、指定の技能講習を受講することで取得できますが、受講資格には原則として実務経験があることが条件となっています。選任された掘削作業主任者は、作業方法の決定と作業の直接指揮、機械器具類の点検、命綱や保護帽の使用状況の監視、退避方法の指示などの業務に従事します。

活躍場所
土木建設会社、採石業者など、岩石掘削に関わる会社に就職し、採石場などの現場で活躍します。

収入と将来性
採石のための掘削作業主任者としての収入の情報は見つかりませんが、土木作業現場においてなくてはならない人材ですので、待遇面で優遇される可能性が高いといえます。ちなみに、掘削工の年収は一般の平均的な収入と同じかやや高めですので、作業主任者はそれ以上の収入を期待できるのではないでしょうか。掘削作業時の事故は、近年特に増えたというわけではなく、ずっと昔から起こっている事故です。建設機械を使用するようになった近代では、早く深く掘ることが可能になりましたが、それだけ事故が起こるリスクも大きくなってきました。掘削作業主任者は現場で非常に需要の高い資格ですので、今後のニーズも高いでしょう。

向いている人
採石に関連する事業所に従事している人、またはこれから掘削・採掘業に就くことを希望している人に向いている資格です。原則、技能講習を受講するには、岩石の掘削作業の実務経験が必要です。また、作業主任者は現場の安全面全般に関して責任を負う重要な存在ですので、責任感の強い人が求められます。

取得方法
2日間にわたる13時間の技能講習を受けることで資格を取得できます。講習内容は、掘削の方法、作業環境、作業者に対する教育などに関しての知識、関係法令です。講習の内容は実施先により若干違う場合があるようですので、気になる方は受講予定の実施先に問い合わせるとよいでしょう。受講後に修了試験がありますが、普通に講習を受けていれば落ちるという心配はないようです。



採石のための掘削作業主任者資格の難易度偏差値

偏差値0
判定不能
※資格難易度の偏差値は当サイトの独自のものです。毎年微調整していますので難易度が変わる場合がありますのでご注意ください。
※資格の偏差値(難易度)は人によって感じ方が異なります。より正確に知りたい場合は「偏差値より難易度(難関、普通など)」を参考になさってください。

履歴書に記載する場合の資格の正式名称

平成○年○月○日 採石のための掘削作業主任者 取得
所轄・主催:
厚生労働省
※履歴書に資格を書く場合は略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きます。
※資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますのでご注意ください。
※民間資格などはあまり知られていない資格や似た名前の資格が他にある場合は資格名の前に主催団体を記載した方がよいです。
※正確な情報は資格の所轄団体にお問い合わせください。

2020年資格日程

願書受付
~2019年10月25日
試験日
2019年11月7日~2019年11月8日
合格発表
不明
※資格の級やレベルによって試験日程が変わる場合は、その資格の代表的な日程を掲載しています。
※試験開催地によって試験日等が異なる場合があります。
※資格の日程は弊社独自の調査結果になります。正式な情報は必ず主催団体にご確認ください。

採石のための掘削作業主任者資格ガイド

資格種類 資格価値 資格タイプ おすすめ度 取得方法
資格種類の画像 資格価値の画像 資格タイプの画像 おすすめ度の画像 取得方法の画像
国家資格 専門的資格(可) 必置資格 横綱クラス 特になし

採石のための掘削作業主任者試験概要

受験資格 ・大学、専門学校、高校で土木関係の学科を卒業後、2年以上の実務経験を有する者
・職業能力開発促進法に基づく普通職業訓練(石材科)を修了した者
・3年以上の実務経験を有する者
試験内容 講習内容
・岩石の種類、岩石の採取のための掘削の方法等に関する知識
・設備、機械、器具、作業環境等に関する知識
・作業者に対する教育等に関する知識
・関係法令
・修了試験
合格率 試験なし
願書受付期間 講習機関により異なる
試験日程 講習機関により異なる
受験地 全国各地の講習機関
受験料 講習機関により異なる
合格発表日 講習修了後
受験申込・問合せ 全国各地の講習機関
ホームページ 玉掛けなどの資格を探す|キャタピラー教習所
http://cot.jpncat.com/capa/

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